裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

30日

金曜日

新宿写メ

つねに証拠を携帯写真で撮って送ってる刑事の話(つまらなさそう)。

夏みたいな陽気、とはいえまだ朝は涼しい。いろいろ関係が中途半端に絶たれている某人と会う夢。夢の中でも関係は中途半端のまま。せっかく夢に出るんだから仲直りするか、さもなければ完全決裂するか、なにかカタストロフが欲しいところ。

7時半起床、入浴ざっと。9時朝食、トマトの冷スープ、サクランボにバナナ。弁当は、と言ったら今日は土曜日だから作らなかったという。今日が土曜と知って、金曜までの〆切の仕事がざざっと頭に浮かび、全部すっぽかしたかとあせる。自室に帰って見てみたら向こうがマチガエていたのだった。

日記つけ、同人誌原稿。かなり後れているが、これはたとえオチてもライフワークで続けていきたいと思う。しかし足がむくむ。むくみで死んだ人間というのはいないのだろうか。

弁当、お菜がナス炒め。うまくてご飯があっという間になくなる。2時20分まで原稿書いて、あわてて仕事場へ。居間の冷房がよく効かないようで、暑いこと。ちんちん先生が来ていて、少し後れてどどいつ文庫さん来る。ちんちん先生のおみやげが信玄桃。桃の形をかたどった饅頭。このあいだ“はなまるマーケット”で誰かが紹介してから一気にメジャーになったそうだ。それと、先日山ごもりしていたときに拾った山ドングリの炒ったのをもらう。これは絶品。ヘーゼルナッツそっくりの味。

昨日は元・中野武蔵野ホール支配人のSさんからお仕事依頼があり、今日は杉&鉄の新譜のオビ文の依頼が来た。あと、佳声先生のスケジュールの都合で最初に入れていたロフトの日程がNGになり、その穴をどう埋めるか、Sくんと電話で打ち合わせ。

いろいろあった原稿、6時までに片づかず。仕方なく放棄して新宿ロフトプラスワンへ。『くすぐリングス』興業。もうこことのつきあいも長く、完全にそのメンバーという感じになってしまっている。私の、もっとも“何も考えずにくつろげる”場でもある。開田あやさん、猫洗車まりぃさんに挨拶。

今回はファイターたちの数が少ない。マッドブラバスターLEE、春咲小紅の二大巨頭(?)がいないというのが痛手であるし、稲妻サンダーがなんと妊娠のためしばらく引退という事態でもあった。しかしそれを補ってひろひろ、ハルウララ、サチカ、カンフーミキの残り選手ががんばり、さらにめーこというストリッパーの新人が抜群の存在感で盛り上げ、さらにホモンズというホモのデュオが特出、そして素人さんいらっしゃいというわけで、開田あや、神田森莉さんがつれてきていた女の子(吉祥寺で古本屋をやっているとか)、さらにみーこだかまーこだかというめーこの友達がリングにあがり、それぞれ盛り上げていた。ひろひろは体力全部使い果たすほどの頑張りだったし、ハルウララの妙てけれんな個性が爆発。いいキャラだなあ。司会はくすぐり男爵とヨメ2号(プリンセスみゆき)。

ラジオライフのTくんとjyamaさんが来てくれて、jyamaさんは扇子と手ぬぐいのプレゼント、それにレアものである“いちごミルク味の魚肉ソーセージ”をいただいたので、即興のアイデアであやさんに渡し、リング上で“凶器として”使ってもらう。

試合終了後、同じ会場で12時までみんなで打ち上げ、ワイワイとやる。それから青葉にTくん、jyamaさん、あやさんの四人で行き、漢方鍋を。うわの空の話などもちょっと。あまりしたくないのだけれど、つい。

もちろんそればかりでなく『日本沈没』の話など。私は主人公が女性を抱かないのがいけないといい、あやさんはアレでいいという。私の見方は要するに抱く抱かないは男子としての気概、というのでなく、あそこで愛する女性の中に自分の遺伝子を残してこそ、
「日本は滅びても日本人は滅びない。これからもその血は続いていく」
という映画のテーマにつながるのだから、その可能性を観客に想像させるためにだけでも抱かせないとダメ、という意見。

2時までいろいろ雑談。さてそろそろ帰るかと出たらなんと雨、それも本降り。しかもタクシーは金曜の夜で全然つかまらず。待ち客がキノコのように道筋にいる。40分ほどあちこちずぶ濡れで(jyamaさんと相合い傘だったが折畳みの小さいものなのでほとんど形だけ)歩き回って、花園神社裏手で奇跡的に2台連続でつかまる。一台にTくん乗せ、もう一台に三人相乗り。jyamaさん、私、あやさんの順で降りて無事帰宅、ただし3時過ぎ。

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