裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

27日

火曜日

エリア・カザンとエリア・カザンが麦畑

いつかはエリア・カザンとエデンの東。

朝7時半目が覚め、寝床で『四つの署名』読むうちまた寝てしまう。8時50分、起き出して入浴。9時半に朝食。コンソメスープ(刻み野菜入り)とスイカ。昨日メザシを焼いたのがたたって、自室中生臭くて閉口。

午前中は日記つけ、メールやりとり、雑用。すごいダジャレを思いついたのだが、メモ探している間にちょっと他の用事を片づけ、その最中にもう脳細胞からきれいに消去されていた。

弁当使い、事務所へ出る。手紙や恵贈された書籍群を見る。『やる気まんまん』(マガジン・ファイブ)が届いていた。こないだモウラの原稿に横山まさみち先生のことを書いたばかりなので、これは西手新九郎。

原稿、同人誌用。これはそのまま(いや、さすがにそのままではないけれど)年内の単行本用にスライドできるものなので力も入る。それ以上に手間のかかる調べものが面白くて仕方ない。あっという間に時間が経ち、気がついたらもう6時半。出社してきたオノともほとんど何の会話もかわさぬまま。もっとも彼女とはまた今夜の食事会で会うのだが。

猫三味線のSくんから電話、プレゼン用見本を出来るだけ多く用意しますのでまいてくださいとのこと。ポスターなども作れないか相談してみるつもり。

7時半、原稿切り上げ急いで帰宅。ポーランド帰りのげらっちさんを迎えてのひさびさの食事会。はれつさんの仕切りで、オノ、マドもよんで。げらっちさんのおみやげのポーランド製ハムの缶詰め。塩気が強いがなかなかの味。ただしげらっちさんは日本でまで食べたくないという。向こうでも日本食の材料が手に入らないことはないが高く(納豆一パック600円)てという。ちなみに、最も手に入りにくくて食べたい食材はミョウガだそうだ。

母の食事、オノが詳細なリクエストを出していたようで、ハマグリのエスカルゴ風、タコのカルパッチョ、白身魚の春巻(フィッシュ&チップス風)、エビのブラジル料理風、ローストビーフに青豆スープ、イクラご飯という大盤振る舞い。オノが食べたいものを一応列挙したのを全部作ったらしい。腹が張り裂けそうになる。おまけに食後にはコーヒーとダークチェリーパイ。店で食べると、皿数は多くても普通は4人で一皿が2人前みたいな感じで味見といった感じだが、家でご馳走するときは全ての料理が人数分出てくるというのが理由だろう。

食べながら、ポーランドのMTVでげらっちさんが出演しているのをDVDで見る。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Car_Is_On_Fire
『TheCarIsOnFire』というロックグループのビデオクリップに出演(日本人の女性が欲しいというので出たそうな)、セーラー服姿でヘッドバンギングしている。向こうの人から見れば日本人はみんな女子高生に見えるだろう。11時近く解散。部屋に戻り、まだ早いので一眠りして原稿続きを、と思ったが案の定そのまま朝まで。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa