23日
金曜日
とりあたま洋とクールファイブ
メンバーの名前くらい忘れんなよ。
朝8時半起床、急いで入浴して9時朝食。コーンスープ冷製、夕張メロン。夕張メロン、ジューシィで美味し。夕張メロンはメロンとカボチャのかけあわせ、という説をつい、このあいだまで信じていた。子供のとき聞いて信じた説はその後確認をしないのだな。ニュースはまあ、どこもW杯敗退のうらみつらみ。それはいいが一点を入れた玉田圭司選手、サッカー選手で玉田、というのは一昔前のマンガみたいなネーミングである。『赤き血のイレブン』の主人公が玉井真吾であるのと同等。野球では藤川球児、というのがいるが。
メールいろいろ。数日前、札幌の古書・須雅屋さんから、ラルスデパートで開催される古書市に私の本を出品してくれないかと依頼が来た。ラルスってどこだ、と思ったら旧金市館である。五番館は西武になってしまったし、ステーションデパートも札幌駅アピアとかいうスカした名前になった。池内はまだIKEUCHIとローマ字表記にしただけなのでわかりやすいが、地方デパートというのは実に郷愁を誘う。
札幌駅近くに家があった子供のころは夕方になると町内放送で
「♪まーいにちステーションでお買いものー、まーいにちたーのしくお買いものー」
という脳天気なコマーシャルソング(天地総子っぽい声だったが本人か?)が大音量で流れていた。あの当時の日本人は鈍感だったというか、いま、もしあんなすさまじい音量で毎日々々歌が町内に流れ続けたらみんなノイローゼになるのではないか。
日記つけ、原稿書き。12時に弁当。焼き肉とネギ入り卵焼き。1時半に家を出て東武デパート。河崎実監督と待ち合わせ。脚本家の右田昌万氏と。河崎監督の次のVシネシリーズ企画に協力する話。資料なく話すのもなんなので、仕事場に場所を移し、貸本怪奇マンガ山と積んで、原案となるようなものを探す。私はまあ、原案協力くらいになるものと思うが、協力費とかがあまりでない(であろう)代わりに、あぁルナの役者さんたちをシリーズ通して使ってほしい、とバーター条件を提示する。即OKとれて、橋沢さんの連絡先もメモしていった。ここらへんの安直なまでの話の早さも河崎さんらしい。
彼ら3時半に帰って、4時半にトテカワのYさんに原稿受け渡しなのだが、ちょっと渡すつもりで書いていた原稿が半チクな分量のままだったので、先日渡したくだりの一応のまとめ部分のみ渡す。どこかでしっかりまとめ書きする時間をとらないと。今度岡田斗司夫さんの文庫を彼女が担当するという。打ち合わせで岡田さん、さっそく“愛人三人理論”を彼女に熱弁したらしい。ヘンなこと吹き込まれぬか心配である。
5時半、事務所に戻ってまたすぐに飛んで出るようにして赤坂TBS。『ポケット』収録。二本収録なので一週間おきのスタジオになるが、なにか毎週、くらいの感覚である。やることが多すぎるのかもしれない。
収録テーマは最初が『マッチ』、その次が『ハンカチ』。ハンカチはテーマを前もっていろいろ集めておいたのだが、マッチは時間がなかった。その差が露骨に出たような感じである。やはり下準備は大切。ハンカチの回でも、せっかくメモしていった「青っぱなの黄緑色とワサビの黄緑色は同じ免疫酵素ペルオキシダーゼの色」というのを話しわすれた。あと、今日は全体にエロ度が不足していた感。
おハガキ、77歳のリスナーから来る。本編収録中に読もうと思ったが、いや、これはポッドキャスティングで、と控えておいた。しかし、考えてみれば77歳の老人がパソコンでポッドキャスティングを聞いている可能性はきわめて低い。次々週に持ち越しだなあ。
海谷さん来て、海保さん(海の字を“かい”と読む珍しい名字の人間が二人揃うというのも奇遇)に赤坂アラボンヌのケーキをおみやげにしていた。“アラボンヌK子”と口走ったらオノに大受け。オノにも結婚祝いでアラボンヌの杏仁豆腐。野郎スタッフにはコージーコーナーであった。
収録終わったあと、焼き肉が食いたいと私の希望でまた兄夫食堂へ行くが一階四階共に満員、近くの鴨料理屋に入るがここは10時半ラストオーダーでダメ、また韓国街にとってかえして『明洞(ミョンドン)』。鶴光や鳩山由起夫の色紙が貼ってあったところを見ると有名店なのか。
豚バラ焼き、タコブルコギ、カムジャタンなど。カムジャタンの汁にご飯をぶち込んでおじやに。うまいが太りそうなのと明日のトイレが大変そう。海谷さんは酒をやめて二週間で六キロ痩せた由。話題いろいろ、今日はいつものエロ話にならず。やはりエロ度の足りない日であったか。