4日
木曜日
浅田農産だ潮の息吹〜
養鶏をやめて漁業を始めてみました。朝6時目を覚まし、しばらくパソ周回。母が今日は長野に朝から日帰り旅行のため、朝飯がない。腹が減るが野菜ジュース飲んでしのぐ。ニュース等ザッピングしながら、大統領選の件のネットでの評判を。リベラルカルト、って言葉があるが、今回の選挙結果をネオコンや原理主義者たちによる悪の陰謀説で無理矢理自分に納得させようとしているサイトがいくつか目についたのが気になった。例えばユダヤの陰謀を信じ込む心理とこれはまったく同一であることに気がつかないのか。つかないのだろう。人間の心などというのは所詮、その程度に弱 いものだ。
一番ヒドイと思ったのは、ケリー支持=都市部中心、ブッシュ支持=地方中心というデータを受けての、農村地帯批判が盛り上がっていること。無知な田舎の牛飼いや農耕者には投票権などやらずに、教養ある都市圏の人間だけで大統領を選出し、世界を動かしていこうということか。思わず苦笑する。教養人という人たちは、やはりホンネのところでは民主主義がお嫌いらしい。あんたがたのそういうホンネを敏感に感じ取った人々が、唯一の自分たちの武器である一票を有効に使ったことによって、ケリーは敗北を喫したのである。ブッシュに再選を果たさせたのは、マイケル・ムーアを先頭に、ブッシュを(その支持者を)バカバカバカと言い続けてきた(いや、言うことの快感に酔っていた)反ブッシュの人々の、その態度なのだ。彼らが食べる小麦も、大豆も、牛肉も、みんな地方の田舎者が作っている。それらを飽食しながら自分たちを啓蒙しようとする奢った文化人たちへの、今回の選挙結果は痛烈な返礼だ。
私は、2003年3月28日の日記で、今回の選挙結果の先取りとも、言えば言え ないこともない事実を指摘している。
http://www.tobunken.com/olddiary/old2003_03.html
いばるわけではない。こんなこと、向こうに知人・友人の2、3人もいればちゃんと伝わってくることだ。それも見えなかった、見ようとしなかった日本のマスコミ、ジャーナリストたちって、いったい何なのか。現実を見据えず、自分の理想の世の中ばかりを目の前にブラ下げていた結果なのではないのか。アメリカ人がクシャミをすれば日本人は風邪をひく。遠くもなく同じ保守化は日本を襲うだろう。いや、すでにその徴候は顕著だろう。市民運動も結構、リベラル派の意見の方が正しい場合があることも少なからず認める。しかし、なぜ、そのような意見が主流になりえないのか。それは何度も言うが、その意見をデモクラシー下で国民に伝える、根本の方法、そして態度が間違っているからではないのか。私は山形浩生氏ほど不人情ではないので、 本気で彼らの行く末を心配してしまうのである。
「N.Y.や西海岸あたりの知識人が、ブッシュの無知をあざ笑えばあざ笑うほど、彼の支持基盤であるテキサス等、中央部でのブッシュへの肩入れは強固なものになっていく。忘れてはいけないが、アメリカという国は基本的に田舎者が大多数の国なのだ。知識をひけらかし自分たちをバカにする都会ものに対する、純朴な良き農民、牛飼い、季節労働者たち非エリート層の反発がブッシュの力だ。彼らは、アメリカ人のアイデンティティを奪おうとするインテリたちに、根本的なところで抜きがたい不信感を持っている。ブッシュはそこをうまい具合にすくい上げ、強いアメリカ、不正の前に屈するよりは名誉ある孤立を選ぶアメリカのイメージを自らの上に重ね合わせている。
ものを知らない、よく言い間違いをする、文法を誤って使う、しょっちゅうジョークをハズす、嗜好が幼稚である、というようなことでマスコミはブッシュを笑い者にする。これは平清盛がノシ上がってきたときの宮中公家たちの態度、ヒトラーが台頭してきたときの旧プロイセン貴族たちの態度と同じだ。彼らの立場がその後どう逆転したかは、歴史の教えるところである。ブッシュを甘くみてはいけない。彼のようなタイプのリーダーは、本当に恐ろしいのだよ(2003年日記より)」
8時45分、家を出てバスで渋谷へ。仕事場であまり腹が減ったので、コンビニで買ったサンドイッチと牛乳で遅い朝食。全身がだるい。昨日、あまりに緊張と弛緩を両方体験して、ストレスがたまったからだろうか。いや、やはり飲み過ぎたせいもあ るだろう。日記つけるくらいしか、今日は仕事が出来そうにない。
朗読ライブの資料にとビデオをいくつか見る。それから書庫に籠もる。書庫で本を見ているうちにガックと落ちそうになる。これはいかん。昼はパックご飯を温めて、納豆二パックぶっかけて納豆飯。『鈴木タイムラー』Kさんから、放送するマンガの 件で電話。
夕方、新宿に出てサウナひさびさに。体重、下がる中間で安定してしまっている。水泳でもやるか。汗、やたら出て、入る前と比較すると1.5キロ体重が減る。まあこんなものはすぐ戻るが。出てマッサージ。凝っているというより疲れている、とか言われる。仕事はそれほどしていないが、未着手の件があまりに多いことへのストレスか。
母から携帯に電話、9時半に寿司屋で待ち合わせということだったが、早くついたので9時にする、という。最初から9時待ち合わせだった筈なのだが。まあ、結果的に同じならいいか。タクシーで下北沢すし好。私、母、K子の順で到着、いろいろ雑談しながらマグロ、ホタテ、ヒラメなどつまみ、甘海老、煮はまなど握ってもらう。会社設立以来、個人口座というのを持っていなかったのだが、さすがに不便なので、新しく作ろうという話になる。K子は新生銀行がおすすめらしい。