裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

31日

土曜日

オタ・ボーイズ

 廃部寸前のアニメ部に、ある日眼鏡っ娘の顧問教師が……。朝6時起床。朝食、焼きカボチャとレタス、トマト。冷ポタ小カップ一パイ、桃とブルーベリー。サッカーアジア杯での中国の反日大罵声、これが正直な反応なんじゃないのかと思う。アジア諸国は日本がキライなのである。いや、これは日本が昔侵略をしたから云々ではなく今の中国、及びアジア諸国にとり、自分の国の発展に方向性を持たせ、ハッパをかけるための仮想的として、日本は理想的な国だからである。だから国民に反日教育を徹底させている結果があの態度なのだ。日本はそういう憎まれ役として選ばれただけである。ハテ迷惑な、と言ったところで仕方ないんである。一方でアメリカにおいて日本を友好国家として認めるという人間の数は、第二次大戦以降最大の数字になっている。にもかかわらず、宮台真司はじめ、インテリたちもマスコミもこれを喜ばず、自分を嫌っている国々の方に向けて、ひたすらエールを送り続けている。アメリカ追随は国家としてプライドに欠ける行為だ、と知識人たちは言うが、これを裏返して考えれば、アジアという“劣った兄弟”とつきあっている限り、常に自分が上からものを言える立場にいることが出来、プライドが満足するということなのではないのか。言動の端々に見え隠れするそういう意識が彼らに嫌日本感を抱かせている原因なのでは ないか。

 バス、15分のに乗って仕事場へ。日曜は向後、も少しゆっくり出てもいいかもしれない。メールチェック、以前のような支払い催促詐欺はさすがに減ったが、入れ替 わりに迷惑エロメールこのところ頻々。いきなり
「包茎だと聞いたのでメールしています」
 なんてのが来る。どこで聞くか、そういうことを。

 NHK『アニメ夜話』、まだ二転三転している模様。また作品が差し替えになったので、以前決定した回に加えてもう一回、出演してくれないかとのこと。作品に問題はないので、基本OKだが、これも果たしてそのまま通るやいなや。打ち合わせ日取 りについてまたメールやりとりあり。

 体調、昨日よりはややいいが精神的にテンション上がらず、きわめて鬱。パソコンの前に向い、作業しかけちゃ止めての繰り返し。焦燥感のみあり、悪いことばかり頭に浮かぶ。体力に全ての精神は追随す。せめてココロを浮き立たせるような音楽でも聞こう、とカートゥームーの『プラスティック・スクイーズ・ボックス』など聞く。あきらかに『パワーパフ・ガールズ』をねらったジャケットイラストはちょっとあざ とい気がするが。

 昼は今日は諸事情により弁当なしなので、外に出て、江戸一の廻転寿司を食う。エンガワ、サーモン、ビンチョウのトロなど。一人で入って、英字新聞読みながら器用に箸を使っている外人あり。その後、センター街をしばしうろつく。日曜のことで、全国各地より若い女の子・男の子が芋の子を洗うようなありさまであふれかえっている。とはいえ、肌の露出度や、過激なファッションの度合いなどで言えば、一昨年あたりがピークであり、色彩もエロも、今年はさほどでないような気がする。まったく 一昨年は、ストリップ劇場の楽屋にいるような気が歩いていてしたものだ。

 さらにcapsuleの『S.F.sound furniture』などもかけてみる。レトロなSF感覚が楽しい。『Future TV』など、未来のニュース番組を見ている、という設定なのに、そのテレビのチャンネルをカチャカチャと回すのである。スタジオジブリのハウス食品CMに使用された『レトロメモリー』も入っ ている。

 夕方になってやや体調落ち着き、仕事続ける。今日は家族のみで夕食のはずだったが、貰った野菜が片づかないというので、K子が客を呼んでまた食事会にするとの連絡あり。7時半、切り上げて帰宅。お客は昨日に引き続きの破裂の人形さん、それと開田夫妻。メニューは基本的に昨日と同じだが、破裂さんもよく食べてくれる。開田さんも私もこのところ仕事漬け。○○さんなんかは定収入があるから気楽でいいよなあ、××さんなんかは家が金持だからなあ、と、隣の芝生のうらやみ会話次から次。 K子の結論、“そういう人たちにはおごらない”。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa