23日
月曜日
ゲームショーの中
ロリ規制法案強化で、ゲームおたくばかりが入ってきてよお。朝8時起床。鼻や喉はまあ、いいようだが、後頭部に頭痛が残る。朝食、オニオンスープと卵。なをきの『電脳なをさん』5を読む。一番笑ったのは一ノ関圭の『らんぷの下』が元ネタの、『きゅーぶの下』。これが縦(本の向きから言えば横)に掲載されているのは、夢屋日の市のペンネームでビッグコミック賞を受賞したとき、こういう形で掲載(受賞作品にページ数をあまり割かないよう、縦にして縮小掲載するというわからんことをしてた。作者自身、あれにはがっかりしたと言っている)されたことのパロディ。リアルタイムで知っている者にはたまらんギャグである。
風邪をここまで本格的にひいたのは何年ぶりか。毎年12月に体力がガックリ落ちるのは、やはり一年の疲れがたまるのか。今年はそんなに厳しい状況ではなかったはずなのだが、やはり年齢か。せめて短いものでも、と、朝のうちに『クルー』原稿を片付けて、メールする。あとは、年賀状にコメントを書いたりとかで。
昼は冷凍のうなぎを温めて。お歳暮のうなぎもこれで最後。うまかった。それから外出、HMVでDVD探すが目当てのものなし。青山まで行って、夕食の買い物。エレベーターガールに、ひえだオンまゆら先生そっくりな人がいる。いや、ひえだ先生の顔や雰囲気を十倍くらい濃くしたような感じの人。こわいよう。
帰宅、郵便受けにこないだインタビュー受けた『週刊大衆』が届いている。私のコメントはホンの少しだが、末尾で結論に使われていた。それはそうと、週刊大衆ってのがホントにこんな“大衆”向けとは知らなかった。風俗情報、セックス情報、ヌード写真とエロ記事ばかり。あとはギャンブル、B級グルメが少し。徹底している。こないだインタビューのとき、編集者さんが“ウチの読者は、あまり文字の記事読まないようなヒトばかりで……”と言っていたが、まさにそういう大衆向け、と“感心”してしまう。藤本義一のエッセイなど、逆に浮いている。
大根を下茹でしたり、アジのワタ抜きをしてピチットにくるんだりということをしていたら、フロッピーのサルベージを依頼していたNくん来。渡して、しばらく業界談義。どこもかしこも悩みのタネはつきぬ模様。また、Nくんが今、ハマりまくっているWinMXの状況も聞く。ソフト業者にとってはたまったものではあるまいが。
仕事にかかるが、すぐダレて、例のM−1の掲示板などをのぞく。今はもうあらかた収拾されたようだが、一時、もっとも荒れてたあたりのログは、異文化同士の接触というのがこうもコミュニケーションしにくいものかという感じで、ファースト・コンタクト・テーマのSFみたいであった。コミケ(おたく)側は、細かいルールや会場地図、交通情報、夏コミの写真まで持ち出して、なんとかM−1(お笑いファン)側に危機感を持たせようと親切心で書き込む。ところが、M−1側にとってはそういう書き込み自体を、公式掲示板でお笑いの話が出来なくなるということで“荒し”認定し、“おたく、ウザッ! M−1の話が出来ないのなら、もう来ません”という過剰反応を示す。トイレが当日、いかに混むか、コミケ側が繰り返し強調すると、“コミケ側の参加者が使いまくった汚いトイレ(藁)ではなくM−1主催者側でトイレは用意しているのでしょうか?”という書き込みが出る。その対応にコミケ側でも態度が硬化する。『ソロモンの指輪』にある、七面鳥と孔雀のケンカのエピソードを思い出してしまった。
9時、K子帰宅、夕食。アジの塩焼、大根と牛タンの煮物、菜の花と牛肉のバタ炒め。アジ塩焼には紫蘇酢をつける。DVDで『サインはV』。原作にはない米子ロケであるが、これは当時、島根地方でこの番組の視聴率が80パーセント(!)を超えていたので、その感謝もこめてのロケだったとか。で、その次の回、スピンボールの秘密をジュンが教えてもらいに行くホーム時代の仲間が剛達人。現在はレポーターでおなじみの顔だが、当時は青春ものと言えば必ずと言っていいくらい出ていた。特撮つながりで言えば、『電撃! ストラダ5』の“坊主”こと、“アポロ”こと、竹中一念。風邪気味なのであまり深酒せず、11時半には就寝。