裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

金曜日

海はカメバズーカ、山はカメバズーカ

 教えて〜ください〜(>仮面ライダーマニアの人)。朝8時起床。寝たのが3時ころだから、寝も足りないし酒もまだ残っていてボーッとしているし。朝食、オニオンスープ。果物はブドウ。年賀状の宛名シールを貼ったものを点検。長いおつきあいにも関わらず、そう言えば名刺交換もしておらず、宛先がわからない人と言うのが何人もいる。メールでやりとりしている人に多い。別に意味はないけれど、ネット上のおつきあいも大事にしたいので、年末恒例の“日記読んでます”メール、今年も募集します。縛りは、そう、“最近一番気に入った日記タイトル”を書いてくること。

 朝、昨日FAXされてきた北海道新聞のゲラに数カ所、赤を入れて返送。一応、芸術祭の結果を母宛にメール。その他、買い物した古書店さんに年末の発送や送金のスケジュールを問い合わせたりなど、雑事いろいろ。人生即雑事。

 沖縄の中笈さんから、薬のことでちょっと問い合わせ。彼も最近、テンション上がらぬようで、私の日記を参考にして麻黄附子細辛湯を用いたら、かなり効果があったそうである。その話、またコミケの二日目にがっちりぶつけてビックサイトで開催されるM−1(若手漫才コンクール)の話。コミケ参加者の間では“ただでさえ混雑する中、何を考えているのか”“この時期の会場がどんな状況になっているか、その写真を向こうの公式サイトに張り付けてやれば、オゾケをふるって客が来なくなるのではないか”“そんなことをしたらコミケの評判がますます悪くなる”などと、カンカンガクガクの有様である。共通の敵がいると盛り上がるところ、現在のアメリカを彷彿とさせる。

 昼はハチバンラーメンの塩。食ってすぐ原稿にかかり、Web現代、やっと書き始める。呆れた遅延であるが、どうにも書き出すテンションが上がらなかった。書きだしてみればなんのこと、400字詰め11枚を3時間かからずにアゲた。もっとも、前編だけである。すぐメール。

 母から電話。伯父の件。少しは“残念だったわね”と言うかと思ったら“いい気味だわね”と、かなりハイ状態。正月の準備(アメリカ行き歓送会も兼ねて18人から集まる)で舞い上がっているらしい。“あれでいいのよ、受賞でもしたら威張って威張って、周囲が大迷惑よ”とのこと。これは一理ある。あと、メール、ちくま書房Mくんから、企画案を一本出したのだが、かなり脈ありな答が来た。どうかなと思っていただけにうれしい。さっそく、共同企画者にその旨を伝える。電話さらに、石原さん。新連載確定したとの報せ、なんと『G−Men』(ゲイ雑誌)だそうな。

 肩が張り、ノドがいがらっぽい。風邪ではないか、と思う。これまで数日、調子がメチャ悪だったのは、風邪のひきかけだったのでは、と思いつく。それが昨日の午前さまで、表面に症状として出てきたのではないか。マッサージに行き、サウナで汗をたっぷり流したあと、揉み込んでもらう。こないだの先生だったので、“今日は強くお願いします”と頼んだら、悲鳴をあげるくらい強く揉まれる。もっとも、痛みが快感で、揉まれながら少し眠る。

 渋谷に帰り、深夜スーパーで切れた牛乳や野菜を少し買い、8時半、華暦。金曜日ということもあるが、満席のにぎわいである。K子はここにアルバイト店員として、着物教室の同級生だった子を世話したそうだ。確かに、この忙しさだとアルバイトは必要だろう。今の店員の子(娘?)はモモ・ブラジルに似ている。ノドがいがらっぽいので生ビール3バイ、それにふぐのひれ酒。

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