裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

火曜日

お前が湖に落としたのはこのきんのおの志士ですか

 それとも佐幕の新撰組ですか。朝7時半起き。昨朝と同じく、3時ころ目が覚めて辛くてかなわず、5時くらいからごーっと深い眠りに落ち込む、という寝かた。いいのか、悪いのか。一応、寝は足りているのだが。朝食、ソーセージとマカロニサラダをピタパンにはさんで。K子にはホウレンソウ入りオムレツ。

 日記つけていたら鶴岡から電話。奈良崎コロスケ氏といろいろ話したとのこと。共通の知人の話なども出たとかで、いささかハイである。その場にも同席していた漫画家の某氏、パニック障害だそうで、ルーシー・ブラックマンさんの死体発見のニュースを聞いて精神的恐慌を起こしてしまったという。過激なニュースや言動で発作が起こるらしい。鶴岡など最も会ってはイケナイ人物のような気がする。

 エンターブレインNくんからメール。こないだ突然死した『裏モノの神様』原稿のフロッピー、彼が元秋葉原のマックショップ店員であった腕を生かしていろいろ処置したところ、ウィンドウズ機にてサルベージに成功したとのこと。なにしろ一年ぶんの原稿が一瞬でパーとなったので、一時はまるで潜水艦にぶつかったようなショックだったが、ホッと胸をなでおろす。Nくん大明神。その恩にむくいるため、というわけではないが、対談本のコラム原稿をシコシコとやり、2時半に三本ほどメール。その後、薬局新聞連載原稿最終回、書き上げてK子の仕事場にFAXする。小さい仕事だったが、三年近い連載であり、終わるとなるとまた感慨あり。その他、世界文化社ナンプレも来月で最終回。

 新宿西口に出て用事いくつか。半地下の食堂街で立ち食いソバ、肉てんぷらのせを一パイすする。食うと胃がムカつく。ちと胃潰瘍のケか、それとも肉てんの油にやられたか。とにかく、午後3時を過ぎると体力が極端に落ちる。死にはしないだろうが倒れるんじゃないか、と真剣に思う。帰り道で、オッ、と驚いて振り向くほどの美少女美少年のカップル(中学生同士くらい)に出会う。二人とも制服姿で学校帰りらしいが、てっきり、どこかのモデルが撮影しているのかと思い、カメラを探してあたりを見回したほどだった。あまりにお似合いすぎる。

 帰ってパソコンの前に向かうが、とにかく全身倦怠。やる気はあるんだが体が動かぬ。うう。ネットで資料検索するのが精一杯。北海道新聞から電話、例の書評十番勝負、ローテーションではまだだが、評論家の某氏が原稿入れぬまま行方不明(笑)なので、少し早めてもらえないかということ。それほど無理な早まりでもないので了承する。逃げたい気分はわかるな。

 7時半、井上デザインとの食事会で新宿に取って返し、東口鳥源。丁度睦月さんも井上くんと打ち合わせだったということで同席。人のうわさばなしいろいろ。睦月さんはすべり棒、まだ怖くて使ってないそうだ。やや、元気が出て、アルコール抜きのため、カラオケで睦月さんK子と一時間半ほど。やはり、声がまるでハリがない。

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