6日
水曜日
ビデオで浪費
また暑さぶり返し、気圧不安定。身体に何ケ所もメスが入っているせいか、気圧が低いとまるで頭も肉体も動かなくなってしまう。精神状態最悪で、午前中イラつきながら過ごしてしまう。特に今朝は掃除のおばさんが来ているのでドタバタし、まとまった仕事できず。日記の整理、句会の地図FAX、編集部との電話打ち合わせ、頼まれた同人誌の発送などなど、雑事ばかり。昼はおばさんが持ってきてくれた栗おこわに、実家から送ってきたシャケの粕漬けを焼いてオカズにして食べる。
1時に新宿へ出て、銀行で通帳記入。最近は著作の増刷好調で、残高安定。それで安心するとすぐ浪費にかかり、ビデオショップ『モンド』へ行き、台湾の実写版『スラムダンク』(当然無許可)とか、親指に顔を描いた指人形(人形でもないか)のラブロマンス映画とか、くだらぬものをウン万円ほど買い込む。
雨は降らないものの、気圧の不安定状態続き、帰ってきて、バタリと倒れるようにして1時間ほど寝る。電話数本あったが無視。ただ、明日の予定でひとつバッティングがあり、これはしぶしぶ出る。調整は簡単に済む。
G社から12月刊行予定の文庫、元出版社のB社にまだ原稿があり、これを一旦、作者の方で引き上げ宣言し、シカルノチに正式にG社に文庫化をお願いする、という手続きを形式上とらねばならない。こういう日はこんなこともタイギでやりきれないが、お仕事々々と思い、B社に電話。最初、双方の意見が食い違ってラチあかず、これはケンカになるかと思ったが、ガマンして丁重にお願いを繰り返す。深夜、了承のFAX。B社のK谷氏の大人の態度に感謝。
夕方、また買い物に出る。タクシーの運転手に“さすがにお声がいいですね”と褒められる。NHKの前で乗ったので、アナウンサーと間違えられたらしい。NHKに私のようなヘンなアナウンサーはおるまい。
夕食、8時半。ラムのジンギスカン風焼き肉とホタテサラダ。それと余り物の栗おこわ。ビデオで『怪談累が淵』。雁治郎の宅悦がハマリ役。こんなものも、昔は滅多に見られない幻の作品だった。ビデオ時代のありがたさ。