裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

12日

火曜日

神はバイブに宿る

見たまえ、この熊ん子のデティールの細かさ。

※カタログハウス社新製品最終打ち合わせ

7時45分起床。メールで、パイデザが郵便受けに同人誌のゲラを入れてくれたというので、開けようとしたが、ロックのボタン組み合わせをド忘れしてしまい、全然郵便受けが開かない。毎朝、新聞が入るのは母の室の郵便受けで、そこの組み合わせは覚えていたが、自室にはまずほとんど手紙など来ない(来るのは仕事場)ので、ころりと忘れた。仕方なく、表に回って、少し差し入れ口からハミ出ていた封筒の先っちょをつまんで、苦労して引き出す。防犯カメラがあったら郵便ドロと間違えられるところ。

いや、そこまではまだいいのだが、もう一度、組み合わせをガチャガチャやって、ふと、自室の方の、つい数分前に何の苦もなく開けて新聞を取り出した郵便受けのキーを開けようと、さて、と無意識でなく、考えてボタンを押そうとしたら、これが全く出てこないで、何度やってもNGになる。ついさっき、無意識で開けていたのがコレである。我ながら、自分の脳の劣化に嫌気がさす。

9時朝食。ブロッコリスープ、長野のヒコク氏から送られたリンゴ。やはり王林などより格段に美味し。『こたえてちょーだい!』の旅コーナーで、林寛子と山咲トオルがコンビで旅をしていたが、林寛子の太ったのはまあ承知していたが(それだって、昔はオタクの女神とまで言われた女性である。無常を感じる)、山咲トオルの痩せた、というかやつれたような体型に驚いた。髪も後退したな、と思っていたら、スタジオではそれを気にしたのか、背広にラスタ帽という似合わぬ組み合わせだった。ストレスあるんじゃないか、と思う。少し休みをとった方がいいんじゃないか。歌とか演技とかで残るタイプじゃないバラエティキャラは、容姿がキツくなったら使い捨てされそうな気がする。マンガに戻っておいでよ。

昼はキャベツパスタ。とにかく、キャベツを一日半玉くらい食べるのダイエットなのである。急いで食べて、濛(こさめ)ぱらぱらと降る中、カタログハウス社へ。唐沢俊一プロデュースの新製品、いよいよ完成。思えば時間割でパアパア、好きなことをしゃべっていたことが、こういう風に製品の形として目の前に完成しているということが不思議な感覚。しかも発想が斬新(と、開発にあたった広島の会社の人が言う)で、通販生活の会議でもみな驚いたというもの。4月発売ということで、それまで今度は宣伝の仕事に回らねばならない。これはこれで楽しみ。

バーバラと打ち合わせ。例の件だが、しかし彼女の積極性にはホトホト頭が下がる。いくら関わっている件とはいえ、もし失敗したら自分が責任をひっかぶるような始末になることに、自分から“あいあむ児玉源太郎、指揮権きぼんぬ”と、総指揮をとろうというのはなかなか出来ることじゃない。口だけで動かない似非インテリである私など、学ぶこと多し。

気圧変動、体動かず頭働かず原稿書けず。やむなく帰宅、10時半。半身浴45分ほど。ジョージ・アダムスキー『空飛ぶ円盤同乗記』(ハルキ文庫)。まあ内容の感想は高校時代に読んであきれたのとさして変わらない。解説で横尾忠則がこれ以上ないというビリーバー文章を書いている。こっちの方に興味あり。人間、どこまでものごとを信じ込めるものなのか?

11時夜食、長崎チャーメン、ゴマせんべい、イカ缶など。黒ビール缶、ふぐヒレ酒、ホッピーというコース。アメリカ70年代のレトロビデオなど。2時就寝

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