裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

10日

月曜日

海保ー、海保ー、楽しいね

テレビでもラジオでも海保アナの声が聞けて(少し宣伝)。朝7時起床。寝床読書しばし。

空はどんより。入浴、メール等。京都精華大学での講義の件など。9時、朝食。ジャガイモのスープ、タンカン、キウイ。母の部屋にあって使っていないロデオボーイ(通販で買った安いやつ)を自室に運ぶ。日記つけにかかるがこれが長い。さすがに、書くことが多い。それでも書き落としあり。早稲田の学生に帰りの地下鉄で声かけられたということは書いたが、なんで早稲田かとわかったかというと、
「僕ら、早稲田大学のものです」
と名乗ったから。聞いたとたんにK子が
「あ、じゃスーパーフリーの人たち?」
と言い放ったのは見事。

ネット巡回。某芸人さんの日記で膝を打つ。要は“悪口の効用”である。そこで語られていることを要約すると(いや、そこの文章自体見事な要約なのだが)、・その人物が何故バカかと周囲に説明し、納得させるためには“論理”“語彙”“観察力”が必要。・それが揃っていないと悪口を言っている者自身が聞き手にツッコミを入れられ、ハネ返ってきてしまう。・しかも、それらを言いつつも、場の空気を悪くしないためにはそこにギャグをはさまねばならず、このためには正当な“客観性”が語る側に要求される。・客観が必要ということは、私情からくるねたみ、そねみは禁物ということだ。あくまで感情は抑え、論理で言うのが本物の悪口。

これを要するに、“悪口は脳と人格のトレーニング”、ことにクリエイター業にとっては必須の自己鍛練、であるということだ。自戒しながら、今後も人の悪口は言い続けようと決心。

昼は弁当、シャケの漬け焼きと卵焼き。これに黒豆納豆を添えて、大根の味噌汁で。2時出勤。仕事場に出るのが遅くなるのはこっちのプリンターが故障しているという事情もある。金曜に修理してもらう予定。

3時出て、郵便局で用事すませ、時間割。幻冬舎トテカワYさん。なんだかんだ含め、4冊の本をお願い(文庫本含めるともっと多くなる)している。担当は違うがさらにもう1冊あり、今年は幻冬舎に半専属という形か。原稿受け渡しスケジュールなどを固める。

帰宅してそのスケジュールをオノと確認。気圧のせいで体がメタメタなのでマッサージに行く。“ひさしぶりですね”と言われた。まあ、ひどいときには3日に1度の割で通っていたから無理もない。

西武デパート地下で食料品を買い入れて、また事務所。いろいろとメモ書き、読書など。帰宅、原稿書き進まず。DVDで『ロッキー・ホラー・ショー』プレミアム・エディション見ながら夕飯。アサリとチンゲンサイのスープ煮、牛肉のじゅうじゅう焼き。どちらもレシピは頭の中で考えたものだったが思った通りの味に仕上がって満足。ただしアサリの方はチンゲンサイでなく菜の花でやりたかった。東武のデパ地下に菜の花が無かったのだ(この季節に!)。

森浩一『食の体験文化史』(中公文庫)読みながらさらに酒。焼酎(いいちこ)の梅干し割り。12時半就寝。遅く帰ったK子がニンニク臭いと文句を言う。じゅうじゅう焼きに加えたスライスニンニクのせいだろう。

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