4日
土曜日
エビータおんまゆら
マドンナが黒魔術師を演じるミュージカル。朝8時半起床。入浴、洗顔如例、9時朝食。スープ、果物。自室で原稿、ずっとそれにかかりきり。
『と学会年鑑Yellow』のもの、マイミクのG君に以前いただいた九博の寄生虫グッズで。それにしてもこの原稿も遅れに遅れ。仕事の主体が週間単位(週刊誌3誌と、毎週のラジオ)になって、単行本などのイレギュラー仕事をきちんとやるフリーの時間がとりにくくなっているためである。
昼は、夜がヘビーなのであっさりと、とスパゲッティあげて。あまりあっさりじゃないか。読書、新書類数冊。明日のと学会例会のためのネタも用意。
4時、出かけて渋谷仕事場へ。モバイルパソコン(これもと学会へ持っていく)をカバンに入れて(かなり重い)、山手線で日暮里まで。今日はひさしぶりのもんじゃツアー。
電車の中で、そう言えば植木不等式氏に日どりだけ伝えて、集合時間を伝え忘れていた、と気がつき、あわてて携帯で電話。なんとか間に合いそうでホッとする。
時間的にかなり前に着いてしまい、北口改札で待つが、すでにK子の簿記友達の人が待っていた。他のメンバー、K子、しら〜、芦辺拓、mikipooさんとその彼氏、QPハニー氏。開田あやさんがなかなか来ない。K子がしびれを切らして、もう行こう! とみんなでおおき屋方面に歩き出した直後に到着、後を追いかけてきた。それを待つのがつくだに屋の前、というのがいかにも日暮里らしい。
「ビルがないから空が広いですねえ」
と感心する大阪出身の芦辺氏に、ちょっと谷中近辺を解説。と、言ったって私もそんなに詳しいわけではない。この近辺の三大奇名店、『質屋・おじさん』『とんかつ蟻屋』『焼肉サラリーマン』の三つを紹介するくらい。
『おおき屋』、大将にあいさつ。「今日は寒ブリ、入ったよう」と上機嫌で。寒ブリは20人からの客がないと食べきれない。しかし、ここの座敷は10人が限度。だから、たまたま二組、客がないと出せないわけである。今日は8時半から別の一団が入っているので偶然それが実現できたわけ。こないだのタラバガニといい、偶然いいものが入ったときに出会うのは嬉しいもの。
トロ部分から中落ちまで、一皿に山盛りになって出てきたその山に箸をいま、延ばそうとしたところで植木不等式さんが駆けつけてきた。食運の強い人である。解体したての寒ブリ、ほどよく脂乗ってうまし。あっと言うまに全員の胃袋に消える。
その後、おなじみの巨大肉。例によっての厚底ビーチサンダル肉だが、芦辺さんが“メープル・ホワイト台地”とこれを称して私、ひっくり返って喜ぶ。『ロスト・ワールド』に登場する台地、まさにこんな感じである。
それから牡蛎とネギのバタ炒め、今日の牡蛎はことに大ぶり。続いてメンチカツ、揚げたてでアツアツ。そして、今日は芦辺さん(大阪出身)にこれを体験させようと企画した、ここの大もんじゃ。
「デザートに、では」
と頼むが、例により、いつまで食ってもなくならない。芦辺さんはもとよりmikipooさんなども驚愕しながら食べていた。満腹感がごちそう。
話題は光倶楽部の山崎晃の末期のシャレ(「貸借法全て精算カリ自殺」)だとか、最近の恐竜学はわれわれのなじみであったブロントザウルスやケラトザウルスをなくなしてしまってけしからん、というような話。バッカー博士のことなど。まだ話したりず飲み足りなかったので、もう一軒、と提案するが明日が早いのよ、とK子に即決で却下され、仕方なく帰宅。油のにおいぷんぷんしているので、ちょっと(30分ほど)半身浴して寝る。