裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

30日

月曜日

星の金華ハム

 パパは中華料理になったのよ。朝6時45分起床。枕元で雨音を聞く。7時入浴、8時朝食。とれない疲れが大分たまりはじめているが、少なくともトンデモ本大賞までは予定ギッシリで休めない。終わったあとの日曜一日は意地でも完全オフにしよう と思っているけれど。

 朝食、アボカド半個、リンゴ二切れ。日記つけ、ミクメール連絡など。画像をコピーしようとするとすぐパソがフリーズするのにジレる。10時半出勤。地下鉄ガラガラでちょっと驚く。なにかトラブルでつっかえて、やっと来た車両に全員あわてて乗り込み、そのあとすぐ次の車両が来たがホームに誰も残っていなかったらしい。

 仕事場着、気圧は乱れているがすでに雨が降り出しているので、体調の乱れはそれほどでもない。降る前の半日あたりが最悪なのである。それでもまとまった仕事は出来ず。午前中は表日記の更新などで過ぎる。やっと表サイトの日記がミクシィ日記に 追いついた。

 弁当、黒豆納豆、アサリ汁、小茄子漬け物。FRIDAY四コマネタ、もっと手こずるかと思ったら案外楽々。本日夜の打ち合わせに備え、構成台本手直し。あと配置 図も用意。司会のおぐりゆかとその件でメールやりとり。

 原稿、薔薇族コラム。K子からこっちを先にやるようにと指示あったため。彼女はいま簿記教室で忙しいので〆切早め々々の原稿アゲの命令が出るのである。そんなこ と言われたって。

 使う資料が書庫を探しても出てこない。仕方なく別のにしよう、と仕事場に戻ったら、仕事場の本棚の方にあった。見つかってその上腹が立つ。4時、時間割。週プレ『名もニュー』対談。さっきまでメールでやりとりしていたおぐりゆかと。なら会っ て話せばいいのだが、仕事の系列が違うとどうもね。

 Mくんは所用で来られず、ライターNくんと。テーマが『スターウォーズ』だったのでハイになってべらべらとしゃべる。私にとり、スターウォーズ(第一シリーズ原理主義者の私にとり、スターウォーズと言えばエピソード4から6までの三作以外ない)の記憶は常に貧乏だった学生時代と結びついている。このあいだ、文藝春秋『タイトル』誌から
「セレブリティが語る『スターウォーズ』」
 という特集のインタビューが来たときには、残念ながらセレブっぽい話がまったくなくて途方に暮れたものであった。

 しゃべったあとでちょっと脱力。雨のせいか。Nくん、おぐりと別れ、一旦仕事場にもどり、薔薇族原稿、なんとかアゲ、K子に送る。編集部にはもう少し字句とかを 練ってから送ることにしよう。

 夏コミ当選通知来る。ひさしぶりの西館。帰りが楽でいい。6時25分、家を出てタクシーで新宿。そこから山手線で日暮里。もんじゃ『大木屋』でトンデモ本大賞最終打ち合わせ。皆神さん、開田さん夫妻、IPPANさん、しら〜さん、氷川竜介さ んなど、全部で13人の大所帯。

 大将、聞いていた腰を痛めてガードルをしているのが痛々しいが元気は変わらず、
「テレビ最近凄いねえ!」
 と握手もとめらる。
「こないだ、来たよ、『うわの空』の連中。なに、あの人たち、劇団なの?」
 劇団以外で“うわの空一座”などと名乗る人たちもあまりいないと思う。カツオたたきなどつつきつつ、遅れてきた楽工社Hさんとテーブルの方で少し話す。座敷の方ではででーんと置かれた肉を前に恒例の撮影大会。
「なんとか下からのナメで撮れないか」
 などと話している。

 われわれは肉は少し待ち、コースをずらしてホタテ焼きから始めるがこのホタテが柔らかくて大結構。メンチカツは座敷の方のをわけてもらう。そのあと、あきる野か ら東京縦断してかけつけたI矢くん迎えて肉。
「遠い遠いあきる野から駆けつけた甲斐があった」
 とI矢くん感涙にむせぶ。で、もんじゃ。苦しい、もう入らないと言いつつすべてを腹中におさめて。帰り、大将がテレビの出演料のこと聞きにくる。この店もこれだけの名物店なのでテレビ取材は多い。
「26回、取材受けてるけど、金くれたことは一度もないね!」
 と。
「先生、ギャラはふっかけた方がいいよ。あいつら、金は持ってンだから。ケチって出さねえだけなんだから!」

 そのあと、やっと打ち合わせ。本来は大木屋で打ち合わせ、の予定だったが考えてみればこんな油のハネる店で台本とかを広げられるものでなし。ルノアールに入ろうとしたが10時閉店であと10分しかなく、駅の反対側の『談話室』なるところで。 こういうときになぜみんなチョコパフェとか頼むか。

 構成台本渡して、最終のチェック。ここで大きな変更が二点ほど。トイレタイムの件など。前売り状況も今朝、MLに眠田さんから報告あったが、書籍の刊行が遅れたにもかかわらず、前売り状況が去年とほぼ拮抗してきたという。あちこちで宣伝した効果が出たのだろう。ミクシィにコミュが立ったのも強い。招待状をかなり多めに発行していることもあり、書店で『と学会年鑑ROSE』のはさみこみチラシ見てフリで来る人も含めれば、集客に関してはほぼ安心していいかと。あと、問題はリハの時間をどう有効に使うか。楽工社の車の時間とルートをK川さんとHさんが分単位で打ち合わせをしているのを聞いて、何か銀行ギャングの計画みたいだ、と思って苦笑。

 11時、山手線で新宿まで、いろいろ雑談しながら。新宿からK子とタクシー、開 田さん夫妻と乗り合い。雨、いまだ降り止まず。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa