裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

15日

日曜日

マクナマラどうする

 泣くの歩くの爆撃するの〜。朝8時起床、風呂入るヒマ無く朝食、カボチャのスープ(ポタージュ風でポタージュに非ず、ミルクも砂糖も加えずカボチャの甘みと塩だけのスープ。美味)とバナナ、イチゴ。イチゴもジャム用の超小粒のもの。

 自宅で雑用して出勤。カップ味噌汁を何個も買い置きして、ビニールバッグに下げて地下鉄乗る。先日のと学会の帰りに、私を盗撮している若い乗客がいた、と気楽院さんの日記で知る。うーむ、くたびれた服装でカップ味噌汁詰め込んだセブンの袋下 げている図はまずいのか?

 新宿でまた買い物、タクシーで渋谷。途中でフロントグラスに雨粒びっしり。全身硬直気味。原稿こりゃ書けぬぞと憂鬱になる。日曜なので編集部からの電話類は少ない。それを幸い、と学会東京大会系の雑用を先にやってしまう。招待状リスト作った り、メールで打ち合わせ確認したり。

 昼は黒豆納豆、小茄子漬け物、アサリ汁。製作会社アマゾンにアニメ夜話収録日仕事バッティングのことを伝える。あと、いろいろ打ち合わせや撮影期日確認メールをおぐりゆかへ。作業ざっと終えて葉書出しにいくついでに、タントンに寄ってマッサージ。受けている間にピシャッ、ゴロゴロ……と雷雨の音。おおー、とか思っていた ら、ベッドがユラユラと揺れ出す。地震と雷が一度に来るというのも珍しい。
「後は火事と親父だね」
 と若い(30くらい?)の先生に言うがあまりピンと来ぬ様子。今の人たちはこういう軽口は言い合いませんか。後で聞いたら、中野貴雄監督の会社はみんなキチンとこういうことを言い、“地震雷梶芽衣子”“地震雷家事手伝い”などとキチンとシャ レもした由。伝統がここに息づいている(?)。

 終わってもまだ降り続くが、店の窓から見ると、ジァンジァンのあった渋谷教会の裏手側から陽光が差してきている。10分ほど待つうち、サッと晴れて、5月の青空が広がった。仕事場帰着、このうちに、とすぐ原稿。SFマガジン11枚、3時間半で書き上げてメール。それから出てHMVでDVDまとめ買い、さらにさくらやでビデオデッキ。母の部屋のビデオデッキが再生専用で、
「今度の『はなまるマーケット』を録画したい」
 というので買ってきた。

 値段も機能もほぼ同じのシャープとビクターのもの、店員さんに
「どっちがいいですかね?」
 と訊くと
「そうですねえ。私はシャープを使ってますね。やはり品質では一日の長がありますね」
「じゃ、シャープで」
「はい、ありがとうございます……あれ? 在庫がいまないな。……お客さん、世間では“ビデオはビクター!”って言いますよ!」
 その開き直りに笑い出してしまい、こっちの負けでビクターのものを買う。

 タクシーで帰宅、母の室で取り付け作業をしていたらパイデザのめぐみさん来る。一緒に食事、揚げ鶏とピーマンの炒め物、地鶏とトマト、ピータンのサラダ、おこげ料理。めぐみさんと二人で母にカツを入れる。缶ビール、ホッピー、また缶ビールと いうローテーションでかなり酔っぱらい、買ったDVDも見ずに寝てしまう。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa