27日
金曜日
本当はトポロジー位相幾何学
これもその通り。朝6時半起床。精神状態は完全に鬱がはらえて元気。カラ元気ではあるが、カラ元気でも元気、と山本正之も歌っていることであるし。とはいえネッ トとか回ると知人に気がかりなことあったりして心配。
スケマネから連絡。今日は勘三郎襲名興行千秋楽であるが、私はくすぐリングスで行けず。代わりに彼女をやる。母の相手出来てしかも歌舞伎がわかる、いい人選だ。 朝食、8時。バナナ一本、リンゴ4切れ。
ミクシィではかなきことやって、10時半、出勤。週プレMくんからテープ起こしが届いているが、仕事場のパソコンではドキュメントが開けず、テキストで再送してもらったらこれが壮絶な文字化け。三度目の正直でやっと読めるものが来た。
『壁際の(馬鹿な人たちのための)名言』解説を明木先生にお願いする件、明木先生からは恐縮ながら自分は素人で、しかも夏休みに入らないと多忙で原稿が書けませんが、と返事。看板で解説をお願いしたくないことと、刊行が9月なのでちょうど夏休み時期に書いていただければちょうどいい、とお返事。これで逃げられまい、とニヤ つく。
昼はマンション下の蕎麦屋で天丼。失敗。福原鉄平くんの単行本オビのことでメール数本。2時、時間割、アマゾンM氏等と、7日収録予定のアニメ夜話『劇場版エースをねらえ!』打ち合わせ。今回は前回の『あしたのジョー』の好評(?)を受けて私の出演がまず最初に決まった経緯もあり、また今回は三夜放映予定中私の出演はこれ一夜だけということもあり、唐沢ナイトとして持論をたっぷりと展開させてもらうつもり。一家言持っている人々を相手にどこまで一人語りが出来るか、だが少なくと もスタッフたちには持論、かなりウケた。
打ち合わせ終わり一旦仕事場へ帰り、来週の週プレ対談用のニュース選定など。4時、とって返して時間割、『FRIDAY』新担当引継ぎ。新担当はTくんの同期だという、Kくん。彼が週現からFRIDAYへ、TくんがFRIDAYから週現へという入れ替わり。副編集長のK所さんは新雑誌製作部へ。とりあえず、編集長含めて今度一席設けてくれることになる。週現ばなしちょっと、ライターのMさんのことで盛り上がり。あとテレビの件。某社とのこと、Oさんからも放っときましょうという 意見でたとか。よし。
終わってまた仕事場戻り。連絡類数件。我ながらスケジュール過密すぎ。6時、家を出て新宿ロフトプラスワン、くすぐリングスプレゼンツ『世界初! ネイチャー系キャットファイトくすぐリングス〜牝同士無限恍惚〜』という、こないだの奇跡特番 なみに長いタイトルのイベント。私は例により解説をつとめる。
桟敷には猫戦車マリィ、物販の開田あやさん。今回はあの週刊ポスト(!)をはじめ取材が複数入っていて、客も100人以上詰めかける混雑ぶり。オープニングムービーで男爵がバイクでロフトまで駆けつける、というところを延々映す。ただそれだけなのに、ナニカおかしい。で、試合なのだが今日はいつにも増してそれぞれのキャラが立ち、かつエロ度が高かったような気がする。特に推定熟女の二人(小紅、りえ坊)のモロには、この歳で見てよかった、二十代に見たらトラウマになったろうとい うような凄さ。
稲妻サンダーが練習生レイに勝ったあと、カンフー・ミキにこないだ反則負けをとられたリベンジを挑んだが、ガチンコには強くてもくすぐりには極端に弱いことが判明、カメラ片手のミキにあっさり敗退しちゃうようなアクシデントも結構。ひろひろ(アイドル系)とハルウララ(ヘビメタ小学生)のぶりっこ対決、ひたすら可愛い子ぶるひろひろに投げつけるハルウララの罵倒がただ“うんこー!”の繰り返しだけな のが、マジ小学生で大笑い。
そしてひろひろの歌うオリジナルアイドル歌謡『五月の海』! 歌詞といい曲といい、音程が不安定だがフリだけはしっかりつけているひろひろの仕込みといい、アイドル歌謡の正道を行っていて最高。しかもこの作詞作曲の渚晴彦先生というのが、くすぐリングス常連で最近はうわの空にも来てくれている某氏というところが驚き。た だのオタク系追っかけだと思っていたのだが、あやさんと
「人間、どこか特技があるものだねえ」
と感心する。
そしてプリンセ……ではない謎の宇宙海賊キャプテン・ティックル対交通警官コスプレのミルサチカ。演技派同士、ボケあって最高。あんな選手は今日は欠場(宇多まろんも欠場なのが残念)、メッセージビデオが届いているが、これがまた力作。みんな、どうしてこう、くすぐりファイトなどという馬鹿馬鹿しいものに無駄な力を入れるのか。いや、ここまで馬鹿馬鹿しいものには人間、力を入れざるを得ないのであろう。そこに一瞬、無償の愛(アガペ)の光がさす。くすぐリングスの最大の魅力はソ コにある。
今日、本来行くはずだった勘三郎襲名興行千秋楽は野田歌舞伎『研辰の討たれ』のはずだが、勘三郎一世一代の名演より、私的な価値はこっちにあるような気がする。終わってハム社長、ぐれいすさんなど常連に挨拶、来ていたしら〜さんなどと共に五階で打ち上げ。りえ坊は酔った演技でやっているのかと思ったらホントに酔っていたらしく、下着のままで楽屋でノビていた。Tシャツがどこに脱いだのかみつからないので運び出せない、と言っていたのでロフトのTシャツ(500円)を買って非常用 にと小紅ちゃんに渡すが、なんとか見つかったよう。
プリンセスはそのまま二丁目へ直行。ひさしぶりの家族からの解放で嬉々と。店の入り口でまりぃさん、何か長々と携帯で話していたので、打ち合わせかと思ったら、知り合いの作曲家が突如亡くなった、とのこと。眠薬ばなしなどになる。やがてバラし終えた男爵とカンフーが来て、乾杯。体力が内蔵から消耗しているので、ビールは やめて(まあ壇上で飲んでいたのだが)ウーロン茶オンリーにする。
トンデモ本大賞用に、ひろひろの着ていたアリスメイド服と男爵のシルクハットを借りる。シルクハット、かぶってみたが
「似合いすぎ」
「アリスの帽子屋というより『クリスマス・キャロル』の因業爺さん」
などと評判上々(?)。お礼にひろひろにはチャイナハウスの胎盤スープをおごる ことに。
渚先生、オタクらしく“アイドル、女優、業界人以外は女性として見られない”という、自ら31歳童貞を標榜。。そういうタイプのオタクにしてはきちんとしゃべることが出来る人で珍しい。12時まで飲んで、解散。まりぃさんはこれから板橋警察で遺体と対面ですよ、とのこと。前から死にそうな人だったので驚かない、と。あや さんとタクシー相乗りで帰宅。