29日
水曜日
イルボンの騎士
ええい貴様、韓国人だと思っていたニダが日本人ニダな!(ナイロン卿)朝、アトリエのような居酒屋のような家が、火の取り扱いを間違えて火事になる、という夢。7時起床、半に入浴。食事のベルが鳴るのを待って読書などしていたが、なかなか鳴らないので心配になって母の部屋へ。曇天だったので寝坊したらしい。もっとも朝食と言ってもキウリやニンジンを切って食べるだけなので手間はいらない。
8時25分のバスで通勤。雨はまだ降ってないが、台風は依然勢力を衰えさせずに居座っているらしい。ラジオ、大丈夫か。仕事場でワークスのI氏に打ち合わせ日時メール、山田誠二さんからはビデオ撮影についてのメール。岡田斗司夫さんからは、笑ってしまうようなお願い。加えて『漫画夜話』関連の情報も聞くが、うーむ。『漢字天国』のSさんからは、編集形態が次号から変更になるので担当が変わりますというメール。Sさんは若いに似ず仕事のカン働きのいい子だったので、これは残念。しかし一番オドロいたのはかつて単行本と文庫で二冊ほど仕事をした編集者T氏からのメール。勤務していたS社を退職いたしました、という内容は、いきなりだったので意外ではあるがまあ、この業界よくあること。ただ、その先に“今度新たに出版社を立ち上げようと思っております”との言があった。この出版状況の中で立ち上げるからにはそれなりの勝算あってのことなのだろうが、当節なかなかの冒険であることは 確か。頑張って欲しいものだ。
外、風はそんなにないが雨すさまじ。棒のような雨足が見える。昼はオニギリ一個を両手で持ってハムスターみたいに食べる。具はシャケ。ノルウェー産か、脂たっぷり乗っていて旨し。電脳丸三郎太さんから、モー娘。ネタ(FRIDAY用)二回目が送られてくる。濃いネタと言っても、モーヲタ的に濃いのではなく(それでは誰もついてこられない)、あくまで一般読者、いや、一般読者よりもやや情報口の狭い、FRIDAY読者のサラリーマン向けのネタに絞ってきてくれるところが、伊達に中 年からモー娘。に転んだ人でない、という感じ。
3時、NHKのS氏から電話、いきなり電話口で“うやあ、もにょもにょ〜”という感じの口調で、本日の放送が台風情報で吹っ飛んだことを伝えてくる。ギャラは当日の放送中止の場合は支払われるそうだが、いずれ大した額ではなし。『ぼくのことじっと見つめていたあの日の君』をかけられなくなったのが残念。あれを全国放送で 是非、流したかったのだが。次回に期待。
マガジンハウス『ダカーポ』から取材願いの電話。最近の電話エチケットを特集するそうで、電話での原稿依頼などの礼儀やテクニックが最近の若い編集者に欠けているということについてインタビューしたい、とのこと。電話してきた女性(もちろん妙齢の人)編集者に
「この電話かけるの、勇気がお入り用だったでしょうねえ」
と言うと笑っていた。訊いたら朝日新聞のピンホールコラム(“チョッパヤ”のやつ)を読んで面白かったので依頼しようと思いました、とのこと。そういう反応は一 番嬉しい。日取りのみ決める。
台風、確かに夕方に入って本格化。体も脳もピクとも動かず。そもそも、予定していたスケジュール(ラジオの)が狂って、歯車が少し噛み違った感じになっている。 キャビノチェのゲラに手を入れて送ったのみ。
8時、雨の中タクシーで新宿。伊勢丹の天一で母とK子と夕食。さすがこんな天気なので空いている。カウンターで三人並んで。メゴチから始まってアナゴ、貝柱、かき揚げ、マイタケ、レンコン、イカなど。マイタケが大変に甘くておいしい。母も、おいしいおいしいとやたら食べていた。破裂の人形さんから、来年の春に杭州(上海の隣)でチャイナハウスの常連さんたちで満漢全席を食べる会があるというお誘いを受けたがどうか、とK子を誘う。母がアラ、私も言ってみようかしらと口走るが、なにしろ満漢全席は出てくる量が半端じゃないうえに素材が象の鼻とかアヒルの睾丸とかなのだから、好き嫌いの激しい(それも変わった食材は苦手な)母には無理ではな いか。
母とかき揚げ天丼を半分こにして。朝昼をうんと小食にして夜に好きなだけ食べるというダイエットなのだが、腹が空いて空いてのところで一気に食うから、夕食の量が半端じゃなくなっている。特にこういう高いものを食うときには不利である。酒も 入り、三人ご機嫌で出ると、雨はやや小やみ加減。