裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

月曜日

BS兄嫁夜話

 兄貴の嫁さんの魅力についてコメンテーターが熱く語る番組です。朝、夢の中でおシャレな女性ファッション雑誌を読んでいる。誌名が『asette(アセッテ)』といい、28、9歳の、結婚をあせっている女性たちのための雑誌、というものだった。目が覚めて、なかなかあの雑誌名はいいな、とかニヤニヤし、また寝たのだが、 今度は好きだった女性に大ふられするという世にも悲しい夢を見た。

 6時にベッドから出てネット少し。みずしな孝之さんから某件でメール一本。7時に入浴、7時35分に朝食。スナックエンドウ、トマト、キウリ。これまで、朝の飲料として黒豆の煮汁だとか豆乳だとかクランベリージュースだとかタマネギ皮の煎じ汁などを飲んできたが、今朝からは“酒粕をソーダで溶いたもの”を飲むことに。胃 腸には抜群の効果があるそうだが。

 8時25分、バスで通勤。書評用の読書を車内で。9時ちょうど渋谷放送センター前着。信号待ちをしていたら、道路の向こう側に、どこかで見覚えのある顔のおばさん。バタ臭い顔立ちで、誰だったかなあとしばらく考えて、すれ違ったとき、あ、秋川リサだ、と気がついた。うーん、面影は残っている(だから秋川リサとわかった)のだが、やはり年月というものを感じさせる。思えば『チャンネル泥棒! 快感ギャグ番組! 空飛ぶモンティ・パイソン』(このタイトルも時代だなあ。東京12チャンネル時代ですね)の最終回は、彼女(当時は立木リサ)による詩の朗読(?)で終 わっていたのだった。

 書き下ろし原稿ちょっと手をつけ、評論原稿ちょっと手をつけ、文庫用の原稿整理にもちょっと、と、やってはすぐ煮詰まって別の仕事に飛び移る。メールだけちょこちょこ出したり。どうも本調子でない。昼は例によりニギリメシ、高菜が具。それと納豆。みずしなさんに返信。打ち合わせの件で土田さんにメール。テレビの件でおぐ りちゃんにもメール。あとはミクシィに逃避。イカンイカン。

 講談社FRIDAYからゲラ送信と電話。休日なのにちゃんと仕事をしているのはエラいのだが、なにかこっちも追いつめられているようで落ち着かない。こことも、来週いろんな件で打ち合わせしないと。とにかくゲラに赤を入れて返送、その後はもうダラダラを極め、ミクシィもしないでただ本を読んだりCDを聞いたり。明日の打ち合わせが気になっているのかな、と思う。気の小さいことだが、こないだの件でトラブっているので、今回はなんとか無事に通ってくれないと、と妙に神経質になって いるのである。

 もうこれはいくら仕事場にいてもダメだと見切りをつけ、8時10分のバスで新中野へ。行き帰りバスは久しぶり。8時50分帰宅。家でメシ。冷凍ハマグリと水菜の小鍋立て風、肉のニンニク焼き、メヒカリの焼いたの。私はこのメヒカリの干物が大好物なのだが、母はあまりこういう身の柔らかい魚が好きでなく、出すのがイヤだと言う。食べる方が好きなのだから出してくれればいいではないか。あとイクラご飯に例の野菜麹漬けを添えて。酒は焼酎をホッピー割。『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』読み継ぎながら就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa