そのローラーの名はコンダーラ
どこかにある謎の道具
どうしたら引けるのだろう
教えて欲しい
コンダーラ、コンダーラ……。

※書き下ろし原稿チェック　ルナティック演劇グランプリ

朝８時起床、パソコンの前に座っていろいろ
スケジュールを算段する。
この一週間くらいに片づけねばならぬ懸案が５つくらいあって、
それがみな緊急を要するもの。
２つ重なったって火を吹くようなものが５つである。
どうしろというのか。

９時５０分、朝食。
ジュース、スープ、ミルクティー。
気圧乱調、体調最悪。

電話あり、緊急懸案のうち一件はなんとなく回避された模様。
もう一件電話、快楽亭から。
８月に大阪で会をやるので、と出演依頼。
他のメンバーが旭堂南湖、坂本頼光などと豪華千万。

原稿チェック、サクサクと進めるがとはいえ雑事多々、どころの
騒ぎではない。普段ならカチンと来て、ひと言あってしかるべきことも、
仕事に関係ないことは無視々々と自分に言い聞かせて。
弁当、サバ塩焼き。
４時４０分、何とか形にしてメール。

６時半、出て下北沢。
ルナティック演芸グランプリ鑑賞。
三組出演するうちの、今日はくまさんチーム。

エディー（パントマイム）
オールイン西本（漫談）
岩本ススム（カンフー漫談）
鈴々舎馬るこ（落語風漫談）
苑武れむ（歌謡コント）
デッカチャン（漫談）
エリック・メナジェ（漫談、みたいな）
ガッポリ建設（コント）
それに菊ちゃんとＮＣが特別出演。

普通の演芸ライブとは違う、芝居をやる場所でお笑いを
やるというので、とまどっている人あり、慣れている人あり。
演劇や歌など、まったく違うジャンルから出張している人あり。
鈴々舎馬るこさん、派手な講座着で登場。
決勝に残っても岐阜に営業が入って来られないのだが、私に
会いたいので出場した、とやら。
話芸はさすが手慣れている。

エディーさんは“パント漫談”なる、しゃべるパントマイム。
もとニュースペーパーにいた人らしい。
間にはさまり、菊ちゃんとＮＣ赤英が“不思議さん”コントをやったが
ＮＣが一切笑いを取ることを無視して暴走。
ある意味すごかった。
ガッポリ建設さんはさすがベテランだけあって安定。

私は審査委員長だが、審査するのは最終日なので投票は棄権。
集票の結果、トップはガッポリさん、それにエディーさん、
オールイン西本さんが決勝進出。西本さん、まさか決勝に行くとはと
自分で驚いていた。彼、東大出のエンジニアの職を辞して
コメディアンの道を目指したが、さすがにもう限界を感じて（早ッ！）
引退を決意したとか。

面白かったが、気がつけば、明日は昼に松下あゆみと組んで
今日のＮＣ的に特別出演、夜の部では琴ちゃんとＭＣである。
ネタ作っているヒマがあるか？
もやしとあゆみと三人でああするかこうするかを話しているうち、
あ、じゃこれで、と何とか形になる（かもしれない）案が出る。

終ってガッポリさん、馬るこさんといくどんで焼肉。
意外なことに、ガッポリさん、小堀さんも室田さんも一滴も
呑めないのだそうな。馬るこさんは落語界でも屈指の焼肉好き、
馬風師匠のお弟子さんだけに、焼き方がうまい。
「網、取り換えてください」
のタイミングも凄い。

室田さんは馬るこさんの先輩で馬風師匠の弟子（馬賀正）、
小堀さんは圓丈師匠の弟子（ぐん丈）、立川流以外の落語業界人と
久しぶりに飲んで、しかもガッポリ建設はいまＷＡＨＡＨＡ本舗、
いや知ってる人たちのいろんな話が出て楽しい々々。
ＮＣのコントについては
「演劇出の人は強いですよ、自分の世界に閉じこもれるから。
僕ら、あそこまで笑いがないと途中でネタ変えちゃいますもん」
と。

私が当然おごったが、４人のうち２人が飲まないと安いわ、やはり。上機嫌で帰宅。

＊出演者全員のリクエストでオールインダンスを踊るオールイン西本氏。