裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

10日

日曜日

HERO、ヒーローになる時、アッアー、それは(゜Д゜)ウマー

お前をずっと離さないでいられて(゜Д゜)ウマー。

※台本第2稿執筆 トツゲキ稽古

朝9時半起床。
もうかなり咳は回復、朝、昼、晩にそれぞれ一、二度
咳込むことがある程度。
油断は出来ないが。

朝食、如例。
本日は5時から通し稽古なので、何とかそれまでに映像企画の
台本(第二稿)をアゲねばならぬ。
もう二回くらい〆切を延ばしてもらっているので、何が何でも
アゲねばならぬ、と思いつつ、あぐねまくりでなかなか筆が
進まず。あまつさえ、気圧のせいか何なのか、パソコンの前に
座っているとき、やたらに眠気がさし、30分ほどベッドに
横になってグーと寝てしまった。

昼は弁当(焼き鳥と野菜炒め)ですまし、なおも台本書き。
すぐmixiなどに逃避したりして、自分でもダメだなこりゃ、
と思う。自分の中で描きたいものは第一稿で全部出してしまって
いるので、それを形を変えてどう表現するか、が実に難しい。

こりゃーもうダメだな、今日じゅうには完成しねえわ、と
諦めかけたそのとき、奇跡か念力か神の助けか宇宙人からの電波か
ナンだかしらないが、筆がすらすら進み初めて、あらま出かける
予定の1時間前には完成してしまった。
こういうこともあるのだねえ。

で、余裕を持って中野富士見町スタジオVAD、通し前の
アクションシーンの動き確認から参加できた。
で、通し稽古。まず、出やセリフはトチらずにできた。
抑えつつ(今回の基本演出方針。オーバーでなく抑えて)も
キャラクターのディフォルメはうんとして演ずる。青木さんが脇で
見て笑っていたのが嬉しかった。
それでもまだ、オーバーという指示が出る。
ルナ病だな、これは。

あと、今日から怪獣の状況を伝えるテレビのアナウンスが、
今泉清保アナの吹き込んでくれたものになる。
実況アナの原稿を読む雰囲気、さすがに出ていて感服。
なかなかぜいたくなキャスティングとなった。

今回は稽古場が新宿、富士見町と自宅から近くて非常に楽だった。
VADも今日でおしまい、明日は稽古休み、明後日からは劇場(こや)
入りで池袋となる。

バスで新中野。サントクで買い物し、夜食の準備(K子から、
定額給付金受け取りにつき、いろいろ必要書類等の指示)。
豚肉と白菜を茹でて、腐乳入りポン酢で食べる。
あとは茹で落花生。
マッコリサワーと黒ホッピー。
DVDで『007/カジノロワイヤル』。もちろん、ダニエル・
クレイグのではなく、1967年の、チャールズ・K・フェルドマン
製作の大ドタバタ。オーソン・ウェルズの『マクベス』や
ビリー・ワイルダーがマリリン・モンローを使った『七年目の浮気』、
丹波哲郎が出演した『第七の暁』などの名プロデューサーである
フェルドマンの遺作。まあ、ここまではっちゃけた作品を遺作に
出来ればプロデューサー冥利に尽きるかも。

まとまりのまったくない支離滅裂な作品と言われることも多いが、
ボンドとマタ・ハリの娘、マタ・ボンド(ジョアンナ・プティットが
色っぽくて可愛い)のエピソードや、ウディ・アレンのドクター・ノア
の世界征服計画(身長の高い男だけを殺す細菌をばらまき、チビの
自分でもモテる世界を作る)などはパロディとしても秀逸。
前半の、マクタリ一族の城でのエピソードが(イギリス人には名女優
デボラ・カーがドタバタコメディを演じるというだけで笑えるのだ
ろうが)あまりに冗長で、だいぶソンをしているような気がする。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa