土木関係者ってハイだねえ。

※トツゲキ稽古於中野富士見町

朝７時目が覚める。
気管にも一切ゴロゴロなく、咳も出ず。
咳止めの効果か？
もっとも、起き出してから逆に少々咳出る。

ウトウトしながら見た夢、“唐沢俊一の秘密徹底解剖！”と
いうような番組を見ている。モノカキとしての私、
テレビや舞台に出ている私の他に、もうひとつ、
“新興宗教の経営ブレーンをやっている私”
というのが出てきて仰天する。その番組によると、私はその宗教
の信者でもなんでもないのだが、世間を裏で引っかき回すのが
趣味なのでこういうことをやっている、という風に説明されていた。

９時半、母の室で朝食。
母は明日は山梨だかどこだかに友達と行ってくるそうで、
明日の朝食用の材料とかをもらう。

雨蕭々。体調モヤついて極めて悪し。
一件、打ち合わせがあったがパスさせてもらう。
食欲もなく、カップあんかけ麺を作って食べたのみ。
しかし体調悪い胃にも、このカップあんかけ麺は麺の量が
少な過ぎ。

サイン会とトークライブの依頼が来る。
内容は問題ないが、気になるのはスケジュールである。
角川書店の安彦良和オリジン画集解説、結局文字の校正のみ
校閲部に投げてそのまま返す。重ねて編集部からは安彦先生絶賛
でした、と連絡くるが、果たしてガンダムの画集解説として
形になっているのか、自分で判断が付き兼ねるところもあり、
そういう疑問を持ったまま手を入れるとフツーの解説になってしまう。

５時半、中野富士見町。
富士高校前のＶＡＤというスタジオで稽古だが、自宅から
バスでほんの三駅、いつぞや日記にあげた『理容・トップ／雀荘・ライト』
の向かい。あまり近いので驚く。
シアターミラクルに比べ倍の広さがあり、劇場（シアターグリーン）
とほぼ同じ大きさに床にテーピングがしてある。

ここで『いつも心に怪獣を』、通し稽古。
まずクライマックスシーンの動きをつけ、それから頭から。
もうどのシーンもぶっつけで出来るさ、とあなどっていたら、
前半の三回の登場シーン中、二回までセリフがモヨってしまった。
頭が働いてないな、雨の日は。

中野富士見町、稽古場のある６階の窓から見ると、高層ビル群が
意外な近くにそびえ、実にいい感じのベッドタウンである。
地上で見るとショボい町並みなのだが。

１０時稽古終えて、バス（停留所がもう、出てすぐ）に乗って
中野駅までおかおゆきさんと。
そこで別れて、飲み屋街のうどん真希に入って、Ｍに電話、
ビール飲みながら待つ。
Ｍくんは何年か前に知り合った俳優で、テレビでも一回、
使ったことがあるが、今は俳優をやめて、働きながらものを
書いている。久しぶりに休みがとれたので、書いたものを
読んでほしいと言ってきたのである。

やがて来たＭくん、
「３０になっちゃいましたよ」
と笑う。あせりが今、筆を進ませているようである。
３０なんて私やその周囲に比べればまだまだなんだがね。
書いたもの二作、目を通す。
粗っぽいが、しかしさすがに舞台経験豊富なだけに、光るものが
ある。サジェスチョンをいろいろし、彼の今後の将来設計についても
話を聞く。

共通の経験あるもの同士、話が盛り上がって、ふと気がつくと
も２時半！　驚いてあわてて勘定をすませ、タクシー相乗りで
帰る。なかなか楽しい時間だった。
咳止めだけ飲んで、すぐ寝る。