裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

6日

金曜日

ゲルショッカー怪人“ヒョウタンナマズ”

「全人類をとらえどころがなくするのだ!」(ブラック将軍)

※D社書き下ろし用原稿 朝日書評用原稿

今日の夢。
なをきと一緒にどこかの目的地に急いでいかねばならず、
列車に乗り込んでいる。で、某駅で乗り換えなのだが、ホームの
反対側の電車に、あわてて乗り込んでしまう。
その列車は登山列車で、急勾配の山道を登りだして、間違いに
気がつき、あわてるが、登山列車なので、頂上につくまで
止まらない。頂上の駅(温泉街みたいなところにある)の
待合室で待つが、話をしているうち、待合室の窓からのぞいたら
もう次の列車が到着しており、あわてて待合室を出るが、
忘れ物をして取りに戻ったりしているうちに発車してしまい、
駅の係の人に訊いたら、これが今日の最終だという。
ショックで足元が乱れて倒れそうになるのを周囲の人が支えて
くれるが、その感覚が面白く、わざと何度もくずおれるフリをする。
なをきが“どうする?”と訊くので、
「仕方ない、タクシーだな」
と言う。タクシー使えるなら早いうちそうすればいいのに、と思う。

8時起床、今日はヒューヒューもゼイゼイもなし。
日記つけ、少し掃除。
今日は大事な郵便物が届くので、朝はコンビニでゆうべ買って
おいた調理パンとカフェオレですます。
宅配便なら、私の部屋が留守なら母の部屋に届けるというような
融通をきかせてくれるのだが、郵便局だと持って帰ってしまう。
10時ころ届いたものを無事、受け取るが案の定、普段なら
朝食で自分の室を留守にしているところだ。

原稿書き、D社のものバリバリ。
くたびれると朝日の500字書評に筆を移す。
『週刊現代』のNさんとも本の選定でメールやりとり。
昨日深夜放送の『熱中夜話』、第二回は第一回よりかなり好意的批評が
多い模様。第一回の視聴率はウルトラマンの回には及ばなかったがまずまず
とのこと。

旧事務所の本を引き取ってくれた業者から電話。
ビデオ棚を解体した板類も引き取ってくれと管理人に言われた
というので、引き取ってくれますかと訊くと、うちは紙だけなんで
という。管理人も、板もあるなら言ってくれれば最初から
それも含めて引き取ってくれるところ探したのに、とブツブツ
言いながらネットで検索し、廃品回収業者を頼む。
ところが、その廃品回収業者が管理人に電話したら、もう
持っていった後だという。その後、紙回収業者に電話して
確認したら、一応持って(会社に)帰ったので、これをウチで
回収業者に回しますから、という。みんな、一部しか説明しないので
話があっちゃこっちゃになっている。
とまれ、これで完全に引っ越し作業は完了、と思っていいのだな?

昼飯を母の室で食う。
豆乳パンにスモークト・サーモンとトマトをはさんだサンドイッチ。
某知人からメール。スポンサー候補と会って話をしたらしい。
この不況下に、かなり景気のいい話であって、知人にとり
めでたいが、その根源に以前私が制作したモノが関わっている、
というのがうれしい。これがうまく転がれば、とどこおっている
例の件の再開モチベーションにもなる。

もうひとつ、私の協力を仰ぎたいという話もあり。
もつろん、まったく詳細わからないし、トラタヌになる可能性
の方が大きいだろうが、今日び景気のいい話をあまり耳にしないので、
気分がちょっとよくなるだけでも結構。

2時半、書評原稿アゲ。5時半、D社書き下ろし一章分、アゲ。
すぐ送る。あとは3月のスケジュール調整。
一日に3つ予定が入るような凄まじい日もあり、憂鬱になる。
人と会えるのは楽しいが。

7時半、オノ、助ちゃん、マド、イヌキョンの順に家に集まり、
引っ越しお疲れの会。北海道のでんたるさんから送られたタラバガニ
を紹興酒蒸しにしたものがメイン。
その他、料理は定番の頬肉シチューにガーリックパスタを添えたもの、
豆乳パンに角煮をはさんだものなどが出て、最後にパイ皮敷き焼きリンゴ。
ボクサーの助ちゃんは当然だが、他のみんなも食う食う。
マドは母秘蔵の久保田を飲んで、超ごきげんになっていた。

オノから、例の番組の件。わざわざキッチンスタジオ借りて撮影
するつもりでいるらしい。予定している企画の、いい宣材には
なると思うが……。さすが一人勝ちと言われている局である。

話も酒もはずみ、飲めない助ちゃんはベルギービール舐めて
全身真っ赤になるし、イヌキョンは頭がぐらぐら定まらなくなり
マドは何言っているか途中からわからなくなったので、
いつもよりやや早いが11時すぎくらいにお開き。
自室に戻り、送られた書評原稿のゲラを確認して寝る。

*今日の料理。タラバガニ紹興酒蒸し、頬肉シチュー、さらにご機嫌の三人。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa