裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

水曜日

日馬ゲドン

角界最終戦争に突入!

※書評原稿 書評委員会

24日の夢に出てきた“刀も拭ける”眼鏡拭き、本日の夢に再登場。
場所は病院で、私はその病院のロビーに設置されている液晶式
表示板の画面が雲っているのが我慢できず、何度もその眼鏡拭きで
拭く。拭きすぎて静電気が発生してかえってホコリがつくのだが、
息を吹きかけてさらに拭く。周囲の患者たちが
「あ、テレビ出てる人だ」
とか指さすが、気にせず拭き続ける。

9時半起床。空は冬空なれど快晴。
母は今日明日は箱根旅行。
バナナジュース等いつもの朝食(というより朝飲)の他に、
明日の朝用のバナナ、自家製スイートポテトなど受け取る。

小泉容疑者事件、裏に闇のつながりとか言っている人もいるようだが、
もし彼が替え玉として、そんなことが出来るほどの組織なら、
もう少し世間を納得させられる犯人を用意するはずではないだろうか?
むしろ、この理解不能な、理不尽な殺人こそ、現代においては
背筋の寒くなるリアリズムを持っていると思うのだが。

昨日出した楽工社原稿読み返し、つけ加え数個所して編集部にメール。
入浴し、連絡いくつか。
大手出版社のK社が、企画・編集に絞って作業を担当、他社へその
企画を売り込むという複雑な話が先日来て、それ用の企画を出せ
ということでいくつか出したが、そのうち二つほど、
先方で興味を示したものがあったとのこと。
年内に打ち合わせ、スタートは来年早々になるか。
昼は弁当、塩鮭とタマネギ炒め。

朝日新聞書評原稿800字書く。
この書評本のテーマと同じことを今朝、朝食のとき見た
『ちぃ散歩』でやっていた。西手新九郎でちょっと驚く。
出してNさんから速攻でゲラがFAXされる。
表現少し直して返信。

5時、家を出て新宿。
大江戸線で築地市場前。
朝日新聞書評委員会。編集長がS女史に替わって2回目、
今回から、いつも本の選考をしている室と、その後の落札発表を
している室が入れ替わる。
気分変わっていいが、ちょっととまどう。
S編集長から、
「産経新聞にインタビューが載ってましたネ」
と言われる。あれ、今ごろ載ったのか。
全然知らなかった。

もう任期も先が見えてくる時期だし、あまりたくさん本を取るのも、
と思う気分もあれど、花丸二重丸うまく使って本をオトす博打の
快感もあり、今日も花丸うまく使って勝ち取って、結局
大量になってしまい、いくつかを別の委員の方に譲る。

担当外れたKトシューからメール、前々から企画している
会のことだが、スケジュール合わぬ人がいて、会そのものの
趣旨をちょっと変えよう、と提案メール。

終了後アラスカで雑談、小泉容疑者の話になる。
「テロじゃなくてチロだったんだね」
「警察もクロかチロか見極めかねているんじゃないか」
などと、ダジャレばかり飛び交う。
10時半、ハイヤーで送らる。いつもとは違う乗り口から
高速へ。

帰宅、11時と半チクなので飲み直し。つまみがないので
野沢菜の漬物とカンパンという妙な取り合わせ。
一刻者をホッピーで割るのはもったいないか。
DVDで終戦秘話もの、続き。
串間努さんの口癖じゃないが、昭和20年に生れたかった、
とつくづく思う。日本の一番面白い時代を肌で感じられた
世代だと思うんである。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa