裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

火曜日

トニー谷が科学者になったら“さいえんす”

ノーベル賞受賞も家庭の事情。

※NHK打ち合わせ@神戸

朝8時、母が新幹線の中で食べるようにとの
サンドイッチを持ってきてくれる。
風呂に湯を入れるなどして、そのまま起きていればいいものを
またベッドにもぐってやっぱり9時半まで寝てしまう。
この寝坊癖は何なのか。

知らない番号から携帯に電話あり。
実は昨日も数回、知らない間にこの番号から簡便音声メモに
録音があり
「……おらんわ」
と、低い不気味な声で入っていたので、何かと思っていたのである。
出ると、70歳くらいの老人が関西弁で
「××さんのお宅でっか。××さんいてまっか〜」
と言うので、イエ、うちは××さんではありません、と
答えると
「ありゃ、えろうすんまへん」
と言って切れた。拍子抜けだが、留守録というのは、あれは
よほど大きい声でしゃべらないと暗い感じになるものですな。

当然のことながら家を出るのが遅れて、あわてて
丸ノ内線に飛び乗ったのが10時26分。
待ち合わせは11時50分だったから、東京駅まで
新中野から25分で、1分遅れだったが、銀の鈴まで
行くのに時間を食ってしまう。結局、10分遅れで
のぞみに乗り込む。

NHKのYくん、大阪の実家まで一緒のYくんの奥さんY子さん、
それと制作会社のTくんが一緒。
車中、Tくんが作ったリストを見ながらの会話。
11時45分ころ、サンドイッチを開いて食べる。
茄子とトマトのやつ、それにサーモン。
Y子さん喜ぶまいことか。

それからグルメばなし、ゲテばなしになる。
ちょうどY子さんも小泉武夫の本を読んだとのことで、
ホンオ・フェの話とかいろいろ盛り上がって時間を忘れる感じ。
Y子さん大阪で降り、残りの時間はYくんたちと話し、
結局、神戸まで本を読む必要もなく到着した。

新神戸から神戸までタクシーで行く。
途中、チャーリー・コーセイさんの店などの前を通る。
新幹線の中では標準語でしゃべっていたYくんが、
神戸(生まれ故郷)に到着した途端、関西弁に変化するのが
オモシロイ。

神戸駅は実は初めてだが、昭和の感じを大きく残すいい駅舎。
実はYくんはこの辺の学習塾に通っていたそうで、
「うわ、30年前とほとんど変わっとらへんわ」
と驚いていた。やがてW社のMさんと、株式会社Iの
T社長が迎えに来てくださる。
Yくんがその学習塾の話をしたら、なんとT社長の知り合いが
その学習塾の経営者になっているそうで、世間狭すぎ、と
二人驚くまいことか。

社長事務所に行き、1/1ターミネーターの人形とかが飾って
あって、周囲これ全てDVDという状況の中、
打ち合わせ。まったくM氏T氏のお心遣いには感謝で、
これあったがために番組が実現したようなもの。
T社長、なんと『近未来馬鹿』初版を持ち出してきて、
サイン求めらる。私のデビュー時からのファンの由。恐縮。

喫茶店に場を移してさらにいろんな話。半分はYくんとT社長の
「高校はどちらで」
「僕はM高です」
などという昔話になったが。
M、T社長お二人に乾ちゃんのビデオを渡しておく。

そこで東京に日帰りのYくん、Tさんを送り、私はMさんの
部下の若い男の子Mくんと、車に便乗させてもらって大阪まで。
高速の上から見る神戸・大阪の風景、好み。
仕事さえ東京に集中している職種でなければ関西に住みたいなあ。

心斎橋タワーの上にある『自由軒』でM社長、Mくんと
会食。ほとんど映画の話。アメリカンニューシネマが、とか
ヴィンセント・プライスが、とか。
あと、ご意見番のCount Japacula氏にもMさん、
電話をかけていた。私もちょっとお願いごと。

7時過ぎ、皆神龍太郎さんも加わって、さらに話はUFOのこと
など雑多に。11時ころ、M社長の車で送られて西成に。
串かつ屋に入って、皆神さんといろいろ長話。
通天閣がやたらはっきりと見える場所だった。
人間関係、組織論、考えるところあり。
かなり二人とも飲んで、私はこのあいだも入った『スパワールド・
世界の大温泉』。本日は1000円で使用できる。
ただし残念ながら今回もアジア(ヨーロッパとアジアが
交互に男湯・女湯で変わる)。桧の湯(日本風)、ハチミツ入りの
コロイド湯(ペルシァ)、ジャグジー風(バリ)など回る。
私のお気に入りだった、巨大な象の像があったインドの湯が
なくなっていたのがこれまた残念。
仮眠室で1時ころ、寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa