裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

23日

日曜日

母さんはオナベをして

♪父さんになってしまった〜。

※同人誌原稿

9時起床。起きがけの夢。
年に数回、温泉旅館に数日泊まり込んで、ユダヤ人の国際評論家
や俳人などと政治から文化まで徹底して語り合う企画にずっと
参加している。今回はいつも部屋とは違う部屋が割り当てられて、
何でだと思ったら、その部屋は山田風太郎が泊まるという。
山田氏の世話をしているパトロンの婦人がいて、彼女が新聞の
インタビューを受けている。私はちょうど読書用に持ってきた
本の中に山田風太郎のものがあった、サインを貰おうとカバンの
中を探すが、なかなか見つからずイラつく。

陽は照っているが寒い。仕事場に床暖いれる。
9時半朝食、バナナジュース、柿、トマトスープ。
テレビでサンデープロジェクト、小泉毅容疑者について
田原総一朗、加藤紘一の二人が、揃って
「思想性がある犯人ではない、秋葉原事件みたいなもの」
と繰り返していた。秋葉原という単語が無差別殺人の代名詞に
なっている感じはちょっとイヤなものがある。

しかし、DNA鑑定など、いまだ出ておらず。
時間のかかるものなのだな。あまりの動機のキテレツぶりから
陰謀論がだいぶ流布しているようだが、結局は偏執狂的キ×ガイ
のやること、で落ち着くような気がすごくしている。
……ところで関係ないが、田原総一朗、もはや番組のスムーズな
進行や、誰が司会者かということを全く意に介さない境地に
到達してしまったようである。

自室で原稿、冬コミ用同人誌。
これも一種の偏執狂の話。
偏執ってアドレナリンがかなり出るだろうな、と思う。

昼は弁当、大根と干貝柱の煮物。
大変に美味いがお菜には向かないので、半分残して夜の酒の肴に。
飯はゆうべの野沢菜のワサビ風味漬けで食べる。

原稿一本アゲ(5時45分)、買い物に出る。
帰宅後、次の同人誌原稿を書き出すが、NHKで日曜夜の
ニュース〜ダーウィンが来た!〜篤姫〜NHKスペシャル
という連続視聴のレールに乗っかってしまったので
途中で放棄。なかなか傑作な書き出しになっていたのだが。

ニュース見ながら夕食の準備。
何となく羊肉が食べたかったので買ってきたラムチョップの
肉を骨から外し、マナイタの上で包丁で叩いてミンチにする。
ニンニク、香菜、茹でた白菜を絞ったものを微塵切りにして
肉に混ぜ、さらに塩、トウバンジャン、小麦粉(なかったので
上糝粉で代用)、ウズラ卵二ヶを加えて、よくこねる。
ギョウザ皮で包んで、沸騰した湯の中に落とす。
前回作ったときは最初に全部包んで、後から茹でるやつが
皮が水分を吸って溶けてしまったので、食べる分のみ作って
茹で、これを繰り返す。
ポン酢でいただく。
前回はジンギスカン用の肉だったが、やはりラムチョップの
方が羊の風味が濃くておいしい。

『篤姫』、西郷隆盛(小沢征悦)のあの薩摩弁のイントネーションは
これまでのドラマでの薩摩弁とはかなり趣を異にすると思うが
あれは正しい薩摩弁発音なのだろうか。
方言指導の西田聖志郎氏は鹿児島出身で放言指導はベテランなので
これが本場ものの当時のイントネーションなのか?

瑛太や宮崎あおいなどがまったく薩摩弁を使っていない理由も
http://373news.com/_bunka/atuhime/080131.php
↑ここで疑問氷解。

NHKスペシャルは『病の起源』、花粉症。
花粉症が現代人(都会人)に増えた原因が、家畜の糞に
触れる経験が無くなったからだとは……。
牛の糞などに多く含まれるエンドトキシン(細菌の細胞壁の成分
から出来る毒素)に一歳までに触れると、免疫細胞が対細菌用に
セットされて、花粉などに誤作動することがなくなるのだとか。
花粉症には牛のウンコが効く、というのは何とも艶消しな
結論だが、まあそんなもんだろうな。

昼に残した大根の煮物などでホッピー4杯。
資料用の読書などしながら。
1時過ぎ、就寝。

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