17日
月曜日
わんぱくでもいい、ガスマスク育ってほしい
毒ガス戦でも生き延びられるように。
※メディアファクトリー原稿 杉ちゃん&鉄平コンベンションライブ
今日の夢は本当に意味のない、夢らしい夢。
居酒屋のカウンターみたいな台所で酒を飲む。
最初に飲むのは紙パック入りの日本酒で、名前が“青美人”。
夢のごく最初の方は大掃除の夢で、粉石鹸としてこの青美人が
出てきたのだが、いくら夢でも粉石鹸の商品名に青美人は
おかしい、と脳のどこかが思い、日本酒に変えたのだろう。
紙パックなのはその名残と思われる。
で、次が和風の陶器のとっくり型ボトルに入ったウイスキーで
名前が“黒里”というこれまたよくわからんもの。
このとっくり型ボトル、注ぎ口が横向きについていて、
注ぎにくい。で、つまみが茶碗蒸しで、同じような横口の
とっくり型容器に入っており、細いスプーンで食べる。
次作の茶碗蒸しで、シジミの剥き身などが入った凝ったものだが
残念ながら日にちが経って、味が少し落ちていた。
最初の青美人はともかく、黒里と茶碗蒸しははっきり、
夢の中でも味がした。
朝9時半起床。
天気がよくて結構。
半年か一年、神戸か台北(全然違うが)で暮したいな、と漠然と
思う。朝食、バナナジュース、コーンスープ、温め直した昨日の
コーヒー。私はコーヒーには全くうるさくないのでこれで結構。
日記つけ、D社との打ち合わせにつきオノとメール。
ついにミクシィのメールに一斉配信機能がついた、とオノに
指摘されて、なるほどそうだった、と感慨深し。
……と思ったら、これが一斉にはやはり配信できなかった。
芦辺拓さんより某件のメモが来る。
アイデア雲のわくが如しという感じ。
メディアファクトリー原稿にかかる。
頭の中で、漠然と“これを話の核にしよう”としていたいくつかの
ネタが、書き出して30分ほどすると、パズルのピースとピースが
カチリとはまったように形を成し始める。
いつもはメモを机の前におきながらの執筆だが、今回は
それなしでやってみた。展開がやはり少し粗くなる傾向があるが
これはこれで面白い。
しかし執筆スピードがだいぶ落ちた。
書き上げて送ったのが夕方の5時。400字詰めにして10枚強の
原稿とすると、これまでの私の執筆スピードなら、3時間弱で
楽々書き上げられた筈が、4時間以上かかっている。
歳か、体調か?
書き上げて編集部Sくんに送り、バスで新宿、山手線で新大久保。
麻衣夢と私の母と待ち合わせて、大久保アートコート。
麻衣夢は駅で待っている間に、韓国人らしい女性に
「アナタ、イクラ?」
と声をかけられたそうである。立ちんぼと間違われたか?
それとも、家出少女と思われて、風俗店にスカウトされたか?
『杉ちゃん&鉄平“懐クラ”コンベンションライブ』。
新譜発売に合わせ、業界各社の人たちを招いてコンベンション
する、という趣向。
なるほど、こういう手があったか、と思う。
業界各社の当然一員であるぎじんさんと挨拶。
今回は1時間の短い構成で、前半を新譜『懐クラ』から、
後半をこれまでの傑作選で、という構成だったが、
やたらたっぷりやってしまい(前回『トンデモ本大賞』のときも
そうだった)1時間半近くになる。サービスとして喜ぶ人と
もっとコンパクトにつまめばいいのに、と思う人に分かれるのでは。
もちろん、私は喜んだが。
トークが今日は特に漫才ぽかった。
「そんなオタクなネタ、唐沢センセイしか笑わないよ!」
には苦笑。
私は『サルでもわかるクラシック教室』(ピアノの弦を手で弾くという
禁じ手)、麻衣夢は『スーパーマリオコンチェルト』、
母はやはり『チャルダッシュ』が一番のお気に入りだったよう。
会場に小学館クリエイティブのお二人が来ていたので挨拶。
印税分配が遅れているので(なにしろ分配率が複雑)、
そこを急ぐべくちょっと。
あと、なべかつさんも途中から駆けつけていた。
業界関係者での乾杯にちょっとつきあう。
麻衣夢をぎじんさんや杉鉄の二人に紹介するが、みんな
「あ、日記でよく見る名前の」
と認知してくれていた。
母は帰って、私はちょっと来年のトンデモ演芸会の話を杉ちゃん
として、麻衣夢、なべかつさんと一緒にタイ料理『ソムオー』へ。
柑橘類みたいなマークが看板だが、ソムオーとはタイのザボン
みたいな果物だとのこと。
トムヤムクン、蒸しご飯、ムール貝など食べながら
よもやま話。なべかつさんが急に真面目に発声の仕方、
歌のバリエーションなどの話をしてきたので、しばらくはその
ことを。今日茨木から帰って、ひと仕事して、それから
きたそうで、疲れたところに辛い料理(トムヤムクンは大好物だ
そうだが)を入れたせいか、途中で体調が悪くなったようで
心配。
麻衣夢と新宿まで。そこで別れて、地下鉄で帰宅。
店ではシンハしか飲まなかったのでホッピー飲んで酔いを調整。
メール読んだり書いたり。
DVDで刑事コロンボ『歌声の消えた海』。
ロバート・ヴォーンが犯人役、ゲストにパトリック・マクニー、
ジェーン・グリアという豪華版だが、容疑をかけられる
ピアニストが『砂の惑星』のドクター・ユエことディーン・
ストックウェル、バンマスのクラリネット奏者が『遊星からの物体X』
で、物体に体を乗っ取られ、ウォーと吠えたところを火炎放射器で
焼き殺されるベニングス隊員をやっていたピーター・マロニー。
地球人とは思えないような顔をしている。
驚いたのは、船医役をやっている役者(声は塩見龍介。懐かしい)
は誰かと思ってIMDbで調べたら役者はロバート・ダグラス、
同じシリーズ『黄金のバックル』の監督だった。
この人、役者と監督の二足の草鞋で、監督としてはテレビ中心に
『ヒッチコック劇場』『スパイ大作戦』『宇宙家族ロビンソン』
『インベーダー』『特捜隊アダム12』などを演出して
60年代70年代には大忙しだった。