それじゃ褒め言葉になっちゃう。

※『アスペクト』コラム原稿　ロフトプラスワン『朗読ナイト』

朝９時まで寝る。
もっと眠いかと思ったがさすが９時まで寝られればまあ、
身体も満足する。
９時２０分、朝食の報せ。

朝食、大粒イチゴ二粒、バナナ中一本。
自室に戻り昨日の日記つけ。
いろいろとあせることあり。
しかしあせることが出来るというのは恵まれたことである。
小人閑居して不正をなす、という例はいくらも見ている。
小人であることを自覚すればノンビリはしない方がいい。

昼は昨日買って醤油漬けにしておいたカツオの刺身を
酢飯の上に乗せ、針ショウガと揉み海苔をたっぷり乗っけて
書き込む手こね寿司のこねない奴。
昔、東海林さだおが“銀火丼”（鉄火丼より美味いが、金では
あまりにカツオ好きの傲慢と言われるので銀）と名付けていたっけ。

今日はあとはアスペクトの原稿書いて、６時くらいにロフトに入って、
と思ったらさいとうさんから“今日は２時から朗読の稽古のはず”
と電話かかる。ギャー、すっかり忘れていた。
オノに問い合わせたら、こないだまではちゃんと認識していたそうで、
それもすっかり忘れていた。
しかし、原稿（コラム連載）のみはどうしてもアゲていかねばならぬ。
４時まで待ってもらう。

昨日資料にとＤＶＤを就寝前に見ておいてよかった。
原稿用紙４枚半、だだっと書き上げる。
それからタクシーで渋谷に行き、朗読用書籍で、これはやはり
読まねば、という筒井康隆の『バブリング創世記』を探し、
またタクシーに飛び乗って新宿ロフトプラスワン。
遅参を二村さんに詫びて、それでも一回、読む稽古。
時間的に、後半が二村さんの創作『猿にされて』で全部費やされる
ので、前半は牧逸馬の『親分お眠り』と、『バブリング〜』の
二編に絞る。

バーバラ、ドラゴン山崎さんらを連れてやってきていて、
ワイ談に興じている。
彼女、前野重雄さんを連れてきて紹介してくださった。

集客がかなり今回はダメダメ。
三週連続でロフトで会をやることになると、客が分散されて、
一番地味な朗読には人が集まらなくなる。
しかも、今回のイベントは唐突にやりたくなってさいとうさんに
電話したら、さいとうさんもノってしまい、その場で
二村さんに電話して、直近で空いた日に詰め込んでしまった。
そこで当日まで、二週間切っていた。
告知もチラシ撒きも出来たものでなし。
ＩＰＰＡＮさんがかなり責任感じたようで、今後の告知手段に
ついて、いろいろ打ち合せを楽屋で。

もっとも、私は今夜のイベントはひたすら二村ヒトシと
一緒に朗読をしたかった、というだけの欲望で仕立てたものなので
客入りはまったく気にしない。
稽古で読み合わせただけで面白かったので、ワクワクする。
実際、『バブリング創世記』はクライマックス近辺の早読みを
さいとうさんが“ギターの超絶早弾きみたいでした”と
感心してくれたくらいだったし、後半の二人での小説朗読は
何度も客席から笑いと拍手が起き、読みながら興奮するほど楽しかった。
朗読は退屈だろうと思って来なかったお客はソンをした、と
確実に思う。新田五郎さんのイベントで知ってきた女性客二人が
面白かったと握手求めてきてくれた。

『猿にされて』は後でラジオドラマ風効果をつけ加えてＣＤ化しようと
企画を立てる。ＣＤ作ってくれる会社はないかな。
終わって、二村さん、しら〜さん、あやさん、あやさんの友人の
お二人（お一人はマイミクのむっじーなさん。もうお一人とも
すぐマイミクになった）、二村さんの知りあいのエロ雑誌編集、
それからオノ・マド、アスペクトＫ田くん、ＩＰＰＡＮさん、
マイミクのまちゅくみさんなどと青葉で打ち上げ。
こっちでもエロばなしばかりとなる。
二村さんとは、ロフト以外の場所でも今回のような朗読はやりましょうと
話しあう。

あやさんとタクシー乗りあいで帰宅、いくつか仕事関係につき
メールで連絡取りあう。『ＦＬＡＳＨ！』新キャプションはチェックが
間に合わなかったが、別に問題なし。
焼酎一杯飲んで寝る。