裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

18日

月曜日

ピタパン症候群

いつまでもドネルケバブを食べ続けていたいよう。

※『日経ネットナビ』原稿 図版受け渡し 某企画打ち合せ

朝7時目覚め、寝床読書をして、
8時半、入浴のため起床。
今日からプログノのシャンプーを新しいものに変える。

9時15分、朝食。
イチゴ大粒のもの一粒、タンジールオレンジ一顆。
タマネギとホワイトアスパラガスのスープ。

日記つけ、メールチェック。
幻冬舎トテカワからも新企画協力に非常に前向きな返答あり、
大いに力づく。
あと別の企画、こちらが思っていたよりムコウサマでかなり
大きなものにして考えているようで、それはそれで結構である
(そういうものに参加協力できるだけで名誉ではある)が、
当初思っていた形とはだいぶ違ってきてしまうので、
当人に“最初の形のものもやろうよ”とメールやりとり。

コソボ独立のニュースでいろいろと情報をあさるが、
興味深かったのはコソボがセルビアから独立できたのはイスラム教徒と
正教会信徒の人口増加率の差による、という説。
コソボ人口の大半を占めるアルバニア人の信仰するイスラムでは
避妊を認めない。従って必然的に子だくさんである。
セルビア人の多くが信仰するセルビア正教会では、避妊については
案外理解がある。したがって、人口増加率はイスラムの方がはるかに
多い。1931年から91年の60年間でのセルビアの人口増加率は
62%だが、アルバニア人の増加率はなんと470%だという。
長年の間にコソボの住民の9割近くがモスリムとなったことで
独立運動の機運は必然的なものになった、というもの。
もともとコソボのセルビア系住民はユーゴ難民の移住者が主だし、
独立の裏に避妊禁止の宗教的戒律に基本的原因がある、というのは
うがちすぎの感はあれど視点が面白い。
日本で民族派と呼ばれる右翼たちはその民族のタネを絶やさぬため
子作りにはげんでいるのかね?

昼は弁当、鮭の漬け焼きと塩昆布。
食べてから、『日経ネットナビ』用コラム原稿。
マニア向けではなく一般読者向けにマニアな世界の
奥深さと楽しさを伝えようという趣旨のコラム。
3時までに書き上げて編集兼ライターのTくんにメール。

バス停に向かうが、渋谷行がタッチの差で出てしまった。
丸ノ内線で新宿まで出て、渋谷までタクシー。
バーバラが出社していた。
企画(1)の件について相談、すぐ知りあいに連絡して、
この二日の間に結果報告くれることに。
一報で企画(2)(こっちが本命)につき、Nくんが
かなり鼻息が荒いとのこと。

途中、Tくんが事務所に来て、図版受け渡し。
メールで朝日新聞Kくん、方針二転三転で、先に出した原稿を
やはり先に使うことになる。まあ、その方がスッキリ。
後に扱う本について少し提案を。
さらに楽工社のと学会年鑑本ゲラ(大賞発表部分)届いたので
ざっと目を通す。

光文社からデータで資料が届くが、仕事場のパソコンでは
開けず、別の形式で送り直してもらうが、今度は色変わりなどで
指示してある部分がトンでしまってもう一回、という手間。
図版資料で欲しいというものに関しては、すぐ出てきた。
なかなか私の仕事場状況から言って希有なこと。

それからバーバラと、企画(2)の内容について詰め。
バーバラの質問にこっちがどんどん答えていく形だが、
論旨的にもなかなか面白く、また、かなりの幅で諸問題を
カバーできることも確認。
これはいける、とバーバラも太鼓判。

話尽きず、そのまま新宿に出て、沖縄料理の店で
オリオンビール飲みながら話の続き。
熱を込めて内容につき討論する。
10時半くらいまで。
泡盛をカラカラで4合。
かなり酔っぱらう。
タクシーでバーバラを中野に落とし、帰宅。
今日は後半でやるべきことを打ち合せに時間費やしてトバして
しまったが、まあ企画についてこれだけ趣旨が明確になったことで
よしとしよう。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa