裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

金曜日

2007年度下半身ランキング

今朝来たメール(下半期)をそう読んでしまいました。

※アスペクト書籍語り下ろし前半 おおき屋オフ

朝8時半起床、45分入浴。
Schickのクアトロ(四枚刃)のバイブレーション機能付き
で、替えたばかりの刃で剃ると、肌がしばらくのあいだ、赤ん坊か
女性の肌の肌触りになる。つるつる、すべすべ。しばらく撫でて
感触をニヤニヤしながら楽しんでいる。何か変態ぽい。

9時朝食、リンゴと巨峰。
青豆スープ。8番ラーメンを一個、母に分ける。
今年もお歳暮をいろいろいただいた。
リンゴ、焼酎、カツオたたき、シャケ・イクラ・カズノコ、
生ガキ等々。年末の家計がだいぶ助かることである。
お礼申し上げる。

日記つけ、今日のもんじゃ関係の集合時間等最終確認。
岡っちが“24日だと思ってそっちを空けていたので……”と
キャンセル。オノと
「あのモテ男がイブを空けているわけないじゃないか」
と変に盛り上がる。

昼は8番ラーメン、久しぶりに冷凍庫のクジラ皮を煮て
ダシをとって。1時10分に出宅、地下鉄丸ノ内線〜半蔵門線
を乗り継いで神保町。オノと駿台坂下で待合わせ、
錦三ビル・アスペクトまで。今日気がついたが、
新人物往来社と同じビル、同じフロアなのだな。
K瀬さんとオノと、狭い会議室にそれから5時半まで閉じこもって、
新刊用のインタビューを行う。
まあ、文サバなどでも言ったことが大半であるが、
いくつかキーワードが出て、K瀬さん、喜んでいた。
今日は半分、来週に残り半分。

そこから、夕暮れの街をお茶の水まで歩いて、秋葉原で乗り換え、
日暮里。こっちから来ると日暮里も近くて、やや早くつきすぎた
ので、近くのルノアールで待ちながら、同人誌の内容とかを
ちょっとオノのモバイルでチェック。

6時45分、日暮里駅北口改札で松っちゃん、菊ちゃん、
マド、助ちゃん待合わせ。麻衣夢ちゃんと八木橋くんは遅れて
くるというので、先発でもんじゃのおおき屋へ。
あぁルナのみんなとは先日、乾ちゃん、樋口ちゃんらと
行ったので、今回はその後編。

今日はおおき屋、先口の仮予約が入っているのでテーブル席に
なる、と聞かされていたのだが、そっちはキャンセルになったのか、
座敷席に入れる。待つ内、麻衣夢ちゃんも八木橋くんも
無事、到着。

カツオのたたきから始まり、次にもう、すぐ肉。
全員歓声、写真撮りまくり。
料理がおいしいだけでなく、イベント性があるのが、
ここの店のなによりの魅力だろう。
ここの店の常連が作ってくれたというTシャツがあるが、袖のところに
「肉に触るな」
と大書してある。肉を鉄板に置いた後の大将の口癖である。
肉の焼き方、牡蛎の焼き方等、祭祀たる大将の厳命に従って食事が
一品ごとにクライマックスを有しつつ、進行していくのである。
ちなみに、もう片方の袖の文句は“何人前にする?”。
もんじゃの量を聞くときの言葉。

麻衣夢ちゃんを大将、
「小さいのに邪魔だな」
とか言っていたが、大変気に入った模様(してやったり)。
残った肉片をかけてジャンケンをして、私と麻衣夢ちゃんが
最後に残り、結局麻衣夢ちゃんがとったが、大将、それを見て
奥から出てきて、
「先生が勝ってとったら、もう後の料理出さないつもりだった!」
と。また、後からテーブル席に来た(たぶんどこかのボクシングジム)
の一行にはメンチカツが無かったのを、彼女にわざわざ命じて
「あいつらに向かって“おいしかった〜”って言ってやって!」
などと言っていじめていた。ところでこの一行のリーダーが
内藤大助そっくりだったが、まさか。ボクシングやって顔に
パンチを受け続けていると、みんな似たような顔になるのだろうか。

他にも大将、明日店を休んで知り合いの葬式に増上寺に行くのだけど
道がよくわからない、というのが、菊ちゃんの舞踊公演の
会場がなんとその近くで、フライヤーの裏に地図が載っていたので
進呈したり。

松ちゃんがとにかく、肉から牡蛎からメンチからもんじゃに至るまで
喜びまくり。八木橋くんは麻衣夢ちゃん萌えをまるで隠そうとせず、
キショだよ、キショ! とオノに大喜びでいじられていた。
肉の切り分け、メンチへのコテ入れ儀式など、麻衣夢ちゃんも
菊ちゃんも動画で写し続け。しかも、みんなでそれを来られない
岡っちに送り付ける。
「おいしいものを食べるには料理を作る人、食べる人、そして
食べられない人が必要である」
という私の言葉を証明したような状況であった。

最後のもんじゃ、8人で四人前だったが、なんかあっと言う間に
なくなって物足りないくらいだった。
助ちゃんがブエノスアイレスの打ち上げで某マンガ家Mに
説教された話。
「もっと座長を尊敬しろ」
と言われたそうである。バカか(そのMが)、と呆れる。
あぁルナのみんながあれだけハッシーのことを突っつきながら、
その内心でどれだけ心服しているか、わからないのだろうか
(もちろん、突っつきたくなるような困った男なのだが)。
要は、Mのところ(所属劇団)は、その“突っつく”という
ような、ものを表現する人間ならば誰もが持っているはずの
批判精神すら持ってはいけないところ、なのだろう。
尊敬という感情は個々の人間の心から出てくる感情で、型ではかれる
ようなものではない。それを型で強制した段階で、そこは劇団という
より宗教、もっと言えば人間性を否定するカルト集団にしかならぬ。
Mを、ちょっとは世間を知っている人間と思って、いろいろ
Oのこととかで相談したのが大きな間違いだった。

大将に、別のテーブルに来ていた一団に紹介される。
日テレさんの制作陣だとか。
その中の一人に撮影してもらった集合写真、上のもの。
「年内にもう一回来られるかな」
と訊いたら、もう年末は全日、貸切り状態とのこと。

肉と脂の匂いぷんぷんさせて、電車で帰る。
飲み足りないというマドの発案で、私とオノと菊ちゃんで
中央線某所で。
菊ちゃんの舞台についての話をいろいろ聞く。
1時ころ、終電に飛び乗るオノ・マドを送り、菊ちゃん(彼女は
阿佐谷住まい)に送られてタクシー。ちょうど終電時間にカチあった
のでしばらく時間空くが、無事乗れる。おしゃれなロングコート
に身を包んだ長身の中年女性が、はた目にもあぶないほど
酔ってフラフラしていた。列の私の後ろだったんで、ちょっと
気になる。

帰宅して、すぐ寝ようと思ったが、最近の悪習で、
外であまり飲まないのに、家で寝酒をやる。
焼酎飲みつつ、日記をつけたりする。
結局、就寝は3時。母に、明日の朝食は10時、と
メール打っておく。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa