裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

10日

月曜日

栃木の国のアリス

まあ、こんなでれすけばかりのお茶の会なんつうもんは聞いたこともなかっぺな。

※同人誌テープ起こしチェック 特撮マニアックナイトトーク

朝8時45分起床、入浴。
9時15分朝食。携帯をマナーモードにしっぱなしだったので
呼び出しに気づかず。朝食、リンゴ3切、オレンジ2切。コーンスープ。
日記つけ、原稿書き。年末仕事、いくらやっても終わらず。
オノから送られた中野貴雄監督との実相寺追悼対談のテープ起こし
チェック。ほぼ完璧なテープ起こしなので、ノーチェック同様。
その前書き、中書き、後書きを書いてメール。
その他雑用仕事多々。
昼は弁当、おとついの残りの角煮と大根の味噌汁。

オノからメール、TBSの某特番から出演依頼。
あと、インフォバーンから不明の入金あったそうだが、
何だったか、サイゾーあたりでコメント原稿でも書いたものか、
さっぱり憶えていない。

ゆうべ、馬え田で携帯でサモ・ハン・キンポー急死か、という
ニュースを誰だったかが見て、ひとしきり香港映画懐かしばなしで
盛り上がったが、どうも誤報であった模様。
昔、『季刊映画宝庫』の中の対談で、若手の評論家たちが
「B級映画を追いかけるのも、アメリカ製までにしておいた
方がいい。香港映画にまで足を踏み入れると、泥沼だよ」
とか話していた記憶がある(あやふや)。
いまや香港映画はA級になってしまい、本もののマニアは
メキシコ、フィリピン、北朝鮮、トルコなどの映画まで追いかけて
泥沼どころかコールタールの池に首まで浸かって嬉々としている。
時代なるかな。

やはり昨日の寝不足が応えている。少し横になって、45分ほど
仮眠をとる。
5時45分、中野駅までタクシー。中央線で神田、山手線に
乗り換えて秋葉原。富士ソフトアキバプラザのデジタルアート
フェスティバルの特撮トーク『特撮マニアックナイト』。
地図を確認してきたのだが、ちょっと迷いかける。
最新式の高層ビルというのはみんな同じような作りなのである。
で、なんとかたどりついて、エレベーターで五階の会場に
行こうとするが4階までのエレベーターであった。
そこからエスカレーターでもあるか、と思い、
4階で下りたがそれらしき設備なし。
携帯で問い合せようとしたら、警備員が来て、乗るエレベーター
が違う、と説明された。一旦また戻って、別のエレベーターで
5階に行くが、暗くて誰もおらず、ホントにここでいいのか、
そもそもえらい日にちなどのカン違いをしているのではないか、
という不安が脳内に去来するが、すぐ、NHKエンタープライズの
Aさんが現れて声をかけてくれたのでホッとする。
オシャレなビルで照明をうんと落としぎみにしているらしい。

控室でコウタマ(高座の魂)のTさん、談之助さんと。
今日の聞き役のアキバ系アイドル(腐女子シスターズ)の京本有加
ちゃんが、親知らずを抜いて頬が腫れているので、
湿布を貼っているので驚かないように、と言われる。
湿布くらいじゃ驚かんが、と思ったら、何でも、おっかけファンたち
もみんな頬に湿布を貼って見に来ているのだそうである。

総合司会のアメリカザリガニのお二人の楽屋に挨拶に行く。
『ウルトラマンメビウス』に出てはいるが、特撮はどれくらい
知識があるのか。どこらあたりから、と一応(濃さの調整のために)
聞いたら、ズバット、V3あたりから見ているとのこと。
じゃあ不自由なく話せるな、とホッとする。

エレベーターの中で有加ちゃんに挨拶。眼帯フェチである私としては
頬の湿布もちょっとニアツボ。
彼女も『電王』に出ているのでスーパーヒーローオタクなのかと
思ったら、ほとんど見てない、というので、じゃアもうこっちで
勝手にコロガそう、と心に決める。
最初は談之助の『懐かしのスーパーヒーロー』。
演芸ファンのAさんのたっての要望で、とのこと。
相変らずのテンションだが、しかし、最前列を埋める京本有加ファン
には苦戦の模様。
アリザリの柳原が後ろの席で見て笑っていた。

その後、司会の声で出て席につき、トーク開始。
案の定、ほぼ独演会状態。とはいえ、よくウケたし、
アメザリもよく話に乗ってくれるいい子たちだった。
偏見かもしれないが吉本より松竹芸能の方が、いい人が
多いような気がする。
京本有加ファンも、おとなしく聞いてくれていた。

小学館のウルトラマンムックの内容を紹介したり、
DVDで東映の特撮作品をいろいろ見せたり(本当はその後の
ピープロ作品を見せたかったのだが、時間切れで残念)。
客席のオタクで、ひとりぶつぶつ
「ピープロじゃないじゃないか」
とつぶやき続けていた人がいたとか。ピープロマニアか。
すまんこってす。
客席にいたしら〜さんと引田さんがビックリしていたが、
角川書店の社長の井上伸一郎氏が来ていて、Aさんに
「すごく面白かった!」
と言って帰っていったそうだ。

柳原くんに“聞き役に回ってしまってすいません。面白かったので
また、ぜひ”と言われる。なるほど、話に聞く通り礼儀正しい人だ。
ロビーで京本有加ちゃんの周りをファンが取り巻いていたが、その
中の、比較的年配の人に握手を求められ、
「きょもちゃんに話をふってくれてありがとうございました」
と礼を言われる。ほお、“きょもを置いてきぼりにして!”と
憎まれるのでは、と思っていたので意外。

しら〜さん、jyamaさん、rikiさんといういつものメンバー、
それに引田さん、たつきちさん入れて、近くの蕎麦屋でお疲れさま。
ジャイアント・ロボの話、チズハムの話など、10時半までいろいろ。
終わってJRで四谷まで、そこから丸ノ内線に乗り換えて帰宅する。

蕎麦屋でほとんどつまみに箸をつけていなかったのを見て、
しら〜さんが後で“かなりお疲れなのでは”と心配したメールをくれた。
いえ、料理がまずかっただけです、と返事。
とはいえ、連日の飲み会で少々胃がもたれているのは確か。
今日はおとなしく寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa