裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

25日

金曜日

Dancin' all night 後鳥羽にすれば

Dancin' all night〜隠岐に配流〜

※ミリオン原稿(未完成) トンデモ本大賞打ち合せ

朝目が覚めたらもう9時。入浴して、9時半朝食。ブドウとスイカ。

YouTube狂いはやめよう、と思いつつもまた眺めてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=qo1d6ttbAq8&mode=related&search=
↑自分の作ったキャラクターに反抗されるアニメーター
自分をどっちに感情移入させるか。

日記つけ、原稿書き。ミリオン出版の猟奇モノ新作。
あの会津若松の母親バラバラ高校生の読んでいたのは残念ながら(?)『大猟奇』ではなく、『多重人格探偵サイコ』らしいが、その代わり(と、言っていいのか)、光市殺人事件の犯人が殺した女性を屍姦したのは、生命を吹き込もうとする儀式だった、とする弁護団の主張が、『大猟奇』にあるエピソードに似ている、という指摘がネットでいくつかあがっていた。あれは主張するも全く認められず死刑となったのですが。

雨、本降り。
昼は弁当、卵焼き。食べて事務所へ。飛び込み仕事依頼、多々。某紙のコラム依頼、面白そうだが別の某紙での仕事にカブるのではないか? という懸念もあり。問い合わせてみなくては。

それから『SPA!』誌インタビュー、ウラ雑学系。さらに松尾貴史さんのFM番組からの出演依頼。ラジオはこないだの永さんのに続き、連続。

原作原稿、こっちでは完成させられず(案外元ネタが複雑で構成に手間がかかった)、雨の中、オノと新宿の喫茶店『らんぶる』へ。ここ、談話室滝沢がなくなった今、“昭和”の雰囲気を残した数少ない喫茶店のひとつであろう。トンデモ本大賞音響・照明打ち合せ。今回音響をボランティアで担当してくださる某放送局のMさんと、その助手のUさん。それにくっついて、知り合いのTBSラジオのI井くんも来る。久しぶり。

それと、今回のゲスト、杉&鉄の所属事務所ジェオのMさんとマネージャーのK氏。こっちはI矢くん、IPPANくん、しら〜はじめ、K川、S井、T橋、K谷、それにひえださん。ちょっとこっちの数が多すぎのような気がするが、なにせこっちはシロウトなので仕方ない。しかし打ち合せはプロ相手なので非常にツーカーで進む。こっちもシロウトとはいえ、I矢くんも他のメンツも、もう九段の千代田区公会堂などの大舞台を何度も経験しており、経験値は充分。ただし、今回は初めての会場で、実際に現場を見てみないとわからないことも多々あり、いまいちど下見を、と向うからも希望あり。

終って、ジェオの二人は帰るが、残りのメンツは食事でも、と青葉まで。ちょっとらんぶるからは歩くが、金曜の給料日の雨の夕方に10数人で入れるという店は他にちょっとなし。

席不達に別れ、Mさんを囲んでUくん、I井くん、私、オノ、ひえださんという席になったが、MさんのYouTubeハマり、鉄オタばなしから始まって、ひえださんのメガネ見ながらメガネフェチばなしなど、やけに濃いオタクばなしになる。Mさんが何か濃い話をするたびに、若い助手のUくんに“ね?”と同意を求めるのが、ちょっとナヤマシイ。例によっての青葉メニュー。

終って出て、も少し飲みましょう、と、久しぶりにI井くんに会ってゴキゲンのオノのリクエストで、と学会メンバーと別れ、Uくんのみ送り、それからしら〜も加わって、どこかでスピリッツ飲める店を、と探す。びざあるは満員、その向かいの一角を見たら、ロックも純喫茶ヴェルテルも、みんなもう閉店、どうもこの一角全体が再開発されるらしい。ああ、昭和がまた消える。さっき、らんぶるでホッとしたところだったのに。

結局、新宿武蔵野館向かいのバーに入る。さすがにごった返していたが、ちょうどお客の出たところだったので、寝台車みたいな個室に入れた。バーボンなど飲みながら、またM氏のオタ話。山田風太郎の古書を探した話とか、ロザリンド・アッシュの『蛾』の後ろの新刊広告の誤植とか、あるいは柘植細工の耳かきの話、鎌倉の『武器屋』の話、刀で人を切ったあとの血の話など、いや、Mさんの守備範囲の広いこと。彼も、こんな話が通じる席はこれまでなかった、とゴキゲンであった。

2時までワイワイ話して、あ、そろそろ明日がキツいから帰るか、しかしタクシーあるかなあ、と不安がりながら外に出たが、なんと幸運にもすぐ目の前に来て、しら〜、オノと相乗りで帰宅。メールのみ確認して、就寝3時過ぎ。仕事できなかったが楽しかったからヨシ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa