4日
金曜日
目は口ほどに山田優
優ちゃんの魅力は口元と言われるけど、目もなかなか。
※ポエティック・シンフォニー観劇 『週刊新潮』インタビュー ロフトプラスワン
朝10時まで寝て気分きわめてよし。連休ならではの怠惰。朝食は、出かけた母が置いていった、ソーセージパンとミルクコーヒー缶。ソーセージパンをウマイウマイと頬張る。
メールチェック。2時間ドラマ収録を終えた高嶋ひとみちゃんからメール。そのドラマに半田健人が出ていて昭和ばなしでロケ中盛り上がったというのだからまあ、世間の狭さ。
原稿書き。時間だけがどんどん経つ、というよりそもそも朝がいつもより1時間遅かった分、それだけ時間が切羽詰まる。怠惰はやはりツケがくる。結局原稿完成せず、家を出て、昼食につけ麺。外はもう、初夏。私も半袖そろそろ解禁かな。
三鷹まで中央線。何故だか、三鷹は吉祥寺の手前だと思い込んでおり、吉祥寺に到着して、乗り越したかとえらくあわてる。吉祥寺には最近は井の頭線でしか行っておらず、逆方向で青梅方面から新宿に帰ったときの記憶が頭に残って、その時だけそう思い込んでしまった。
武蔵野芸能劇場、ポエティック・シンフォニー第七回公演の朗読劇。客演している大友恵理さんからのお誘い。『幻星神ジャスティライザー』の江口ヒロミ、『未来戦隊タイムレンジャー』の城戸裕次など特撮ものの出演者たちが主な演者。城戸裕次はタイムレンジャーでも病魔に冒されたヒーローの役だったが、今回も病気役だったのに笑う。
七夕の夜に毎年花火大会で花火を見ていた仲良し五人組が大人になって疎遠になり、また花火大会で再会する、という話。純情ゆえに、好きな相手にすべてよりかかってしまい人生を見失いがちな主人公に江口ヒロミ、まったく逆に自分は自分、で人生を生きていく友人に大友恵理。キャラはそれぞれはまっている。恵理ちゃんに密かに惚れている純真天然男・潤を演じた芳岡謙二のキャラが最も印象に残った。たまたま同じ日に観に来ていた渡辺シブヲさんが
「こんなキャラいねえだろ〜」
と言っていたが、まあドラマのウソってことで。お話はウスい韓流ドラマってところだったが、朗読劇というやつには以前、某大手プロダクションのものを聞きに(観に)いってえらい目にあっているので、そんなもんだろうと思っていた私には、案外楽しめた。もっとも、恵理ちゃんがいなければつらかったろう。
終ったあと、予定では仕事場で原稿書きだったが、シブヲさんが“どうです?”というので、じゃアと意志の絶大な弱さを発揮して、恵理ちゃんと近くまで飲みに。とはいえまだ4時で、空いているのがモンテローザ(白木屋)チェーンの魚銀しかなし。そこで生ビールで乾杯。シヴヲさんに平山夢明さんの話、恵理ちゃんに江口ともみさんの事故のことなどを聞く。それから劇団ばなし、今回の公演ばなし。特撮ヒーロー系、声優系、小劇場系と、それぞれ演技パターンの異なるメンバーが集ったので大変であったらしい。シブヲさんとハッシーの、先日の金沢のあれからの話を聞き、大笑い。ネットで立てたスケジュールが3月のダイヤで、帰りの汽車がなくなり、大慌てだったらしい。しかしそういうトラブを何とかかんとか切り抜けて東京までたどりつく、というのは、話だけ聞くと実に優雅な“旅”に聞こえる。
なんだかんだで6時近くになってしまい、あわてて店を出て、中央線で新宿。車中で週刊新潮S記者から電話。事情を話して待ってもらう。新宿駅からタクシーで渋谷東武ホテル。インタビュー受ける。『スパコミ』と、腐女子カルチャーについて。週刊新潮が腐女子を取り上げる時代になったか、と驚く。まあ、おじさん族が、娘がホモ漫画を描いていると知ってパニックにならないように、基礎的な説明を。楽しく話せた。
終って、今度はロフトプラスワンのバーバラのイベントへ。おみやげに、とアンドナンドに寄ってドーナツを買う。驚いたことに、スタンダードの“ただのドーナツ”がない。売り切れていたのか、もともとないのか、チョコとかベリーのソースのかかったものばかり。大人のミスド、というのがアンドナンドの売りだそうだが、大人ってのは私のイメージでは“甘いものは食べない”ものだと思ったのだが。と、いうか、ソースがかかっていては、大人のドーナツの食べ方(『或る夜の出来事』でクラーク・ゲーブルがやった)である、“コーヒーにひたして食べる”が出来ないじゃないか(『我輩はカモである』でグルーチョ・マルクスもやっていたのに!)。
新宿までタクシー、ロフトプラスワンへ。『オタクは誰でも作家になれる』イベント。驚いたことに100名近くの客が入って盛況。やはり作家志望者は多いのか。壇上ではバーバラと羽山騎士さんが、小説の書き方の具体的な方法をレクチャー中。楽屋で匿名編集者のS山さんに挨拶。木原浩勝さんにも。前半が8時45分に終わり、後半は9時から。羽山さんは鈴木ヒロミツに激似。
後半、壇上に上がってのトークは、何だかノリが極めてよかったというか、昼飲みのヘンな影響が出たというか、それともインタビューからのテンション継続か、自分で驚くほどトバすトバす。ありとあらゆる業界人をバカ呼ばわりして斬りまくり。詳細はそういうわけで書けない。最後に木原さんに向い
「こんど新企画で『百萌語』はどうですか。萌え話ひとつするたびにロウソク一本消していって、百本消えると妹が現れるという」
と言ったら、会場、壇上共に異様にウケた。
ギャラいただき、撤収。次の深夜イベントの人たちの表情風体に何やら妙なオーラあると思ったらショタアニメ『ぴことちこ』のイベントだった。
青葉で打ち上げ。ここのおばちゃんにも“テレビで観たヨ!”と言われる。『ピンポン!』の飲食業界視聴率はどれほどのものであるか?
タケノコ、ピータン豆腐、炙りアヒル、コーンスープなど。油条を頼んだらお粥がついてきた、と思ったらお粥ではなく杏仁豆腐の、お粥状の温かいやつだった。話はまた百萌語。12時過ぎまでいて、タクシーで帰宅。