12日
木曜日
EUだな、ハハン
ここは欧州、共同体の湯。
※『ピンポン!』出演 『パチスロ必勝ガイドNEO』原稿 『オタク論!』後書き 『GAMEJAPAN』インタビュー
朝6時半起床。つらいよー、眠いよーとボヤきつつ入浴。朝のうち原稿を書くなどと無謀にも思っていたが無理というもの。
8時朝食。オレンジと青豆のスープ。母のもとに無事、カニ等届いていた。尾藤イサオさんはナミ子姉の知りあい(ナミ子姉の知りあいの親友)だそうで、このあいだナミ子姉が尾藤さんと会ったとき、私のことが話題に出たそうである。尾藤さんは私のことを自分より(尾藤さんは64歳)ずっと年上と思っていたそうである。苦笑。ネットで仕事関係メールのみチェック。切羽詰まったメールいくつも。
9時半、服装整えて玄関でオノと合流、ハイヤーで赤坂TBS。車中、電話で今日のニュース大事10の件など。そこで初めて知ったのだが、今日のコメンテーター、木元教子さんだという。昨日一緒に飲んだ朝日のKさんのお母様である。連続して母子とお仕事というのもなかなかないことだ。
TBS入り。いつもの会議室だが一部分工事中。喫煙スペースを設けるのだそうである。やがて木元さん来。挨拶して、“実は息子さんが朝日で担当でございまして”と言ったら苦笑して、“あら、やだ。大丈夫ですか?”と。小柄だがバイタリティあふれるおばさんという感じ。以前、岡田斗司夫さんからいろいろ共演エピソードを聞いた(ので、ちょっと緊張していた)よりはずっとおとなしい。尾藤さんの話ではないが、私は年齢より上に見られることが多いので、そのせいだと思うが。
本番、今日はまずまず楽に出来た。楽屋での方が盛り上がった感じである。木元さん、残り時間を無視してしゃべり続けて、FDが苦笑する場面もあり。しかし決めるところは決めるあたり、やはりテレビ草創期からのベテラン。
花丸の北川Pの奥様である山田愛里アナとも初めて挨拶できた。
「いつもお噂しているんですよ」
ってホント?
番宣のために伊藤英明と長谷川京子が来たら、スタジオの女性客たち、キャア、と叫ぶこと。確かにオーラみたいなものはあるが、しかしこういう人たちのドラマ以外のときの服装センスって、“単に奇矯なだけ”じゃないのかね? カッコいいなあ、とはとても思えぬ。
二日酔いというほどではないが、控室に用意されていたサンドイッチ類、ちょっと腹に入らず。帰りのハイヤーは別に局からでなくていい、という(凄いいい扱いだなあ)ことなので、近くの赤坂更級で鴨せいろを食い、そこの前にハイヤーを呼ぶ。車中でも催促頻々。
2時半、事務所に入って、まずは、という感じで白夜のパチスロ雑誌NEO。それとほぼ平行で『Memo 男の部屋』コラム。どちらももう、今日がギリギリ決着、という原稿都合10枚にかかる。7時くらいまでに、と思っていたら、オノから、5時に『GAMEJAPAN』の取材が入っているとのこと。ぎゃあ、と悲鳴をあげつつ、どちらも45分くらいで書き上げる。テンションあがること。
そのまま時間割で上記インタビュー。『雑学苑』について。インタビュアーが多根清史さんなのでまあ、楽というか。多根さんより脇の編集さんの方がオモシロそうにいろいろゲームに関係ないトリビアのことなど質問して、何か盛り上がって気がついたら6時半。
今日は旅行メンバーのオノ・マド・しら〜と家で会食なのだが、ちょっと時間を30分延長してもらい、大急ぎで創出版本の『オタク論!』(『オタク清談』単行本)の前書き原稿、5枚を書く。
書きあげてオノとタクシーで新中野。熊倉一雄さんに公演のお花贈った件のことを話していたら熊倉さんご夫妻にばったり。ベイシックな西手新九郎。
「相変らずご活躍で」
と言われて、恐縮々々。
新中野着、ちょうど能登から送った酒も届いていた。車中、創出版のK保さんから電話、送った前書き褒められる。そう言えばメールで白夜のSくんからは、いま、編集部で原稿を回し読みしています、という絶賛メール来る。『男の部屋』のMさんからも同様。〆切というのはギリギリまで延ばした方が出来がいいものが書けるのか? ……実際は、やっと来た、落とさずに済んだ、という向うの安堵感と高揚が、原稿内容を実際のものよりよいものとして受け取ってしまうのであろう。……と、分析してオノに話したら、
「そこまでわかってるんならもっと早く書いたらどうですか」
と言われた。ごもっともでございます。
7時半、自宅。多のメンバーも来る。母が丁寧にカニの甲羅に包丁を入れて、食べやすくしておいてくれたズワイガニ大3バイと甘エビ。
肉は季節が過ぎているのでやや、甘味が薄いがその代わりミソが豊富で卵も混じっており、これが絶品なり。それと豚とポテト、甘エビ殻をカリカリに揚げたものをクルトン代わりにしたサラダ、甘エビ頭の味噌汁、ナンプラーを隠し味に使ったトウガラシのスパゲッティ。ワイワイと人物月旦、食い物月旦、金沢・能登の味ばなしを堪能。酒が入ると、さすがに今日の疲れがドッと出た。本業は編集者であるしら〜に今日の原稿執筆速度を話したら
「なんでそんなに早く書けるんですか」
と目を丸くされた。スタイルが確定している原稿が多かったからだろう。と、いうより、アドリブで話題をつないでいくラジオのトーク番組などを長いことやっていたのを、執筆に応用しているのかもしれない。
マドがパソコンを母に教えているあいだ、もうこっちは疲れて、ソファに横になって寝てしまう。イビキもかいていたようだ。起こされて、自室に帰り、欲も得もなく眠りこける。