2日
月曜日
からくれないに水ググるとは
「この、最後の“とは”がわからない」
「わからねえときには検索してみな」
……オチにならない。
※『オタク清談』本ゲラチェック 『トンデモ本』本ネタ出し 『ケンペーくん』復刊コメント
朝、どうにもつまらない、意味のない夢を見て、それがまた記憶にやけにのこる。幼稚園に母親が子供を迎えにいくと、ちょうど子供は先生と話しているところで、子供が母親を認めて、先生との話を途中で中断してそっちへ駆けていくと、母親は先生との話をきちんと終えてから来なさい、と注意する、という夢。なんでこの歳になってこんな道徳の教科書みたいな内容の夢を見るのか。
朝食9時。ヨーグルトサラダ、オレンジ、野菜コンソメ。初めて赤江珠緒がメインになった『スーパーモーニング』を見る。前に机が無く落ち着かないコメンテーター陣の様子を見るに、すぐにも形は変わりそうな。やはり変わらない『とくダネ!』の方にチャンネルは合わせてしまう。
電話いろいろ。メールもいろいろ。睦月影郎さんの『ケンペーくん』が復刻する、その復刻のコメントを急いで書く。ただの推薦の辞では面白くないので軍歌調で『復活の賦』を。昭和維新の歌の調子を狙ったのだが、どうも明治の軍歌ぽくなってしまった。
『漫棚通信』というサイトのブログで、『とことんあしたのジョー』の最終日のアニメ夜話に私が香山リカなどと出演したが疲れているのか、“キレがなかった”と称されていた。他のブログでも二、三、このコーナーに私が出演していると書かれていたサイトがあった。
出ていないのだが。
私が出演したのはオープニングスペシャルだけ。何か、今回もドッペルゲンガーが出現したかのようである。しかも、疲れ気味に見えたということは、生き霊ででもあるか、いよいよ死期が近づいているようで気味が悪い。それとも、以前のアニメ夜話に出演したときのイメージが出てもいない私をブラウン管の上に出現せしめたのだろうか。人間の目というものは実際にあるものではなく、脳の中のイメージを映しているに過ぎないとよく言うけれど。
昼は母の室で焼きそば。キャベツ、ニラ、豚肉とイカ切り身入り。酢をかけて食す。子供の頃から食べ慣れている、わが唐沢家の味である。
4時までだらだら。いや、単にだらだらしていたわけでなく、いろいろ思索にふけったり悪巧みをしていたり、いろいろやっていたのだが、表向きはだらだら。
3時半、家を出て事務所。オノと、某件について話す。資料本、DVD、山ほど届く。アマゾン子ちゃんの誘惑。
創出版の森永さんとの鼎談、手を入れる。私はほとんどいないも同然。それから、楽工社『トンデモ本の世界』新刊用のネタ出し。今回はないなあ、とか思っていたが、どうして、手近の山の中をちょっとさらっただけで5,6冊出てきた。
7時半事務所を出て、帰宅。サントクで買い物し、DVDで『スターウォーズVI』を見る。オリジナルバージョンだと思ったら改訂版だった。買って損した。カニ爪、ホタルイカ、つけ麺などで夜食。
ベッドに岩波文庫『虚栄の市』(サッカレー)持ち込む。以前から読もうと思っていたもので、とはいえなかなか手を出しかねていたものだが、森永さんとの鼎談にチェック入れたとき、19世紀イギリスの上流社会の話が出てきたので、その代表作的な本作はぜひ今のうち(まだそれを自分の創作性に活用できるうちに)通読しておかねば、と思ったのである。果然、面白く、かなり一晩で読み進んでしまい、寝不足気味となる。