裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

28日

水曜日

日本ゴタク大賞

壇上でえらそうなゴタクをクダクダと述べるイベント(あ、そんなにイメージ的には違ってないか?)

※晋遊舎原稿 『オタク大賞06/07』収録

朝5時起き、入浴してまた寝る。さすがに入浴が面倒くさいのだが、その後の二度寝がもうたまらない。夢で談笑夫婦が出てきた。最近会ってないせいもあるが、昨日、マレー料理屋に途中から入ってきた男性が、背格好から顔つきまで、私もオノもてっきり本人、と間違えたほどで、いや、世の中にはそっくりな人がいるものだなあ、と驚いたせいもある。子供の頃から『乞食王子』や『ゼンダ城の虜』などを読んで、ちょっとばかし似ている人間なんてのはよくいるが、いつも会ってる者が見てもわからぬほどウリ二つな人間なんているわけがないじゃないか、とバカにしていたものだが、いや、ここまで似た人間がいるのなら、ひょっとして……と思ったものだった。声はカン高くて本人とはまるで違っていたが

8時起き出してネット散見。某所某件、“だから言ったじゃないの”状態。困ったものである。9時朝食、リンゴ、イチゴ、コーンスープ。日記つけてから晋遊舎原稿。

途中で弁当。今日はごくまっとうな焼肉弁当。焼肉が美味い! おかずはこれと梅干しだけのシンプルなものだが、肉の美味さを堪能。

高松英郎氏死去。77歳。『柔道一直線』の車周作役が有名すぎるが、確かにマンガに出てくる頑固オヤジそのもの、という顔だった1977年のNHKドラマ『鳴門秘帖』では悪役三人衆の一人、天堂一角。吉川英治の原作では猪八戒と比喩されるデブの小悪人だが、このドラマ版では陰のある御十夜孫兵衛(江原真二郎)、小ずるい旅川周馬(角野卓造)との差別化で、立場上、蜂須賀家の悪巧みに加担しているものの、本人は剣一筋、頑固一徹な武士、という性格づけになっており、最後に、役目を離れて、一人の剣客として法月弦之丞(田村正和)に一対一の対決を挑み、ジェット機の爆音を効果音にした、凄まじい迫力の剣技を見せ、破れはしたものの、その強さを印象づけていた。

一方で、リチャード・チェンバレン主演のトンデモ時代劇『将軍』では、島田陽子扮するマリコの夫、文太郎。異人のブラックソーン(チェンバレン)に恋をしてしまった妻のマリコの涙を、椿の葉でそっと掬いとるシーンが印象的だった。
テレビドラマを脇から支え続けて面白くしてくれていた人だった。こういうキャラクターをあまり必要としていない時代がいい時代であるわけがないと思う。冥福をお祈りする。

オノとメールやりとり。金曜日の予定が凄いことになっている。しかし、二件続くこの打ち合わせ次第で、いろいろ今年から来年にかけてのことが決定しそう。がんばろう。

晋遊舎、5時に書き上げてメール。いろいろ雑用すませ、晋遊舎に返却する図版ブツ持ってロフトプラスワン。日本オタク大賞06/07。楽屋で斉藤さんにバイク便出してもらう。楽屋でロトさん、更科さん、藤津さん、宮さんたち出演者と挨拶。司会の鶴岡もなんかテンション高し。ドリー尾崎さんも来る。

開演前に各アニメ、ゲーム雑誌の編集者さんたちが、自分のところの推薦する2006年ベスト5作品・事項を挙げていたが、某特撮誌の編集さんがちょっと凄かった。どこがどう凄かったかは危ないので書かない。

最初にロトさんと壇上に上がって、06年に亡くなった方の追悼。改めて去年の惨害の大きさを確認。それからの第一部は私は出演せず。
ゲームや萌えの話題はそっちで、という感じ。岡田斗司夫さんがここで楽屋入りしたので、丹青社のSさんMさんとイベント打ち合わせ。オノも同席させてスケジュール確認させる。

第二部、壇上に上がって。このときに、私、岡田、鶴岡をまとめて並ばせてしまったので、なんかこっちで一かたまりになってしゃべる形になってしまった。いろいろアブナイ話、ヤヴァ系の話が出たんで、あまり最終的な放送には残っていないだろうが。

とりあえず、この番組、3月30日、31日に放送予定なので(CS・モンド21)よろしく。
http://www.mondo21.net/special/06-07_otaku/index.html

終ったあと、新刊2冊を販売していたので、購入者にサインなど。徳間のSくん来ていた。しら〜さんの知り合いだったとは世間は狭い。斉藤さんと次の企画打ち合わせ。店内での軽い打ち上げのとき、アクビが出て困った。オノ、しら〜と、ちょっとメシでも、と、ホルモン屋に入る。白ホルモン、赤ホルモン、ハラミ、豚トロ、丸腸、ドーナッツ(豚の食道)など。後で斉藤さん、バーバラも合流。かなり飲んでしゃべって、気がついたら2時過ぎてた。タクシーで帰宅、急いで寝る。

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