裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

22日

木曜日

光合成無頼控

突きのムラマサ、二酸化炭素を取り込みま〜す。な〜ンちゃって。

※徳間書店打ち合わせ 東急AC打ち合わせ 『ポケット!』打ちあわせ ミリオン出版打ち合わせ(さすがにバテ) 文サバ

朝8時起床。入浴、今日から新しい髭剃りを用いる。買った刃のサンプルについてきたもので、なんとバイブレーション機能つき。9時朝食、パンプキンスープ、伊予柑、ブドー。新聞に小説現代の広告、『10分間で読める超短篇官能小説全12編』という特集で作家さんたちの顔写真が掲載されているが、睦月影郎さんの顔が若い若い。いつの写真だ。

自室で日記つけ、12時に家を出て渋谷へ。チャーリーハウスで久しぶりにパイコートンミン。弁当や家での昼食になれると、ここのトンミンですら塩辛く感じる。食べ終わって、すぐ東武火照るへ移行。徳間書店Sくん。コミケでは何回か顔を合わせているというが(申し訳ないが)記憶なし。記憶にあるのは十数年の昔、まだなをきが結婚前で阿佐ケ谷の近藤様離レにいたころ、原作の打ち合わせで何回かそこで会った頃の、美少年のおもかげを残した顔。
「今度、楳図かずお先生のところに原稿とりに行くんですよー」
「ああ、楳図先生は担当が美少年でないと原稿渡してくれない
というから、キミは人身御供に選ばれたんだよ」
「えーっ」
てな会話をしたことがあった。あの頃に比べればひげ面になってたくましくなった感じだが、今回の件(コンビニ本の件)はいただけない。訊いたら、書庫代りのアパート(以前K子が仕事場にしていた)の電話番号しか知らず、そこの電話に延々かけていたらしい。電話線を切ってなかったこっちもズボラだが。

いちおうこちらの要望述べて、いったん事務所へ。オノは昼飯食いに近くのうどん屋へ。メール等チェックし、ほとんどすぐ、とって返して今度は時間割。東急エージェンシーK口くんと、Y氏、H氏。4月にレトロ系イベントを吉祥寺東急でやるということ。最初に聞いていたのは7月ということだったので、ちょっととまどう。古書・古雑貨の店で出店してくれるところを紹介してほしいとのこと。え、紹介してほしいという依頼だけ?と、またちょっととまどう。だったら電話ですむ話。K口くんが口きいてくれて、まだ未定だが、そこで期間中に行う吉祥寺FMの放送で、『40語の会』の前宣伝をやらせてくれないか、というところまで持っていく。

時間が迫っていたので、そこにオノと残って、次の『ポケット』打ち合わせメンツを待つ。程なくイニャハラ、珍しく遅れてI井D。明日は河崎カントクがゲスト。中野さんとはまた違ったタイプのオタクなので、どこがどう違うか、を具体的に解説。
「中野さんが東映映画だとすると、河崎さんは東宝映画なんですよ」
……わかったか?

また事務所。こう往復続きだとさすがにバテる。4時からはミリオン出版Yくん。『三丁目の猟奇』の見本刷り、いただく。井上デザインは『唐沢俊一の雑学王』の装丁もやってくれているが、まったく趣の違うものになっているところが妙。すぐ、次の本の打ち合わせに入る。

帰宅。バーバラにずっと連絡がとれず、心配していたが、何事もなく出社。6時に文サバ。今日はちょっと出席率悪し。“ハッタリのきかせかた”という、私の大得意なテーマなのに。いろいろな作家たちの例を出してしゃべる。しゃべっているうちに、例の頭痛もほとんどなくなっていい気分。

終わって、アスペクトのK田くんも一緒に、オノ、バーバラといつもの英寿司。初ガツオが出ていたので頼んでみたが美味かった。『社会派くん』でモー娘。の吉澤ひとみの弟の交通事故死のことをしゃべったら、2ちゃんのモー娘。スレで罵倒されていたそうである。“久々に罵倒スレが立った”とK田くん喜んでいた。アスペクトに頼んでいるダーリン先生の本の話。さらにはあの6000万円脱税の同人誌作家の話、佳声先生本の話、さらには例のところのうわさ話など。K田くん支払ってくれたのは申し訳なし。今日は私のせいではなく、その場をバーバラの新著(若桜木虔氏との共著)の打ち合わせに使ったから。焼酎『海堂』を一本、ロックであけて、へろへろになって帰る。こう毎晩飲んでいていいのかね?

Copyright 2006 Shunichi Karasawa