裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

火曜日

ダイマジンにお願い

♪アー、埴輪の顔が、怖い張本に変われば。

※『と学会年鑑』原稿

朝4時半に起きて、何故か猛烈に腹が空き、まぐろ茶漬けを食う。もう一度寝る。こういう経験は十数年ぶりくらい。頭の後ろ、まだズキズキ。これは片頭痛か?

夢、いろいろ。一番傑作だったのは、昔ケンカして別れた彼女と仲良くお茶を飲んでいるもの。私が“君とこんな仲良く話しているわけがない。これは夢だね”というと、彼女がニッコリ笑って、
「はい、夢です!」
と言って目が覚めた。モンティパイソンのコントみたいだ。

昼はイカのかきあげ蕎麦。気圧不安定、体調不安定、頭の後ろのズキズキ気になる。出版企画書いて某社に。前向きな返事すぐあり、気をよくする。すでに2月3月で出版決まっているもの(原稿既に渡してあるもの)が5冊あり、今年はうまくすると10冊以上本が出るかも。

3時、事務所に出る。この数日、母が通って掃除してくれたおかげでスッキリ。バーバラからバレンタインのチョコ(バルタン星人の極めてリアルな上半身フィギュアになっているもの)もらう。

楽工社の『と学会年鑑』用の原稿、テープ起こしを原稿の形に直したものを送る。分量がやや少なめなので、もう一本つけ加えることにする。とりあえずはナオシ原稿を編集のMさんに。このMさん、名前の部分が“真千”なので女の子だとばかり思っていたが、植木さんの日記によるとむくつけき男性なのだそうな。いや、“むくつけき”というのはこっちの勝手な表現だが、女の子だと思ってしばらくウキウキしていたこっちの落胆は、どうしても“むくつけき”とつけたくなるのである。

今日は自宅勤務のオノと何回かスケジュール関係でメールやりとり。似たような打ち合わせがいくつもあるのでオノも混乱している。K子にメール、返事くる。昨日優しい行為を見せてくれたからと安心していたら、今日はキツいこと。苦笑する。

昨日、そう言えばいつも仕事で電話くれる人からプライベートな電話があった。もっと力になってやりたかったのだが、今の自分に何が出来るか、と考えてあまりに無力。いい人の悩みに応えてあげられないのは悲しい。おざなりなはげまししか出来ないのは情けない。結局、“いい人”モードというのは世間の役にはサッパリ立たないのだな、と、つくづく。

仕事いろいろ、かねて懸案で、事務所に来ると忘却していた事案をいくつか片づける。自分、エラいと褒めておく。『トリビアの泉』で捏造疑惑で笑う。弁護するわけじゃないがこの程度の演出で捏造と騒がれていてはテレビのバラエティを毎週々々放映することなど出来はしなくなる。イギリスのドキュメンタリー番組など、インタビューする
相手が素人で話がうまく出来ない場合は、役者を雇ってその人の代わりをさせる。映像なんてものは、所詮、カメラを回してそれを再生する段階で真実とは全く違ったものになってくるのである。以前、ドキュメント映画で賞をとった映画監督に
「いいドキュメントを撮る秘訣は?」
と質問したことがあったが、即答で
「演出すること。いい絵が偶然に撮れるのを待っていたら100年たっても映画が完成しない」
と返ってきたことがあった。第一、あの番組はもっとすご(以下略)。

9時、下北沢『すし好』にて母と食事。いろいろ話聞きながらひらめ、鯛、ウニ、甘エビなど。おつまみに大したものがない。シャコが丸々していて美味だったが、母がそれ見たとたん、
「昔はこんなものガサエビと言って、女中が食べるものだったのよ」
と大声で話し出して、職人がちょっとムッとした表情になった。少しあわてて、大声で
「いや、おいしい、プリプリしている」
とフォローする。

朝食の時間がこのごろ遅れがちなことにつき、今日は遅い、ということを連絡する、何かいい手段がないかと考える。帰宅、ミクシィでちょっと腹立たしい発言をしている人物を発見。それをきっかけに、数名ほどマイミクを削除。450名以上になると、管理が出来なくなっていく。とはいえ、焼け石に水ではある。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa