裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

火曜日

印税八郎為朝

『弓張月』の重版分がまだ入っておらぬと滝沢馬琴に申せ。朝7時起床。それほど寒 く感じない。前日飲んだ酒の量の違いか。

 朝食、バナナ2/3本(中途半端な量だね)、ミカン一個、ポテトとオニオンのポタ。10時過ぎ出勤。寒波はそれほどでもないが気圧が乱れて最悪。サウナを予約しようと電話したら、水回りが故障して休業中。仕方なくタントン予約。

 ミクシィにメッセージあり。何かと思えば先般休刊した雑誌『薔薇族』から、復刊する雑誌とネットコンテンツへの協力依頼。ミクシィのメッセージでお仕事依頼をいただいたのは初めて。それにしても、ついに『薔薇族』から仕事依頼が来たか、とちと感慨にふける。文藝春秋とか、朝日新聞から依頼が来たときより私にとっては大き いかもしれない。

 講談社の某雑誌(まだ創刊準備号)のゲラが届く。少し赤入れ指示の箇所あり。行数をかなりギリギリにした原稿なので、いろいろ頭をひねる。あと、と学会サイト経由で転送されてきたメールあり。某出版社からムックのシリーズ刊行を企画しているのでご協力お願い出来ませんかというお誘い。これが驚いたことに、上記講談社の雑誌と、ムックという違いはあれどほぼコンセプトが同じ。ブームなのだろうか。とり あえずお話を聞くことに。

 昼はオニギリと(以下同じなので省略)。カード会社に電話して、これまで海外からの買い物が自動的にリボ払いになる設定になっていたものを一括払いに直してもらう。なぜかアマゾンで本を買うたびにリボ払いになるのが不思議だったのだが、あれは海外の会社だったからなのだ。担当の女の子が非常に親切、かつ萌え声なので気に入る。一度口座を調べなおすために電話を切って、再度かけたとき違う人が出て
「私でも承れますが」
 と言うが、
「いえ、×さんでお願いします」
 と指名。こういう退屈な作業が声ひとつで楽しくなるのだから。

 資料を買いにブックファーストへ。8000円ほど買う。帰ってすぐにその中の一冊を読むが、案外面白くてハマる。ツチダマ、おぐりゆかにコミビアの件でメール。 うわの空のことも気にはなるが連絡ないのでどうにも。

 北海道新聞原稿アゲ、すぐに次の『漢字天国』原稿にかかり、これもアゲ。7割くらいの出来か。講談社Iくんから電話。いろいろと。ミリオンYくんにゲラチェック 戻し。ふう。

 体がガチガチである。ゲラ直し二本に原稿二本でこうまでバテては情けないが、実際そうなのだから仕方ない。寒冷前線、いつまで居座るか。タントンに行く。きつく揉んでもらうが、このあいだまでに比べると天国のよう。やっと風邪も退散したか。ただし首筋のみは凄まじい。9時過ぎ、タクシーで帰宅、家で母と飯。インドマグロの手巻き寿司、ワカメ酢の物、ハスのキンピラ、牛薄焼き等。部屋に帰ってからまた 古雑誌など見ながら一人飲み。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa