31日
月曜日
オビ・ワン台風
フォースよ風を呼べ。朝8時起床。朝食はパンを食べ切ったのでスパゲッティと富士リンゴ。冷蔵庫の中の野菜などを始末。年末にあたりもう少し部屋を整理したかったが仕方なし。仕事机の回りの整理だけちょこちょこやって、日記つけ。二日間一緒でかなり長いものになり、時間かかる。
荷物まとめ、12時半家を出る。タクシー、NHKから出たところをつかまえる。空港と聞いて愛想がよくなること。代々木から高速で羽田まで。すでに機能の停止した東京の空は煤煙がなく澄みわたりサワヤカな大晦日である。車内暖房が暑くて窓を開け放すくらい。札幌は雪は降っていないが零下5度だそうで、K子は着るとガメラのぬいぐるみのような体型になるスノーヤッケを着込んでの帰省。
空港に到着、1時。K子のクセで早めはやめにしすぎるので、2時間も余裕もって着いた。レストラン街でメシ。エビフライ定食、K子はカツ重。隣に若い女二人連れがいて、何と犬を連れて入ってきている。“お冷やください”と頼んで犬に飲ませている。犬はもちろん、コップからでは飲みたがらない。と、見るや、今度はその水をお椀にあけて飲まし始めた。こっちはその程度のことで気味悪がるようなタマじゃないが、オイオイ、他の客が見てたら訴えモノだぞ、と思う。さすがにマネージャーが注意しに飛んできた。このところ、飛行機はJASに乗ることが多かったのだが、今回は全日空。さすがメジャー会社は入り口から入ってすぐに搭乗待合室がある。つまらんことだが感心する。JASのときは歩いたあるいた。
フライト一時間十分、ナニゴトもなく千歳着。通路の窓に氷雪がびっしりとコビリついている。うひゃあ、寒そうと首をすくめる。今日は晴れだからいいようなものの昨日はかなりの吹雪で、飛行機が飛ばないところもあったそうな。そういえばコミケで“函館ナントカ”というブースが9時までに来られなくて販売一時停止の張り紙を貼られていたな。
大晦日で空港は空いていたが、列車は大変な混雑。指定席は売り切れで、札幌までを立って行く。到着が5時半、タクシーで東区へ。北光線道両脇の雪捨ての山の高さが凄い。ここ十年ばかり、北海道は雪が少なく、帰省のたびに“雪も降らなくなったなあ”と思っていただけにこれはスゴい、と驚く。いや、雪の量はともかく、町並みの建物の壁に、吹雪が吹き付けてきて、寒さでそのまま凍りついた形でカタマっており、わさびおろしのような状態になっているのがスサマジイ印象である。
帰宅したがなをき夫婦は買い物に出かけてまだ帰っていない。母はやや情緒不安定状態、すなわちいつもの通り。笑ったかと思うと涙ぐみ、怒るかと思うとまた大笑いする。7時になってなをきも帰宅、自家製カツサンドでビールとワイン、それから年越蕎麦、さらに酒。なをきも酔って私の旧悪などをいろいろ暴露。苦笑、哄笑いろいろあり。まあ、親父が死んだ年の正月でも湿っぽくないのがよし。志水一夫氏がたけしの『世界はこうしてダマされた』に出るというので見る。結局、ほんの十数秒だったが、なかなかカッコよかった。『ゆく年くる年』見て、寝る。