裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

22日

日曜日

苦しいこともバルバロッサ、悲しいこともバルバロッサ

 だけどロシアはくじけない、ナチスは嫌だ叩いちゃお。朝8時起き。朝食、ウズラ卵の目玉焼き、ソーセージ。首相選の報、いろいろマスコミに踊るも興味引かず。田中真紀子の御陀仏発言を問題視した党執行部も、田中康夫人気をあなどって攻撃ばかりして評判を落としている長野県議会と同じ。大衆の指向をまるで読めなくなっている。大衆は愚なものだが、賢愚に関わらず、大衆によって世の中は動いている。

 たまっているメール、その他に目を通す。古屋兎丸さんから、この日記読んで、新しいアドレスを送ってくれた。で、大竹さんは高校の教え子なのだそうです。大学も言われてみれば兎丸さんは多摩美だったものな。ここに訂正。日記をとりあえず二日分、書く。午前中はそれやこれやで。食料品などを買い出しに出て、午後、バリバリと仕事、といきたいところだが、まだ仕事モードに切り替えがきかず、週刊アスキー原稿に3時までかかる。なんとか書き上げて編集部のEくんとイラストのK子にメールしてから、遅い昼飯を、買ったチャーハンを温めたのですます。

 これで体力を使い果たしたか、ガックリとして体が動かなくなる。急いでマッサージを予約。サウナに一時間こもって無念無想。汗のみジャブジャブ。整体の先生、今日の人は一番痛い揉み方をする人で、いつもは痛みが気持いいのだが、今日は体にそんな余裕もないのか、ただひたすら痛かった。

 8時、そこから幡ヶ谷チャイナハウスへ直行。今日はなんと、いつも店でお客の世話をしている石橋さんの奥さん(もとセルスターズ)のライブの日。ピアノの女性とパーカッションさんが来ていて、店で中華を食べながらジャズを聞くという、普通 の中華料理屋じゃちょっとないイベントである。談之助師匠が先に来ていて、これは私が誘ったからなんだが、なんとこのパーカッショニストさんと知り合いだったんだとか。世間は狭いぞ。

 石橋さんにはチラガァをおみやげ。あやさんには島バナナ。お返しにラッキョウ漬けと梅酒をいただく。ミニ・コンサートはペーパー・ムーン、イパネマの夜、A列車で行こうなど、スタンダード中心で、昔とったキネヅカ、なかなか貫禄ある歌いぶりであった。そのあとで、談之助さんと、ミュージシャンの人たちの席にお邪魔して、ジャズ談義いろいろ。“懐かしい曲ばかりだった”というと奥さん、“40代の人はみんなそういうのよネ”と。セルスターズという名前、最初は“テルスターズ(通 信衛星)”というグループ名だったのが、いつのまにかセルスターズになまってしまって、それで通したのだとか。そう言えばセルスターズはレナウンのワンサカ娘も歌っていましたなあ。弘田三枝子バージョンが一般には記憶されているだろうが、マニア人気はセルスターズの歌ったやつが一番なのだ。

 料理、本日は叉鶏に始まってクエの唇、鹿肉のナッツ揚げ、山菜の辛味噌炒めなどなど。おみやげで持ってきたチラガァをさっそく千切りにして、さっとショウガで炒めたもの。これは美味! 沖縄の人にもこの料理法を教えてあげたい。最後はリーメンで〆。あやさんは仕事場に籠りきりの開田さんに、リーメンのおみやげを作っても らっていた。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa