裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

31日

月曜日

ふとりエッチ

デブ専同士の愛情生活。

※メール連絡いろいろ 『御利益』稽古

朝7時半ころ、夢を見て目が覚めたとき、枕元に携帯がない
のに気づき、どうしたろう、と心配になって
寝室を探す(コートのポケットに入れっぱなしになったまま
クローゼットにかけていた)。
それで見た夢の内容をすっかり忘れ、仕方ないか、と
思って二度寝したら思い出した。
鮎を魚屋で買って、“白子を取ってください”と店員に
頼むが、さばくのを見ていたらびっくりするほど大きい白子が
入っていて、もったいなからそれもください、というものだった。
思い出したからってどうという夢でもないが。

何だかそれ以降、寝ながら頭が冴えたようで、
このあいだから思い出そうとして思い出せなかった
鼻の大きいコメディアンの名前を突如“ジミー・デュランテ!”
と思い出したり、何故か唐突に意味もなく“1インチは約2.5センチ”
と頭に浮かんだり(正しくは2.54)、どうかしちゃったような
具合であった。

8時半起床、久しぶりに晴れたが、寒い寒い。
肩凝りやはりひどし。
もっとも湯に入ると回復する。
9時朝食、茶碗蒸しとイチゴという変な組み合わせ。
評論家、草森紳一氏死去、70歳とは早世である。
マンガ批評の草分けであり、サブカルチャー論の草分けでもある
人だった。伊丹十三に『ヨーロッパ退屈日記』を書かせ、
あの文体を創造させた張本人の編集者でもあった。
その先見性の凄まじさに改めて敬意を表したい。

『ちりとてちん』の視聴率が関東では過去の朝ドラ中最低だった、
というニュースに驚く。周囲で、あれほど“ハマり”を
カミングアウトしていた知人友人が多かった朝ドラは
久しぶりだったのだが。地上波デジタルの対応が調査側に
全然出来ていないという話もあるが・・・・・・。
『ラジオ名人寄席』打ち切り問題もあるし、落語ブームに
ちょっと変なかげりが見えてきたかな。

日記つけ。
体調芳しくなし。
ただしテンションだけは高い。
企画関係をいくつかメールで打診する。
一件、問い合わせをメールしたらすぐ“通りました”
という電話があったところがあり仰天するが、
偶然、本日の午前中に企画会議でGOサインが出たところ
だった、とのこと。ただし時期はちょっと延びた。
やむなし。

ちょっとぼんやりしていたら、もう2時を過ぎていて驚く。
昼飯を作っているヒマがないので、コンビニで
ヤキソバを買ってきて食べる。
体重はまた1キロ減。
F社の雑誌から取材依頼一件。
「これについて取材こないかな」
と思っていたものなので嬉しい。

夕方までそれからあまり活発なことなし。
やはり事務所に出ないとメリハリがつかぬな。
5時半、地下鉄で荻窪、バスで井草八幡宮前、
もやしくんと乾ちゃんに会う。
一緒に稽古場の上井草会議室。

久しぶりの稽古(私にとり)なので、私の部分を抜きで
やってもらう。難しくはない役なのだが、それだけに
印象づけるのが難しいといった役。
いい人、で演じていたのだがもうちょっと怪人物の方へ
シフトしてください、と言われた。

ここの劇団の稽古中に必ず一回以上あるのだが、
登場人物の行動の理由付けやストーリィの必然性につき、
かなり自由かつ厳しい意見続出のディスカッションあり。
最初は驚いたが、最近では“これが出てくると、芝居がカタチに
なってきた証拠”みたいな安心感が逆にあるようになった。

少し延びて9時15分、寒い寒いと言いながら解散。
吉澤じゅんじゅんと希衣子さんとハッシーで、役のことなど
話ながらまたまる八で飲み。寒いので熱燗。
二人が帰ったあと、いろいろな件で話し込んで結局1時半に
帰りがなった。
メール一件、気になることあったので問い合わせして
寝る。

*写真は稽古風景と、稽古場のレトロチック配電盤。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa