3日
月曜日
キャプション翼
若島津健:漫画『キャプテン翼』に登場する長髪のサッカー選手。ポジションは
GK。空手の達人。幼なじみで同い年の日向小次郎をなぜか“さん”付けで呼び、
その関係を女性ファン達が邪推したことから“やおい”ブームが誕生した、と言われている。
※アスペクト書き下ろし原稿 朝日書評改稿 ロフト『バカ話の会』 某私大入試問題
例によって夢の話。
ロッジのような丸太作りの家。
私はここを仕事場兼用の民宿として経営しているが、
傍若無人な若者(女性ひとりと男性二人)が泊まりに
来て大騒ぎに騒ぎ、注意したら報復にビデオコレクションを
ストーブで燃やされる。
私はそれにキレて、3人を皆殺しにする。
映画『女王陛下のダイナマイト』みたいなストーリィだが、
やたらポップな展開。
朝9時15分、母からの電話で起こされる。
ひさしぶりに母の室で朝食。
イチゴ、伊予柑、アオマメのスープ。
厦門講演旅行の話。
講演そのものは大成功だったが、
いろいろ人間関係の苦労もあった模様。
日記つけ、原稿書き。
書き下ろし単行本用である。
とにかく、まずはイキオイで。
45分連続して書いて、20分ほど休みを取る。
休みといっても寝たりするのではなく、
別の仕事(メール出したり、打ち合せ連絡等の雑用)。
さいとうさん、バーバラ、オノ等と連絡ジグザグに取りあい。
朝日書評、本の中で取り上げられていた人物の最新データを
入れて欲しいというメールがあったので、それを入れるために
数行削る。削った方がスッキリし、しかもそのデータが偶然、
冒頭に置いたエピソードに対応してキレイにまとまった。
こういうこともある。
これも休み時間の間にやったこと。
昼は原稿書きながら、弁当(鮭と卵焼きのきわめてシンプルな
もの)を食べる。
5時半、何とか規定枚数書き上げて、メール。
ふう。急いでロフトに向かう。
4月のハッシーとのイベントの打ち合せのため。
6時半に着いたら、さいとうさんとオノでもう話は済んでしまった
模様。なんなんだ。
今日は中野監督とのバカ話の会で、つまりいつも映画とかのイベント
の、楽屋で話しているどうでもいいような話があまりに面白いので
それを壇上に持ってきてしまおう、という趣旨。
こんな会なので、今日はこのために店をとったわけでなく、」
SMナイトが事情あって流れたところにハメ込む形で。
楽屋ばなしを壇上でするんだから、楽屋であまり盛り上がって
壇上のテンションを下げてはいけない、というプロデュースの
IPPANくんの配慮から、小屋入りは5分前としていたのだが
二人とも早く入り過ぎてしまい、楽屋には遊びに来た清水崇監督
やゴッホ今泉氏もやってきて、また例の如く楽屋で話が
盛り上がる。たまりかねてIPPANくんからダメが入り、
私は外で腹ごしらえにケンタに入る。
和装の若い女の子三人が食事をしていた。
みんな顔は人並み以上にかわいいが、食べながらマニキュアは
塗る、つけまつげはつけるという騒ぎ。
あれ、着付けは家ですると思うのだが、なら化粧もどうして家で
してこないのかね?
そんな様子を観察していたら、5分前どころか5分過ぎに
なってしまった。あわてて戻る。
明木先生の講演などにちょっと客、食われたかという感じだが
今日はDVD収録(コミケで販売予定)のためのトークである。
二人とも、話が途切れたときのために映像を用意してあったのだが、
まるで使う必要もスキもなく、1時間半、しゃべり詰めに
しゃべった。会場、大爆笑。
中野監督の衝撃の(?)告白も含め、いやあ、濃くてバカ。
休息になって楽屋に戻ったら、IPPANくんが熱烈に握手を
求めてきた。
プロデューサーとして会心のトークであったようだ。
「どうしてこういう特殊な間というかリズムというかが生れる
んだろう」
とIPPANくん、首をひねる。
われわれはただ、いつものバカ話を2割増くらいでしている
だけなんだが。
後半はゲストに二村ヒトシ、清水崇のお二人を呼んで。
清水さん、前半を聞いて
「このテンションを下げてはいけないのかー!」
とあせり、いや、アナタ世界の清水崇でしょう、と言いたく
なるような、凄まじい自爆ネタをふる。
しかし、一瞬早く、同じネタを二村さんもふっていた。
二村さんならわかるけどさ。
ここらのネタはさすがにDVDではカットだろうから、
今日会場に来たお客さんだけの宝物(ヤな宝物であるが)。
後半もテンションみじんもさがらず、10時半まで、話しずめ、
笑いずめ。
終わって、同人誌にサインしたりして、いつも青葉も芸が無い
(昨日も中華だったし)ので、大坂屋で打ち上げ。
清水監督は今度は渋谷でまたイベントがあるとかでお帰りに
なったが、二村さん、中野さんとは引き続いてバカ話。
中野さんはダイエット中でノンアルコール、二村さんも
「明日撮影なので」
とノンアルコール。いや〜、みんな大変だなあと笑いながら
水割りがぶがぶやっていたが、ハッと思い出した。
明日、ピンポン収録ではないか!
しかしなお、2時近くまでガヤガヤワイワイ。
頭のてっぺんからつま先までお好み焼き臭くなって帰宅。
半日かけて書き上げた原稿は方向性がちょっと当初のものと異る、と
いうことでペンディングになる。ま、こういうこともあります。
K子が、某私立大学からの手紙(2月28日付け)を持ってきていた。
それによると、2008年度入学試験の国語の問題に、
先生の著作『新・UFO入門』を使用いたしました、とのこと。
最後のまとめの章を引用して、漢字穴埋めの他、文章の趣旨を
問うている。大学入試はその性質上、事前に連絡できないもの
なので、事後承諾であるが掲載許可をお願いします、と書いて
あった。それはまあ許可するのにやぶさかではないが、自分で
書いた文章ながら、その趣旨を改めて問われると、さて、
オレはどういうつもりでこの文章を書いたか、明確に答えられるか
いまいち不安である。選択肢の中のどれが正解か、そもそも
質問を作った人はよくまあ、自信満々なものだ。
もし、正解と、著者である自分の回答が食い違っていたら、
それは設問がマチガッているのか、私がマチガッているのか。
とりあえず、担当のトテカワにメールで報せておく。
しかし、入学試験問題にハイストレンジネスだとか
ケネス・アーノルドとかの文字が踊る時代になったかと思うと、
少し嬉しい。自然と笑えてくる。