6日
木曜日
ヨダーンのおじさん
司馬遼太郎氏のこと。
※アスペクト打ち合せ 『ロッパ昭和日記』検索 ツチノココメント撮り
朝8時半起床。
日記等付け。
9時05分朝食。
リンゴ、イチゴ。コーンスープ。
自室に帰って入浴、タンがやたら出る。
電話一件、業界にはいろんな人種がいるものだと思う。
日記つけやメール確認等、サクサクと。
昼過ぎからアタマがボーッとしてくる。
額に手をやると熱っぽい。
風邪が内にこもったらしい。
私としてはこれは風邪の最も重い症状に属する。
昼はオムスビ二ヶ、昆布と味噌梅。焼肉がおかず。
この症状でバスはつらい、と思いタクシーで。
運転手さんに“あれ、どこかでお見かけした顔ですねー”と
言われる。ええまあ、とかアイマイに答える。
明るい声で人生を語ってくれたが、会社をリストラされて、
心労で女房が死んで、とか、内容はやたら暗い。
娘は勤めをやめて、声優を夢見ていま専門学校に通っている
そうだ。これもちょっと、明るい話題とはいい難い。
3時、事務所。
アスペクトK瀬さん来。
こないだペンディングになった原稿の方向性の話。
要は、もっと自慢して、オレハエライという雰囲気で書いて欲しい
とのこと。その方が読者は絶対喜ぶ、という。
すいぶん書いていてくすぐったい本になりそうだ。
ハッシー、お〜いくんから電話。
いずれも、会っての打ち合せを体調でキャンセル。
申し訳なし。
K瀬くん帰ったあと、このボーッとした調子でも出来る
仕事として、ぶ厚い『古川ロッパ昭和日記』チェックを行う。
引用したい文章があるからであるが、人名索引をアテに、
ページをどんどん繰っていくうちに、眠くなって、
しばし机の上に突っ伏す感じで寝る。
15分ほども寝たか、ちょっと体力回復。
携帯が鳴って目が醒める。
TBSのY氏(以前いろいろ仕事した)からで、ツチノコの生きた
映像が手に入ったので鑑定をお願いしたい、とのこと。
そういう酔狂な話はすぐ引き受ける。
スタッフ到着まで、ロッパ日記検索続き。
半ばでやっと目当ての文章を見つけた。
タイミングよく、そこらでスタッフ到着。
女性ディレクターUさんの持ってきた
DVDをパソコン画面で見る。
予想に反して、水の中にいる映像だった。
しかも、太くない。
えー、とか思ったら、次のシーンでは太く、ツチノコ体形である。
しかしウロコもなく、ツチノコの特長であるとされる斑模様も
なく、縞模様。最初、イモリか山椒魚など両生類かなと
思っていたが、見ているうちに、シッポらしい部分の先っちょが
小石や砂を吸い付けているのがわかった。
さらには環形動物の特長である筋も確認。
アア、と数秒もせずに納得。
「わかった。これね、ヒルです。
平べったくなっているから、ツチノコみたいに見えるの」
と説明。
と学会的には、ここでズバッと切ってはい、おしまいという
方がいいのだろうが、テレビではそうもいかない
「もし、もしこれがホンモノのツチノコだったとして」
とUさん、質問で食い下がってくるので、
「そうですね、これがツチノコだとしたら、今までのとは
異る、ミズツチノコとかカワツチノコって種類じゃないですかね」
と言ったら喜んでいた。
「……でもまあ、何かと言われれば、ま、ヒルかな、と」
ツチノコの模型(美術さん大急ぎだったんだろう、まだニスが
乾いておらず、包んでいたティッシュが背中にこびりつき大騒ぎ)を
手に、“本来の”ツチノコの特長も説明。
最初10分くらい、の予定が1時間半、撮影に費やした。
まあ、説明が面白かったから、だろう。
オノから“ツチノコ、どうでした?”とメールが来たので
「デカいヒル」
と返信したらギャハハハと笑っていた。
体調そこらでまた悪くなってきたんで帰宅もタクシー。
サントクで買い物、とはいえほとんど商品残っておらず。
目玉焼きで蕎麦湯氷割焼酎飲み、ミクシィにツチノコのこと
書く。そう言えば規約問題は予想に反しもう鎮火しちゃったか?
騒ぎほとんどなし。
知り合いの出版社の法務担当者に訊いたら、規約の記述そのものに
問題はなくとも、実際に勝手に日記で本を作っちゃったりしたら
その時点でアウトらしい。規約にあるから、と言ってもダメ、とか。
布団に早めにもぐりこむが、風邪薬のむの忘れた。