8日
土曜日
ボエー大臣
ジャイアン大臣、あたご問題を歌う!
※あぁルナ関係打ち合せ 単行本装丁依頼 『特撮ファン倶楽部G』新年会
朝9時起床。
二日酔い。
朝食とりに母の室に入ったとたん、
「臭いっ!」
と言われる。そう言えば昨日ニンニク焼きをしこたま
食った。サクロフィルを大目にのむ。
リンゴ四切れ、イチゴ三粒。コーンスープ。
広川太一郎氏死去のニュース、ゆうべ入っていた。
体調がよくないようだという話は聞いていたので、
覚悟はしていたつもりだったが、われわれの世代にとっては、
ある日富士山が無くなっていた、というのと同等のショック。
マイミクの半数の方が訃報についてコメントしている。
今はとてもその功績などについて冷静には書けない。
後ほど改めて追悼文は書くつもり。
昨日のツチノココメント、“ミズツチノコ、カワツチノコ”が好評。
ああいうビデオがあったことは皆神龍太郎さんも(ですら)
知らなかった由。
しかし、すぐにそのルーツを調べ上げて、奈良新聞の
平成18年の記事だと突き止めているのは見事。
ここでもうヒルだって言われている。
http://www4.kcn.ne.jp/~fuji-y/nakai/tuchinoko/
昼はミソタマゴかけご飯。
オノからメール、日テレの某番組から出演依頼。
生番組である。今月後半は生での出演が三本になる。
小学館クリエイティブSさんとメールでやりとり、
装丁のイラストについて、誰がいいか、意見交換。
Fさんはどうでしょうかと提案したら、いいですね、との
ことだったので、すぐFさんに依頼のメール。
何しろ超多忙な人なのでダメモトの気持ちだったが、
唐沢さんの依頼は最優先です、とのありがたいお返事。
驚喜して、すぐSさんに返信、続いて“最優先”なる言葉に
大甘えに甘えて、次のあぁルナ公演(9月)のポスターも
依頼してしまう。
これまた引き受けてくれて大感謝。
『御利益』も観に行きたいとのことだったので希望の日を
訊いたら2日目を指定された。
“二日目のジンクス”日をねらってくるとは、さすが鋭い。
役者たちにもいい刺激になるだろう。
そんなオミヤゲをもって新宿・椿屋珈琲店へハッシーとの
打ち合せに。えらい混みようで驚く。
実はこないだちょっと意識の食い違いがあったのだが
そこらへん、互いにオトナで払拭でき、まずはよかった。
Fさんの起用OKには大喜びしてくれる。
あと、さまざまな件の話も、バラバラでなく、時期と内容で
有機的につながってくる。
ちょっとこの件はヤバいか、と思われることも
光が見えてきた感じで、大いに気分がホッとした感あり。
これならさほど無理なく協力できるであろう。
別れて、タクシーで渋谷。
メールチェックなど。
出した原稿、全て(言い回しチェックなど除き)問題なし。
山口A二郎さんに今日の飲み会の連絡。
5時、家を出て、渋谷から埼京線で十条まで。
埼京線の時間合わず、しかも乗ったら快速で十条を通り越して
赤羽まで行ってしまい、一駅もどる。
何とか着いてからは迷わず、大衆居酒屋『田や』に。
すぐあとから、山口A二郎さんも追いついた。
『特撮ファン倶楽部G』恒例飲み会、久しぶり。
なをき夫妻も来ている。
幹事のお〜いくんからは、ホッピーの前掛けをもらう。
大御所の田中文雄プロデューサー、中野昭慶監督、
平山亨プロデューサーに挨拶。
しかしこの『田や』、すさまじいまでの“昭和”調である。
私のような昭和マニアがちょっとギョッとするくらい
濃い昭和が濃縮されている。
写真撮り忘れたのが残念。
自己紹介などもする。
この飲み会はもう20年の歴史があるが、私の参加は92年から。
当初は潮健児さんのマネージャーとしてついていったのだった。
それでももう16年である。お〜いくんの娘さんが、もう
高校受験である。彼女がまだお母さんのお腹の中にいたときに
結婚式に出席しているのである。
その間、ずーっと怪獣映画の話だけでこの会は続いている。
感無量というか何というか。
広川太一郎さんが亡くなった話が出て、中野昭慶監督が
ちょっとショックを受けていらした。
実は広川さんと中野監督は日大芸術学部で先輩後輩の間柄であり、
中野監督の卒業製作の映画作品の主演を広川さんが務めて
いた、とのこと。
この貴重な裏話に全員、おお、と驚きの声を上げる。
なをき夫妻と雑談。
ちょっとコソコソばなしも。
よしこさんが、
「お兄さん、『イージーライダー』でピーター・フォンダの
相棒役をやった役者の名前、すぐ出ます?」
とふる。こないだ、仕事場でその話が出て思い出せず、なをきと
二人七転八倒したそうだ。で、先日、とり・みきさんに
同じ話題をフッたが、彼もとっさに出て来ず、七転八倒だった由。
こっちも出て来なくなって七転八倒。
どうして顔も他の出演作(リンチの『ブルー・ベルベット』とか
『スピード』とか)はすぐ出てくるのに、あえて訊かれると
出てこない。帰り間際まで苦しんで、やっと
「あ、デニス・ホッパー!」
と思いだし、
「おお、それでも思い出すのはさすが」
と感心(?)される。
平山さんからは機関車仮面の声収録のときのエピソード、
中野昭慶監督とは市川崑監督のエピソードを伺う(“崑ちゃん、
崑ちゃん”と呼ぶのがなんとも。夫人の和田夏十さんのことは
“ナットーさん”)。
その他貴重な日本映画史に残らないエピソードをいろいろ。
木村金太さんからは、欲しかった『一刀斎は背番号六』の
DVD録画をいただく。やった、と思わず声をあげる。
お〜いくんから、ちょっと頼まれ事。
大きいことだが、これは潮さんの晩年をうちが引き受けたときから
私がやらないといけないことだろうな、と思う。
9時、お開き。
十条から池袋まで、平山さんをなおき夫妻、山口さんと一緒に
お送りする。足腰は年齢で衰えられたが、口だけは以前のまま。
ずっとしゃべりっぱなし。
こないだNHK−BSの『とことん! 石ノ森章太郎』のための
ビデオ撮影では5時間連続でしゃべりまくったそうな。
池袋でみんなと別れ、丸ノ内線で新中野まで。
車中、書評用候補本に目を通す。
タイトルは刺激的だったんだが、中身はちょっと残念、という感じ。
新中野で降りて、サントクで買い物し、帰宅。
そうそう、と思いだし、お〜いくんにいただいた大島の
クサヤを焼いてサカナにし、蕎麦湯氷割焼酎。
クサヤ、やはり本場ものは違う、という風味である。
アジもいいがサンマのもいい。
今日も予定が立て込んでいた一日だったが、何か非常に
全てがスムースに運び、手落ちもなかった、いい一日だった。
満足、満足。