14日
金曜日
美少女仮面ドクトリン
「祖国への愛ある限りテロと戦いましょう。命、燃え尽きるまで」
(ブッシュ大統領)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%B0%91%E5%A5%B3%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%9D%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%B3
↑元ネタはこれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%B3
↑と、これ。
※アルタイル担当引き継ぎ 『宝島』インタビュー
朝8時起き、窓外は寒々とした雨もよい。
何となく風情あり。
メール数件。
連絡事項、イベント出演のお願い、イベントのお誘いへの返事、
本を恵贈していただいた方に読後の感想、編集部に出版企画案、
打ち合せ日取り合わせ、近況報告などなど、
1時くらいまでにミクシィ、ニフティ両メールで20本
以上のメールを書いた。
やはりこれは鬱が晴れた反動かな。
トイレ読書はずっとマリオ・プーヅォ『ザ・ファミリー』。
マフィアのファミリーでなく、ボルジア・ファミリーの話だが
どうも面白くない。ただだらだらと人が死んだり人を殺したり
近親相姦したり結婚したり離婚したりする描写が続く。
盛り上がりというものがない。まあ、プーヅォは以前映画の
『ゴッドファーザー』に感動して急いで原作を買って読んで
全然面白くないのに驚いた経験があるのだが、同じボルジアを描いて
日本人の塩野七生の書いたものの方がよほど面白いのは
どういうことか(訳者も後書きで塩野の本と合わせて読んでほしい、
などと言っている)。私が日本人だから、という理由だけでは
ないような気がする。
……しかし、塩野の描いたずば抜けた悪の魅力の持ち主である
チェーザレと、このプーヅォの作品の中の、才能はあるがどこか
ウジウジして不満屋で平凡な野心家のチェーザレを比較して、
どっちが史実のチェーザレ・ボルジアに近いかというと、
プーヅォのものの方が近いんだろうな、とは思う。
しょせん英雄は庶民の思いの中でつくられるもので、その真実の
姿はたいてい、ちょっとばかり他の人とは違った、しかし
大まかに見ればまず、たいていの人間と同じつまらん奴なのだろう。
雨降り続く。それもかなりの雨量である。
この一月以上、実はマッサージに行っていない。忙しいということも
あるが、果たしてマッサージ依存から脱して私のような凝り性人間
がどこまで耐えられるものかどうか、実験しているようなところも
ある。しかし、さすがに今日は行きたくなる。
昼は母の室で、ヤキソバ。
みのもんたの番組で“今日はガンダムの日”とやっていて
(一作目劇場公開の日、らしい)氷川竜介さんが出ていた。
バンダイビジュアルの本社で撮影したらしいが、紹介のところで
氷川さんが外を歩かされていて、次のシーンでは社内の一室。
会社に入っていくカットがなければ、この歩いている部分が
何の意味もないと思うんだが。
で、ガンダムの次が広川太一郎と声優特集(ミクシィの
キーワードランキングに“吹き替え”があがっていたため)。
モンティ・パイソンの“チョンチョン!”までがお茶の間に
流れたのは凄い。なんか凄くマニア度の上がった昼の一時であった。
ところで、モンティ・パイソンが終わったあとの東京12チャンネル
で同じような毒で楽しませてくれたのが『SOAP』。
タイトル通りソープ・オペラ(昼メロ。たいてい石鹸会社がスポンサー
だったのでそう呼ばれる)のパロディなのだが、後に大スターに
なるビリー・クリスタルがホモのジョディ役(声優が三ツ矢雄二っての
が出来過ぎ)で出ていたり、放送禁止用語の続出で、『空飛ぶ
モンティ・パイソン』の日本語版が出たのなら次は『SOAP』だろう、
と強く言いたい。
これにも広川太一郎が出ているのだが、その役がなんと
対人恐怖症で、腹話術でなければ人と話せないチャック・キャンベル役。
演じていたジェイ・ジョンソンはトニー賞も受賞している、
アメリカでは有名な腹話術師で、原語ではもちろん人形の声も
自分で演じているが、吹き替えではチャック本人の声を広川太一郎、
人形のボブを肝付兼太が分けて吹き替えていた。で、当然のことながら
肝付の方が毒舌をブチまけ、広川太一郎の方は防戦一方(なにしろ
人形を取り上げられるとパニックし、グレープフルーツにナイフを
入れて即席人形にしてしゃべる、というくらいの対人恐怖症なのだ)。
広川太一郎吹き替え歴で、あんなにしゃべらなかった役はあれだけでは
ないだろうか。
ヤキソバ食べ終わったら汗、猛然と吹き出る。
これも気圧のせいによる体の乱調からくるのだと思う。
シャワー浴びて着替え。
朝日新聞書評、500wで書いて送る。
それほど字数調整苦労せず、楽しく書けた。
書き上げて送り、さて、と身支度して雨の中、出かける。
まずは東武ホテルでアルタイル打ち合せ。
担当していたSくんが休職するので引き継ぎ、ということで
新しいKくんと。初めての人でも、向うがすぐ私とわかるのは
帽子と眼鏡の功徳か。Sくんの休職は、どうも体調が原因らしい。
打ち合せはすぐ終了。まあ、一切内容や形式に変更がないので
あるから、わざわざ会うこともなかったような次第だった。
アルタイル社長のO氏(私のマガジンハウスでのデビュー時の
担当)の話などちょっと。
事務所に帰り、次の予定を待つ。
6時半、『宝島』編集部H氏、ライターの人、カメラマン女史
三人来社。日本再浮上計画をいろいろな分野の有識者に
聞くという特集だが、どうも固くなりすぎというか、サブカル
要素がないので、何かそっちの切り口で語ってくれませんかと
いう注文。こういうのはすぐ出てくるので、
『萌え資源立国論』を語る。いや、ふざけているようだが、
これは以前から『社会派くん』などで語っている、
日本人のセックス観の急激な変化と、会社・組織による経済発展
の時代から個人の嗜好重視時代へという社会の成立状況の変貌を
ふまえ、創作系ロリ規制がいかに日本の国力をそぐかという
警鐘を鳴らした論なのである(本当かね)。
ライターさんもHさんも大いにうなづいてくれて、
カメラマンの女性など大ウケしていた。
論の根拠となる写真資料もたまたま手元にあったものをハイと
呈示、おお、とみな驚いていた。
30分ほどの予定が1時間半語りづめ。
この興奮が冷めないうちに、と、企画をHさんに提案、
まんざらでもない反応であった。しめしめ。
これでテンション上げ過ぎたか、気圧の乱調とあいまって、
全身倦怠はなはだしくなる。外は雷さえ鳴る悪天候。
こういうのも久々。
同じ気圧影響され系人間のはれつ氏よりウサ晴らしに
雑談しながらメシでも、という誘い。
笹塚の『鳳凰』という中華店。以前チャイナハウスの3号店
があった場所に居抜きで入った店で、チャイナのマスターの
友人の経営だという。
ユニークなチャイナハウスの料理に比べるとここは
オーソドックスな中華という感じ。お皿や盛り合わせの
おしゃれ感が売り、か。前菜、エビチリ、牛肉のオイスター
ソース炒め、根三つ葉の炒め、カジキマグロの炒め等。
〆はジャコ入り炒飯。デザートの杏仁豆腐が濃厚で結構。
例により劇団の話から始まり、映画、テレビ業界、マンガの
世界の話まで。ビール二本と紹興酒一本。
タクシーで帰宅、焼酎蕎麦湯氷割で中途半端な酔いを修正。
かなりベロになったが、メールの返事を書いているうちに
頭が冴えてきてしまって、ベッドに入っても二時過ぎまで
寝られず。これも気圧か。うーむ。