裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

16日

日曜日

BSアノミー夜話

いや、議論が混乱して無秩序になってきました。

※日テレ雑学ネタ出し 週刊新潮電話インタビュー

8時半起床。
日曜でひさしぶりに出る用事もなく、
今日は懸案だった原稿をひとつじっくり、と思っていた。
テレビ出演のためのネタのメモ書き作業に催促がオノ経由で
入っていたが、朝の10時ころまで、という話だったので
まあ、こぼれて11時くらいまでにアゲれば、後はまるまる
原稿書きに費やせる、という判断だった。

朝食9時(愛媛オレンジ、加賀屋柚子みつをかけたヨーグルト、
カブのスープカップ一杯)をはさんで、10時15分には
このあいだ打ち合わせたメモを参考にしてネタを整理して、
先様に送る……つもりでメールを見たら、オノの方から転送されて
いたメールがあり、開いてみると、
「その後の会議で方針が変更になりました」
というもので、用意したものとはまったく違うテーマが呈示されて
これでやってほしい、と言うことで、ダアとなる。

こういうこと、テレビの人とつきあっていると、もう驚かない
くらいアリガチなことなのだが、しかしダレることは確か。
なぜまた打ち合わせの後に会議をするかな。
普通会議で方針決定した後で打ち合わせ、ってのが一般の
業種じゃ常識ではないか?

仕方なく、ちょっと遅れる旨を伝え、そっちのネタで
大至急、データ作る。
午後を原稿にあてるつもりなので、かなりふんばりをかけて
11時20分には大体のものをまとめ、送ってふうと一息つき、
母の室で昼食の鶏そうめんを食い、仕事場にもどって
さて、と思ったら先様から電話。
もう少しつけ加えのネタが欲しい、とのこと。
いろいろ聞いたら、ある大物スポーツ選手についてのものが
欲しいらしい。なら、先に言ってよーとダレつつ、
またそれのデータ集めにかかる。
やれ大儀じゃな。
ここらへんの進行状況をミクシィで報告していたら、
知人が協力してくれたりしたので、なんとか2時15分に
ネタをアゲ、送る。

“頭を使うと甘いものが欲しくなる”ってトリビアがあるが、
あれは本当なんだな、と思うくらい、甘味を体が欲している。
まあ、
「○○選手の大好物はようかんで、一時は通信販売で取り寄せて
いたほどのマニア」
なんてネタを書いたせいかもしれないが。
昨日、次郎亭でおみやげに持たせてくれたサーターアンダーギー
をむさぼり食う。

“体が欲するものを食え”と言っていたのは丸元淑生だったか。
この人のシステム料理学、一時はまったなあ。
この食事は長命の食事、この食事は短命の食事などと
うるさく言っていた人だったが、こういう人でも食道がんで
74歳という、現代では大して長命でもない年齢で死ぬ。

ここらへんで陽がもうかげってきた。
原稿は夕方から夜だなこりゃ、と思い、夕飯の買い出しに出る。
買い物をしていたら、携帯に電話、テレビ局からで、
「送っていただいたものが大変面白かったので」
さらに追加の注文をメールしたのでよろしく、とのこと。
返答の声にちょっとトゲがあったかもしれない。

帰宅してメールを見る。
確かに絶賛してくれているのでまあ、やるかという気になり
仕事していたら電話。週刊新潮からで、また電話コメント。
なんだか、気分をやっと変えられる、とハリキッてしまい、
1時間みっちりとしゃべりまくった。
某大物クリエイターへの批判みたいな内容だったが、こういう場合だ、
いつもより3割増くらいで過激なモノイイになったかも知れない。
どうせ使われるのは数十ワードに過ぎまいが。

で、最後のネタ出しメールを送ったのが8時37分。
いや、朝ちょっとと思っていた仕事で一日費やした。
すぐ“ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!”と
!がいっぱいついたお礼メールが来た。
もっとも末尾に
「もしかしたら台本会議の結果で追加をお願いすることになる
かもしれませんが」
とあったのには、もう、親方の前ですが大笑い。

すでにして原稿にかかる気力は毫末も残ってないので、すぐ酒。
サクラエビのおろし和え、ズワイガニのほぐし身、
備中鶏のフライパン焼きで蕎麦湯氷割、それからホッピー。
プロレスのビデオなど見て緊張を解いて、12時、就寝。
ま、こんな日もあらあな。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa