裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

7日

金曜日

ペーの一族

エドガー、写真撮らせてくれない?

※『エンサイスロペディア』原稿 書店回り 取次さん会食

3時に目が覚めて、おきだしてパチスロコラム、
エヴァンゲリオンについて。4時半に書き上げてメール。
こんな時間に原稿書き上げたのも久しぶり。

二度寝で、屋敷のような場所でイベントの練習をする夢。
あまり練習がうまくいかず、演出家にイヤミを
言われるが
「何、本番には強いから」
と平然としたフリをしている。

7時ころまた目が覚める。
シャワー浴び、ベッドで読書、ストレッチなどして
8時、上階にあるレストランで朝食。
バイキングではなくアメリカン・ブレックファーストの
チョイス式。
クロワッサンに目玉焼き、ベーコン、サラダ。
あまり食欲なく、クロワッサンは大きなものだったが半分
残す。

廣済堂Kさんから電話、10時半に旭屋書店の一階入り口の
ところで、と。まだ時間あるや、と三度寝、ところが
これで時間がギリギリになる。
旭屋書店は現在は札幌駅北口のステラプレイス内にある、と
いうことは頭では知っていても、感覚では、30年前の開店時から
通っていたポールタウン店までの距離と時間を計算していた
のである。

出て、何の疑問もなく狸小路を歩き、わ、しまったと
途中で気がついたところで10時半、急いでKさんに電話して
地下鉄に乗り、札幌駅で降りて駆けつけるが、バカでかい
ステラプレイスの中でもまた迷い、結局Kくんに出会えたのは
30分遅れの11時近く。
汗をやたらかいた。

最初は旭屋ではなく、東急プラザわきに出来た紀伊国屋書店に
ちょっと挨拶。係の女性が私のファンだとかで、はしゃいでくれた。
カラサワさんの本は大変いつも動きがいいと言う。
お世辞にしても社員教育よし、という感じ。
著書数冊とポップにサインを求められる。

それから旭屋書店に。
係の女性と担当のA氏と挨拶。
A氏、なんとなく渡辺克己さんに似ている人であった。
有能なのだが、マイペースなムードただよわせているところとか。

明日よろしく、と挨拶して、ステラプレイスの
レストラン街で昼食。創作和食の店で
ひつまぶし丼。
Kさんと話す内、来年に北海道がらみで懸案になっていた
事項のことをちょいと話したら、
「それはドコソコが乗ってくるはず」
と、かなり前向きな方向で反応してくれる。
これが今日の最大の収穫か。
ちょっと細かくその話をする。
Kくんはウチのバーバラなどと話が合うかもしれない。

そこでホテルへ。
Kくんから来た札幌での予定表には“コパホテル”と
あり、それを見たオノのスケジュール表にもコパホテル投宿、
とあるが、コパホテルなるところが、いかに検索しても
出てこない。タクシーでKくんが“コパホテルってあります?”
と聞いたら、“パコホテルでしょう”と。
ふつうコパと思うよねえ、などと話すが、なぜ普通はコパ
なのかはわからず。

ススキノのちょっと外れに、確かにあった、パコジュニア
ススキノ。料金はロテル・ド・ロテルの半額といった
ところだが、室内LAN完備なのがありがたい。
温泉つきのホテルらしい。

入室して、ベッドに横になり、しばらく寝る。
今日はあとは夜の取次さんたちとの会食しか予定がないので
ゆったりである。
帰りに(携帯の電池が切れかけたので)そごう跡地の
ビックカメラで買った充電器はなかなかのスグレモノ。

5時半にホテルを出て、地下鉄で宮の森まで。
宮の森と言えば札幌の松濤、みたいな感じのところ。
なるほど、イタリアン料理屋やカットハウスなど、
おしゃれな店舗が建ち並ぶ。
宮の森美術館でヤノベケンジ展をやっているとの情報あって。

台風が近づいて雨、かなり激しい。
宮の森駅から乗ったタクシーの運転手さんが道を間違えしばらく
ウロウロ。大きな看板があったのでそれでたどりついた。
残念ながら展示は小規模、あまりパッとせず。
上映されている巨大ロボやマンモスの映像のみ見て帰る。

雨、さらに激しい。
ススキノまで直にタクシーで行くが、運転手さんに
「今日飲みにいくのは無謀ですよ」
と言われる。
それから、北海道の台風ばなし、しばし。
創成川の氾濫の話など聞く。

ススキノで降りて、炉端焼き『くし路』、ススキノビル内
の店だと思ったら南興ビル店。
Kさん、A氏、それにトーハンの人お3方。
メニューに毛ガニ1杯500円、という凄いものが。
一日10杯限定、とある。
それがまた、小降りではあるが肉ぎっしり、ミソたっぷりの
うまいもの。いったいどういう仕入れルートがあるのか、と
ひとしきり話題になる。

旭屋書店旧店舗の話、それから富貴堂や成美堂書店など、
札幌の懐かしい書店古書店の話がいろいろ出て、
非常に楽しかった。

会食終わり、Kくんにもう一軒、と誘われて、ススキノの
ジョイフル真琴というバーに入る。
お客がど演歌を唄っていた。まだこういう場所では演歌健在。
Kくんはサザンオールスターズファンなので、
私もつきあって『いとしのエリー』『匂艶ナイトクラブ』
などでお茶を濁すが、途中から弘栄堂の社長さんが
来店。何か、書店さんたちの来付けの店なのだろうか。
紹介されて挨拶、テレビなどで拝見していますと
言われて恐縮。この世代がわかる歌、と思い
『老人と子供のポルカ』唄ったら案の定大ウケ。

出ると、雨もそれほどでなし。せっかくだからラーメン食べて
帰りましょう、とKくんうながして、手近の店へ。
そしたらこれが、バターラーメンの元祖という、『華平』
という店。親父がいかにもラーメン屋の親父、という
ザッカケなさでよし。元祖バターラーメン食べるが、
固まりで乗ってくるのでなく、スープニ最初から溶かし
こんであり、非常にあっさり。ラーメン自体、
黄色い縮れ麺でクラシックであり、大変気に入ってしまった。
11時半、ホテル帰宿、メール類確認の上、すぐ寝る。

・写真左から
*ホテルの近くの路上に捨ててあったもの。
*宮の森美術館展示
*『くし路』のジャガバタ。ハート型である。
 こういう形のジャガイモの品種があるのだろうか。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa