3日
月曜日
ドトールはスタバより芳し
まだドトールのコーヒーの方がコーヒーの味がする、ということ。
※公演バテ
朝、セリフが入らないまま舞台に立つという
ベタな悪夢。で、あせって目が覚めて、アア、公演は終ったの
だった、セリフも入って無事、済んだのだったと安心する。
舞台に立ったものでないと味わえない悪夢だと、
ちょっといい気分。
時計を見るともう8時半。それでもまだ眠いのはアタリマエで
また寝て9時半に起き、入浴。
声がガラガラなのは舞台で声をあげたから、という理由と
酒だな。また、久しぶりに起床時に足がつる。
これも疲れのせいだな。
メールで、桃園書房営業停止という報。
知り合いによると、電話もつながらない状態らしい。
夜逃げか、それとも債権者に電話機も持ってかれたか
(以前某出版社が倒産したときには債権者が卓上のZライトまで
持っていった)。
ここ、以前、社長一族が退陣して、経営陣総入れ替えになった。
当時連載していた雑誌もなくなり、編集長は退社して編プロを
立ち上げて、またお仕事を、と連絡あったが、会って話をして
みたら、その仕事というのがいかにも急場に金を作るための
仕事、という感じで、あまり近寄らない方がいい、という
本能が働いて連絡をしないでいるうちに行方不明になった。
思いだした、以前、家の前の通りでカラサワさん、と声を
かけられて、キョロキョロしていたら、こっちこっち、という
ので上を見たら、トラックの運転席にいた。編集では食って
いけなくなってトラックの運転手になったらしかった。
「桃園がまた新雑誌立ち上げるって呼ばれているんで、そのとき
はよろしく」
と挨拶されたが、これでまた当分彼もトラック運転手のまま
だろうなあ。気の毒に。
ここの雑誌で知り合いの女性がコラム仕事をしていたのだが
(おとついの小打上げでその話をTくんとしたばかり)
さっきそこのサイトをみたら休刊のお知らせが。
たぶんギャラも支払われていないのでは、と思う。
11時過ぎ、母の室で朝食兼用昼食。
豚汁に牛肉炒め。ご飯をちょっとだけおかわり。
世界陸上の日本勢不振のニュース。
まあ、サッカーや野球などの駆け引きの要素の大きい
スポーツと違って、陸上競技の大半はアジア人の体形では絶対に
アングロサクソンやアフリカンにはかなわない。
努力を選手たちがしなかったとはいえないが、
そもそも、努力というものは“達成できる”確信、計算があって
初めてすべきものであって、DNAの段階でハンデがある
スポーツを選択した時点で、世界に伍することは諦めた方が
賢明である(もちろん、職業選手ではないのだから、
その競技を選択するモチベーションは別にメダルをねらう
ばかりではないだろう。だったらマスコミなどに出て
期待させるようなことは言わないことだ)。
日本人は世界に冠たる努力好きな国民だとは思うが、
その努力の向かう先の目標を立てること、それによってその努力に
ベクトルを与えることが不得手なのではないか、と思う。
スポーツに限らずこれは全ての面で(これまで身近に
いた人たちにも)言えることだ。
日本人の努力好きはギャンブルのような努力なんて言葉の正反対
に位置する分野にまで及んでいて、花札の11月の雨が小野道風と
蛙の図(諦めずに柳の葉に飛びつく蛙を見て、書道精進を誓う)
であることによく表れている。
もっとも、この図柄を“蛙の努力に学ぶ道風”の意味に
したのは江戸時代中期の学者三浦梅園で、それ以前のこの逸話は
道風がこの蛙の様子を見て、橘逸勢が帝位をねらうたくらみを
抱いていることを予感するというオカルティックなもので
あったらしい。ならば花札には似合うわけだ。
日記つけ始めるがそれだけでバテ、途中で1時ころ、また
ベッドにもぐりこみ、2時半まで寝る。
起きだして、残り日記完成。
8月の収入を見るに、ちょっと愕然。
やはり芝居は魔物だなあ。M氏を笑えない。
9月は稼がなくては。
事務所へ出て、某企画の参考資料探すがなし。
どこかにはある筈なので、段ボールに詰め込まれているもの
含め、全て一切合切出してみないといけない。
ネットで安達Oさんが昨日の『地獄の楽園』をちょっとない
くらい絶賛してくれていた。
他にネット、“傑作”という某ブログを人に教えられてやっと読む。
稚気満々というか、いわゆるおっちょこちょいの正義感と
いう感じで、そのカン違いぶりにひっくり返って笑う。
久しぶりにタントンマッサージ。
しかもスタンプ溜まっていて、無料で受けられた。
稽古と舞台でかなり今までとは違う凝り方をしていたらしく、
規定時間を15分もオーバーして揉んでくれた。
サービスたっぷり。
東急本店の紀ノ国屋で買い物して帰宅。
家で今日はゆっくりと読書しながら。
ムール貝のスープ煮、貝柱コロッケ、などで
ビールとホッピー。酔いが早く回ったのもバテの証拠だろう。
11時ころ、もう眠くなって寝る。