23日
火曜日
その名もエビチリ番外地
体中エビだと思や、つらくねえや(意味不明)
※『FLASH』インタビュー、プリンターインク交換
朝8時半起床。体力落ちている感じ。入浴して朝食。イチゴ、グレープフルーツ(母に降圧剤との禁忌は根拠なしというサイトを読ませて復活させた)、スープ。
次回トンデモ映画会の目玉である『華魁』(武智鉄二監督)の事務所から、数日前、“企画趣旨を教えてほしい”との問合せが来た。やはり“トンデモ映画会”というタイトルに懸念を感じたのだろう。企画者のIPPANさんから、なんとか向うを納得させる、トンデモは悪口ではなく新しい価値観なのだ、と主張する文章が欲しいと頼まれたので、即座に書き上げて渡した。自慢ではないが、私はそういう文章を書かせれば日本一うまい物書きである。見事、向うから許可が下りた。いささか鼻を高くせざるを得ず。
昼食、キャベツチャーハン。干し貝柱と蟹肉が入っていて美味し。母曰く、ダイエット食の秘訣はぜいたくな素材を使っておいしく作ること、と。なるほど。
2時半、事務所へ。斉藤さんからゲロのおわびにとゆかりのえびせんが届いていた。3時、東武ホテル、光文社Kさん。『FLASH』のインタビューで、2ちゃんねる閉鎖騒ぎについて、また2ちゃんねるの存在意義について話す。
終えて(ちょっとKさんに頼みごとも)、事務所に戻る。オノに買ってきてもらったインクで、プリンターのインク交換。最初はマニュアルにしたがって操作していたが、マニュアル通りに動かないではないか。カンシャクを起こして、エプソンのコールセンターに電話をかける。
「……は1を、プリンターの質問は2を」
というので2を押して、プリンター相談につなぐと、
「ここでのご質問はプリンターの交換が対象です。インク交換に関しては製品についている操作マニュアルをごらん下さい」
とテープの声が伝えて、キレかける。そのマニュアル通りに動かないから電話しているのではないか。
怒って電話切り、今度は苦情センターに電話しようか、と思いつつ、もう一度プリンターの中を眺めて、マニュアルとは全然違う方法で、ちょっといじってみたら、何ときちんと動いて、無事インク交換も出来、プリントも正常に出来る。なんなんだ、と呆れるが、しかし、ひと昔前の家電なんてものは説明書がなくても、どうにかこうにか、故障個所をいじって直せたものである。現在のプリンターもまあ、どうにかこうにか直せるものだ、とわかってちょっとうれしかった。
今日はインクもうひとつで、コピー機のインクトナーを交換にビジネスキングのSくん来る。あいかわらず北尾そっくりの巨体である(お得意さんであるK子の命令でデブホモ映画のエキストラで出演したこともある)が、2代目社長を引き継いで、それなりにイタについてきた。考えてみれば、結婚したときにコピー機をリースして以来だから、20年近いつきあいになっているのだ。なをきの仕事場に、パソコンに画像を送れるカラーコピーを入れて、“便利だなあ”と感動されたそうで、ぜひセンセイのところでも、と勧められる。モウラの連載の図版送付の面倒くささなどを考えると、入れた方がいいかも。
橋沢さんが、仕事のロケ先の富山から、干物を大量に送ってくれた。さっそくオノとバーバラと山分け。仕事の今後の展開打ち合わせ、かつ雑談。
モウラ原稿ゲラチェック。開田さん描く“あぁルナ”公演『アストロ劇団』のポスターを見る。凄い力の入りよう。仕事ちょこちょこ。書庫本整理。7時、家を出て中野まで。中野駅で開田あやさんと待合わせ。橋沢さんからの干物をお裾分けし、さらに金沢のイート07なる飲みまくり食べまくりイベントに参加するというあやさんにサメミロンを進呈。
メシでも、となり、今日は場合によっては吉祥寺のウラプールにでも、と思っていたくらいで、ギネスが飲みたかったので、以前行った樽生ギネスのうまい店を探そう、と歩き出す。とはいえ、あのときはアニドウの上映会のあとで、大勢でがやがやと歩いてたどりついたところなので、何という店だったか、どこにあった店だったかも全く記憶にない。これでたどりつけという方が無理である。
……ところが、うまいビールを飲みたいという執念は恐ろしいもので、いくつか路地をウロついた揚げ句、たどりついてしまったのには我ながら驚いた。『いろりan(庵)』という店だった。ギネス生、フィッシュアンドチップス、イカ丸干し、和風ピッツァなど頼んで、いろいろ雑談。和風ピッツァはカリカリのピザ生地の上に薄切り餅、カツブシ、ネギなどが乗って、チーズをかけて焼いてある。あやさん、光デパートさんを既婚者だと思っていたとか。女房持ちにデロンギのオーブン買って鶏の丸焼き作って食うような道楽が出来るものか、と。
10時くらいまでいろいろ雑談して、タクシーで帰宅。ちょっと飲み足りなかったので水割りカン開けて、こないだの件で確認するために出した『私を愛したスパイ』を、音声解説バージョンで見る。監督のルイス・ギルバート、美術のケン・アダム、脚本家のクリストファー・ウッドなどが副音声で解説をしているが、ギルバート監督もケン・アダムも、モウロク気味で全然面白い話をしない。エジプトでボンドを殺し屋サンダーが襲うシーンで
「役者は誰だ?」
「どこかのレスラーだろう」
などと話している。英国の怪奇・エキゾチック映画ではおなじみの俳優、ミルトン・リードなのに。リードは007映画では第一作『ドクター・ノオ』にノオ博士のボディガードの役でちらりと出演。『ゴールドフォンガー』ではオッド・ジョブ役の候補になったが、ハロルド・坂田にさらわれる。で、やっとこの『私を愛したスパイ』で役付きになったわけである。とはいえ、すぐやられてしまったが。
http://www.aveleyman.com/ActorsR/P00020087.HTML