裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

日曜日

ナメダルマの弥七

ものかげからいきなりクンニを……。

※三越カルチャーセンター

朝8時起床。ゆっくりと風呂につかる。朝食は9時ころ、ゆうべの鍋の残り汁にご飯を入れて雑炊。こういう朝飯もオツである。

日記つけ、掃除ざっとする。メール、K子のもの含めいろいろ。明日の打ち合わせ用の資料もまとめねばならないのだが、どうも気がのらず(明日の日記でつけるがこれ、正解だった)結局ウダウダ。

昼食はとろろ飯。昨日サントクで買い物していてつくね芋を見つけ、急に食いたくなったもの。麦飯をパックで温め、すり下ろしたつくねに卵とそうめんツユを混ぜて掻き混ぜたものをかけてすすりこむ。ヤマノイモでなくつくね芋なので、ねっとりが過ぎた感じ。しかしまあ、食物繊維だけは死ぬほどとった。

1時、家を出て地下鉄乗り継いで日本橋三越へ。カルチャーセンターでと学会主催の教養講座、第二回の今日は皆神龍太郎講師で『還暦記念・UFO60周年史』。三越本店の二重ドアのエレベーター懐かし。七階で本館に移り、そこでさらに二階上の九階カルチャーサロンコーナーへ、と、実にややこしい。

着いたらもう、IPPANさん、あやさん、バーバラ親子、しら〜さん、新田五郎さんなどがせっせとチラシを席に置いている。皆神さんと打ち合わせしていた三越のKさんに挨拶。じゃ、皆神さんの講義の後に、次回の予告をやっていただきましょう、と言われた。もちろん、OK。

バーバラの娘と一緒に、いかにも“三越カルチャースクール”のある階らしい、会員の絵を見て回る。彼女は私のことを『ひよこのパジャマ』『コムテツ』で見た役者の人、と認識しているらしい。

やがて客入れ始まる。補助席も出して90席ほどの席が、ほぼ埋まる。もっとも、と学会員の姿がかなり目立った。志水さん、本郷さん、S井さん、K川さんなど。この講演で使っている書画カメラも“当然のことながら”K川さんのものである。他にマイミクの堀さん、きーたさん、コレコレさん、ペンパル募集さんなど。

やがて講座開始。まず三越のKさんが挨拶するが、そのしゃべりのうまいことに驚く。ギャグも飛ばし、ここを治外法権の場、などと言ってみたり、オタクのいいところをちゃんと身につけている。皆神さん、と学会でも一、二の美声の持ち主と私は思っているが、博識とトークの技術、
「今日はかなりのマニアの皆様でも“へぇ”と驚く資料を用意しました」
と豪語する素材の豊富さは見事なもの。テレビにデバンキングの専門家として出演してレポーターの女の子の映したというUFO映像を無慈悲なまでにブッタ切るのも痛快。ただ、『UFO60周年史』という表題の件は駆け足。観客がマニアばかりだから、そんな基本的な部分をじっくりやる必要はなし、とふんだのかもしれないが(なにしろ、皆神さんの書斎が映って、“宇宙人解剖ビデオと同じく壁が2面しか映りません”でドッと受けるような客である)、やはりここはいつものトークと違う、記念年の三越カルチャースクールであるのだから、もうちょっとカルチャー講座ぽくしてもよかったのでは。

私の講義とカブるネタがあるかと心配していたが、そういうこともなかった。2時間あっという間。最後に質問コーナーがあったがこれがまた、アントニオ事件がどうだとか、ロズウェルがどうだとか、濃いこと。終わったあと、ちょいと次回の予告。

同人誌のSpファイルの(内緒の)販売。以前編集のGくんに頼まれていたので一冊買い。皆神さんは著書にサインしていた。他のと学会仲間はまだワイワイやっていたが、IPPANさん、皆神さん、しら〜さんと、ちょっと“例の件”で話を、と、外へ出る。エレベーターの中でも濃い聴衆が、東スポを持ってきて、宇宙人の解剖フィルムを自分が作った、と証言したハリウッドSFXマンのニュースのその後はどうなったのか、と訊ねていた(皆神さんによるとこのニュース、不思議と続報が全くないそうである)。

外に出て、一番近いイタリアンレストランでビール飲みつつ“例の件”打ち合わせ。あとでSpファイルのメンバーも来ていた。このあいだの植木さんに引き続き、ほぼ諒承を得る。皆神さんは新幹線で大阪へと帰る。残ったわれわれ3人、じゃア、チャイナで飯でも食いますか、と、タクシー乗り合いで幡ヶ谷へ。

チャイナハウスの奥に陣取る。今年初めて(と、言っても大晦日に来ているのだが)なのでマスターに挨拶。炙り鶏、トウミョウ炒め、黄ニラ炒め、酔蟹など。紹興酒の他に例により蟻酒頼むが、ショットグラスでなくコップになみなみ。どうせお代わりして飲むんだから、というジュンさんの気遣い(?)。トンデモ本大賞のこと、イベント企画のことなどいろいろ話す。9時ころ、しら〜さんとタクシー乗り合いで帰宅。水割り缶一本飲みつつ、ちょっとメール。早めだが寝る。明日の用意全然出来なかったが、まあ楽しかったのでよし。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa