裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

8日

月曜日

紋がとっても葵から

土〜下座してあや〜まろう(悪代官)。

※終日だらだら。

8時起床。最近はK子が仕事場で泊まり込みしているが、一人だとつい長寝になる。手足をのばすのも寝返りもイビキも自由自在だからか。

9時朝食。ダイエット用とかいうスープ、やはりうまくなし。イチゴとブドー。朝から幡ヶ谷妹殺し事件の詳細をテレビで。それにしても、彼女が弟を罵った“夢”のあるなし、というのは何であろうか。普通、周囲を見渡してみても、夢がない、と言われる人間の方がえてして、社会人としてきちんと生活を営んでいるように思う。夢がある、というのと社会的生活能力がない、というのが同義になっている人がいかに多いか。ちなみに、梅田佳声先生のお宅での娘さんへの新年の訓示は
「お前、兄貴に向かって夢がないなどと言うなよ」
だったそうである。

さしも長かった8連休も(間でちょっと仕事したが)終わり。しかし原稿は二本完成させるはずがどちらも半チク。困ったものである。ゆうべ事務所から持ってきた資料本を読む。三千いくらもしたものだったが、使えるところは数ページだった。まあ、こういうこともある。

自宅のフローリングを、ポータブル掃除機でちょこちょこ掃除。落ちている髪の毛などを見つけては吸い込ませるのに、ちょっとハマる。しかし髪の毛というのはよく落ちるものだと感心する。

昼は母の室で、キャベツチャーハン。今回の正月はまた、ほとんど外食せず、母の料理ばかり食べていて、金を使わぬことでもあった。これでまた仕事が忙しくなってくると外食続きになるのだが。

NHKから集金人が来る。彼が言うには、最初の説明のときに言い忘れたが、このマンションは月950円の料金さえ払えば、チューナーなしでもBSが見られるとのこと。ナンダトッ、説明を聞かなかったせいで私は6万近い金を払ってチューナーを買ったんだぞ! と怒鳴りつけたくなった。

原稿書けず、かといって他の何も手につかず、ダラダラ。困ったものであるが、まあ、明日からはイヤでも仕事。一日くらい、休日らしい休日を楽しむか、とも思う。ネットで調べて、どこかで聞いた名前と思ったバラバラ被害者の芸名“高峯駆”、漫画家にいたのを思い出した。“たかみね駆”名義であるが。
http://qrl.jp/?245080
そこからとったのか?

夜は母の室でトロの刺し身と頬肉のすき焼き風、それに刺し身の残りを使ってのマグ茶漬け。自室に帰り、ビデオでナショナル・ジオグラフィックの動物もの見て、ホッピー。風雅巻きとえびせんで。気圧のせいか落ち込むが、まあ許容範囲内。2月の三越でのカルチャースクールの講義タイトルを『三丁目の円盤〜高度経済成長とUFO』にする。『宇宙人東京に現る』をテキストに、昭和の世相とUFOの関係を語るつもり。ちなみにこの映画の公開は1956年、アダムスキーの『空飛ぶ円盤実見記』翻訳出版の2年後、『空飛ぶ円盤同乗記』の1年前である。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa